いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2006年01月31日(火) 犬伏寛男海軍少佐の冥福を祈る

 63年前の今日、父の兄である犬伏寛男海軍少佐は、南方洋上の靖国丸という船に乗艦中に戦死した。民間の輸送船を借り上げ、潜水艦母艦としていたようで、連合国潜水艦の攻撃を受けて沈没した。

 伯父は、東京帝国大学在学中に、当時の海軍短期現役として、海軍経理学校をへて、主計中尉から、少佐になったらしい。

 もちろん、私は会った事もないが、不思議な縁で、靖国神社の崇敬会には私が入り、遺族が持つ「祭人記」も我家に保管している。

 どんな思いで、南方洋上で亡くなっていったのか。祭神記によれば、昭和32年4月21日に靖国神社に合祀されたそうだ。まさか、64年後の首相が、中国や韓国の横槍で8月15日に参拝できないなどとは、思いもよらなかったに違いない。

 あなたの子孫は、元気に暮らしておりますし、祖国日本は、なんだかんだと言っても、世界中から見れば平和で、豊かです。ご安心ください。ご冥福を‥



2006年01月28日(土) いぬぶし親ばか第二弾

 先日、長男が「陸曹候補生」に合格した、と親ばか日記を書いた。その長男が久しぶりに今日帰宅した。自衛隊の駐屯地内に居住を義務付けられており、陸士長(兵隊さんの最上位)になっても、泊りがけ(特別外出)はダメ。月1〜2回の週末は、残留(休みだが有事に備え部隊内で待機)や、警衛(門番)の勤務がある。従って、近くの駐屯地にいるのだが、久しぶりになってしまう。

 お祝いの夕食を食べながら、本人から最近の生活やら、将来について話を聞く。曰く、陸曹教育隊の成績によって、その後が決まるので、そこではなんとしても頑張る。高校時代、進路について悩んでいたフニャフニャした彼は、もはやいなかった。

 陸曹になるための教育が終わったら、夜間大学にも進学したいとの希望も聞いた。嬉しいかぎりだ。そこで、私が、大学を出たら「部外幹部候補生」を受験すればいい、と余計なチャチャを入れた。

 自衛隊で幹部になるためには、防衛大学校を卒業するコース、一般大学を卒業後、幹部候補生になるコース(部外幹部)、曹から幹部候補生になるコース(部内幹部候補生)、そして、自衛官でありながら、大学卒業程度の資格として、部外の大卒とともに受験するコース(通称:部内部外)などがある。

 昇任は、本人の努力や、幹部になった後、指揮幕僚課程(CS又はCGSと呼ばれる)に合格するかどうかで変わるが、一般的に部内幹部の昇任は厳しい。そこで、息子には部内部外の道を勧めたのだ。

 彼からは、意外な、そして、感動的な返事が返ってきた。
部外幹部では、お世話になった部隊に恩返しが出来ない、というのだ。部内幹部は、今までの職種である通信科を継続し、3尉(少尉)に任官しても、今までいた部隊に戻ってくる。(←いずれも、航空自衛隊では、そうではないが‥陸はそうらしい)部外は、まったく違う職種になり、部隊も変わる。それでは、今までいた部隊に申し訳ない、ということらしい。

 おおっ!よくぞ言った!昨今「公」より「私」が重視されている風潮がある中、育ててくれた部隊に恩返しをする、という感覚は、息子ながらあっぱれである。

 でもさ、今まで育ててやった恩に、オヤジの誕生日祝い(昨年12月)ぐらい、よこせよ!



2006年01月27日(金) 大切だからしまっておきます!お役所の勘違い2連発

 お役所にいると、民間では考えられない「珍事」が多くて、楽しませていただいている。先日書いた、職員ID、しょぼいじゃないか!と書いた。ところが、「しょぼくないもの」もあるのだ。片方は、白黒で安っぽい、もう片方は、ちゃんとしたカードで2色刷り。

 聞いてみると、ちゃんとした方は、パソコンを開けるのに必要なICカードと職員証が合体しているもので、そのカードをパソコンに入れている時に、区民に対応すると、カードケースが空になる。そこで、紙に印字したものを、正規のカードの下に入れるよう指導している、というのだ。

 な〜るほど。だから、この紙の「ダミー」を見たから「しょぼい」と思ったのか。ところが、実は、この「しょぼい方」を常用している職員も多数いるのだ。それは、「万一紛失したら大変だ」とばかり、課内のしかるべき場所に預けて、パソコンを開ける時だけ借りるという人々だ。結局、名札IDとしては、常に「しょぼい方」が、区民の目に入る、ということだ。

 そういえば、昨年、航空自衛隊予備自衛官招集訓練で、「予備自衛官徽章」というものの説明があった。そこで、担当官の説明は笑った!曰く
「陸上自衛隊では配っているようだが、航空自衛隊では、皆さんが紛失するといけないので、交付していません。」だそうだ。

 予備自衛官としての身分を明らかにするために、防衛庁の予算で作成した「徽章」を、「紛失するといけない」という理由で、配布しない、なんともお役所的で、ほのぼのとしている。有事の際も言うのだろうか。「弾は紛失するといけないので配布しません‥」

 二つの「事件」、お役人の「事なかれDNA」のなせる業。民間人の私には、到底理解できないな!



2006年01月26日(木) 退庁時間とは役所を出る時間