瞳's Cinema Diary
好きなスターや好みのジャンルにやたら甘い、普通の主婦の映画日記。
この映画の感想読みたい・・って思ってくださる方がいたら、画面下の検索機能からどうぞ。

2005年04月26日(火) 「エターナル・サンシャイン」

監督 ミシェル・ゴンドリー
キャスト ジム・キャリー ケイト・ウィンスレット キルスティン・ダンスト イライジャ・ウッド マーク・ラファロ トム・ウィルキンソン

これはね、一度じゃもったいない、何度も何度も見たくなる映画です。
見ている間は、あの記憶の中をたどるシーンに正直混乱して、??ってなるときもあったのだけれど。
見終わってから、すごくいろんなものが押し寄せてきて。
もう一度、見たい・・って気持ちで今いっぱい。

冒頭のシーン。ジョエルとクレメンタインが出会う海でのシーン。さりげない
普通っぽい、男女の出会い。
それが突然謎の男(イライジャですよぉ!!この映画での彼はキーパーソンですよね、そしてもみあげが長〜い 笑)の登場で物語が廻りだしてゆくのですよね。
ジョエルの記憶の中で、私たちは彼と一緒にクレメンタインと彼とのいろいろな思い出を見てゆくのです。あぁ・・こんなことあったんだ。あんなこともって。
記憶を消すためにジョエルが思い出の品々を持ってくるんだけど、その多さにビックリしたもの。こんなに思い出が増えるほど、彼らは付き合ってたんだ!って。

楽しいことはもちろんだけど、喧嘩したことも嫌なことも。その人との大切な思い出で。いとおしい記憶で。
それに気付いたジョエルが、記憶を消されないように(過去の記憶の中に)隠れちゃうシーンも面白かった〜。あのシンクのシーンも、CGじゃないんですってね!!

髭に小汚いジム・キャリーがすごく素敵(笑)言葉ベタで上手く会話を切り返せない彼だけど、その思いはちゃんと絵に表れていて。
クレメンタインを演じるケイト!!いやぁ〜〜!!好きだわ。「ネバーランド」のあの雰囲気とは全然違う!!あの色んな色の髪、オレンジ色のパーカー(欲しくなります!!)。直情的で衝動的で、でもとてもいとおしくなるキャラなのですよね。
最近の私のお気に入りのキキちゃんにもちゃんとエピソードが用意されてて、驚きました。
ネタバレになるからあまり書けないけど、記憶は消されても、ちゃんと心には残るものがあるんだってこと。

印象的なシーンもいっぱいだわ。あの氷上で寝そべるシーンもだけど、波の打ち寄せる海岸に置かれたベッドとか。
思い出の品のあのカップも強烈でした。クレメンタインのおっきな絵入りの!!


いいなぁ。。書いてるうちにまた見たくなってきた。
たぶん繰り返しみたら、気付いてないこともあってまた楽しめる映画じゃないかしら。DVD出たら、買おうかな〜。
うん「お気に入り」に入れるかも。



2005年04月20日(水) 「世界の中心で愛を叫ぶ」

2004年日本 監督 行定 勲
キャスト 大沢たかお 柴崎コウ 長澤まさみ 森山未来 山崎努

あんなに若くって、可愛らしくって、成績も良くって、性格もいい。
そんな憧れの彼女アキと、付き合うことが出来て。嬉しさの真っ最中に、悲劇に襲われたら。
初恋の人を亡くす悲しさは、きっとどうしたって忘れられるものじゃないよね。

私もお友達を白血病で失って、でもまだいまだにそれが信じられなくって。
だからこの映画を見ている間も、ずっとアキとお友達がだぶってしまった。

「どうしたって忘れられない」朔太郎は嘆くけど。
忘れられなくってもいいと思う。忘れられるものじゃないから。
アキがどんなに必死に生きようとしたのか、未来を望んでいたのか。
それを一番知っているのが、朔太郎なのだから、だから彼は、そんな彼女の思いを胸に生きていかなければいけないと思う。
それがアキの望みでもあると思うから。

律子と朔太郎の出会いは、運命的。もしかしたら、それはアキが天国でしくんだことかもしれない・・なんて思ってしまうね。

それにしても、もう初恋なんて忘れそうな私に、学生時代の、あの淡い思いを思い出させてくれたな、この二人は。
長澤まさみちゃん、爽やかで、可愛いよね。

香川ロケもチェックしました。あ、あそこかな・・っていうところもちらほら。
去年恋人たちが押し寄せた庵治は、うちの近く。
なんということもない、普通の風景だけど、そういう風景が郷愁を誘うのかな。
淡い、初恋の二人にぴったりでしたね。



2005年04月13日(水) 「キングダムオブ・ヘブン」ジャパンプレミア

六本木ヒルズで開催されたジャパンプレミアに参加して。

前から3列目の席だったのです。そりゃあ、もうオーリィ見るのには最高の席だったのですけど。
映画を見るのは、かなりキツかったです。全体が見えない。どこにいるのか、どんな絵になっているのか、分かりにくかったし。
なので、感想もちゃんとは書けないのですけど。

全体の印象としては・・とても難しかったですね。
十字軍自体がよく分かってなくって。宗教的な考えとかも、日本人の私には理解できないところもあるし。
そして編集途中って聞いたのですけど、ずいぶん、カットしたのかなあって思いました。2時間20分くらいになってましたけど、もっと長くてもいいんじゃないかと。
お話が駆け足で、バリアンと父のシーンなんて・・え?もう終わり?って。もっと見たかったわ。短すぎる・・二人がどんなふうに心をつなげてゆくのか、バリアンが父親からうけついだものは何なのか・・・そのあたりをもっとじっくりみたかった。
エヴァ・グリーン演じる王女とのシーンも・・いまひとつ、二人の気持ちがよく分からない。騎士とお姫様のラブストーリーなんて思ってみたら、痛い目にあいますわ。ラブシーンも短いし(ぼそっ・・、いや、ほんと短い、すごいカットだわん・・)

でもね、やっぱりスコット監督の作品は、すばらしい雰囲気ですよね。映像のひとつ、ひとつ、どんなところも見事です。戦闘シーンもずっしりと重い、重い。
だからこそ・・もっともっと見たかったの。

リーアムや、ジェレミーやエドワード・ノートン。演技力ある方に脇を固めていただいて。オーリィ、頑張ってましたね。すごく受身の主人公だと思うんですよ。印象に残るっていう意味でいうと、サラディンやボードワンの方が強いと思う。
だからよけい難しいんじゃないかと。
でも余計な力をいれずに自然に演じられていたのではないかと思います。最後の市民を鼓舞するシーンは、素晴らしかったですよ。声も力強く通ってました。
サラディンはとても印象に残るキャラでしたね。最後にバリアンが聞いた問いに対する彼の答えは・・あそこはいいですよね〜。

あぁ・・それにしても、やっぱりオーリィ、時代物の格好似合うよね〜〜!!
今回は、汚れてたり、血にまみれてたり・・のシーンが多いですけど、それもまた素敵なのでした(って最後はやっぱりそれなのね・・苦笑)
そして、何より嬉しいのは、ず〜〜〜と出てること!(主役だもんね、カルシウム・キッドもそうだったけどスクリーンで見れるのはこれが始めての主役だもの。)

公開始まったら、今度は全体が見える席で、じ〜っくり見よう。
そして、字幕・・お願いしますよぉ。なんだかね、セリフ訳されてないところとかあったと・・思うのですけど。これも編集途中だからなのかしら。




2005年04月07日(木) 「キャット・ウーマン」

2004年アメリカ 監督 ピトフ
キャスト ハル・ベリー ベンジャミン・ブラッド シャロン・ストーン

大人しくて、おどおどしてて・・イケてないヒロインが陰謀に巻き込まれたことから“キャット・ウーマン”として生まれ変わって・・・

なんていうか、イケてないヒロイン・・・作りすぎって感じでしょうか。いや、可愛いですけどね、長い髪で、(デザイナーならあんな服着ないよっていうふうな)あのファッション。
でもなんだかそういうのが、あとで変身するための、シンデレラの前の灰かぶりちゃん(?)って感じで。
ぴちぴちの黒皮のスーツ、胸の谷間くっきりのナイスバディのハル・ベリーのキャット・ウーマンぶりは、とっても決まっててカッコよいんですけどね。

う〜ん、なんでだろう・・ヒーローもの好きなんですけどね、あんまり楽しめなかったの。ヒロインの気持ちも届いてこないし。
刑事さんとのロマンスも、ハラハラドキドキなかったし。
全体的に盛り上がってないなあ・・・って思ったのは私だけでしょうか。

シャロン・ストーンは頑張ってましたよね。うん!!(ってそれだけ?)
あ、そうそう、それから敵役でちょこっとバイロン・マンが出てました。アクション無し・・で寂しかった。



2005年04月05日(火) 「オールド・ボーイ」

2003年韓国 
監督 パク・チャヌク キャスト チェ・ミンシク ユ・ジテ カン・ヘジョン チ・デハン キム・ビョンオク

すごく、すごく、痛い映画だった。
肉体的にも精神的にも。

ごくごく普通の男がある日突然監禁される・・・15年ものあいだ。
そしてまた突然の解放。復讐を誓う男の前に現れた謎めいた青年は男に5日間で監禁の理由を解き明かすことを命じるのだけれど・・・

ある日、どんな理由でか、まったく分からないまま15年ものあいだ監禁されたら・・・もう考えたくないですよね。「いつまで待てばいい」「いつになったら出してくれる」「それだけ教えてくれ」そう叫び続けるオ・デス。
冒頭の普通のおじさん(ちょっぴり太めな)・オ・デスが、監禁されているあいだにどんどん痩せて、研ぎ澄まされていって、ワイルドでセクシーになっていって。
突然解放された彼のそれからの行動に目が離せない。
若くて、愛らしいミドとの出会い・・・でもそれすらも、無情な青年の罠だと知った時。

私はあまりにも凄まじいシーンの数々に圧倒されちゃって、ミドとのこととか、(箱のシーンが出てくるまで)思いつきませんでしたから。逆にそれが良かったのかも。カナヅチひとつ持って、大勢の敵と渡り合う・・いや、無理ですって・・って思いながらも。あのオ・デスの鬼気迫る顔見てたら。なんかもう、それもありえる・・って思えるほど。すごい迫力でしたね。監禁の理由が解き明かされていくのも気になるのだけれど、それ以上にオ・デスの行動から目が離せないのですよね。

謎の青年を演じるのはユ・ジテ。細面で繊細で、でも無機質なムードがオ・デスをより際立たせてました。
あのラストのダムのシーンは・・切なかったな。監禁については、どうしたって許せることではないし、青年の復讐は間違ってることだと思うのだけれど。

でも、間違った思いや、ゆがんだ愛だけが、その人を生きてゆかせる力になったのだろうねえ・・・悲しいけど。だから全てが終わった後「これからどうやって生きていけばいい」と聞いた彼の言葉は、すごく響いたわ。

ユ・ジテの取った行動も、相手のことを思うなら何故?とか思ってしまったけど。
とにかく、どんなことをしても。どんな風になっても。
醜くても、ゆがんでいても。生きたいんだ!!っていう強い思いが感じられました。


好きとは言えないこの映画・・・だって痛いもの。痛すぎるシーンが多いもの。あのラブシーンも、なんだかとっても痛々しくって全然綺麗じゃないんだけれど。

なのに、だからこそ、どのシーンもとっても強烈な印象で。う〜〜ん、なんだか当分忘れられそうにないわね。



2005年04月03日(日) 「沈黙の聖戦」

2003年アメリカ 監督チン・シウトン
キャスト スティーブン・セガール バイロン・マン

え〜っと、沈黙シリーズって、今何作目でしょう?
セガール、まだ行く気ですかね?酷いこといってイイかしら(汗)
あのね・・・まだ作るつもりなら・・やっぱりもっと痩せてください〜〜。
太りすぎよぉーーー。

だんな様、沈黙シリーズは見とかなきゃな・・・って借りてきたのに、寝ちゃいましたよぉ(涙)途中で。

ストーリーは、もう典型的で分かりやすいですね。政治犯の釈放を求めるために過激派が誘拐した娘を単身救いに向かう元CIAエージェント、ジェイク。
そして、相変わらず圧倒的に強いこと、セガール。太さのせいか(ごめん、まだ言ってる)アクションがまたずっしりと重いですけど。でも前から軽いアクションじゃなかったですよね。一撃必殺。重くてずしっとしたのが彼の売りですもんね(ってなんでフォローしてるのか・・・)

魔術とか、出てきます。怪しいシーンもいっぱい。
東洋的なああいう、祈りとか、魔術とかそういうのってセガールさん、好きなのですかね?衣装も東洋的(?)。お着替えはいっぱいあります。衣装も怪しいよねぇ(汗)キモノっぽいのは似合ってましたけど。

だけどね、だけど、私はちゃんと最後まで見ましたよ!!何故って、バイロン・マン出てましたもの〜。
あぁ・・お久しぶり。「ダークエンジェル」の頃より、なぜか若返ってる!?短髪で可愛らしいのです。アクションもキレがあるわ〜〜。え〜っと、むしろもっと彼を出してくれてもいいのじゃないかと・・・

最後は・・・うううう。思っていたとおりの展開でしたね。
娘を救出したシーンとか、銃弾の中連れてゆくところなんて・・当たらないわけないよぉ・・って突っ込みどころ満載だし。
怪しい魔術でピンチに陥るところなんて・・・・あぁ・・いまどき、こういう設定って・・・かえって貴重なのかもねぇ・・

もう借りん、沈黙シリーズ・・ってだんな様、言ってますけど、たぶん出たらまた借りてきますよ、きっと。


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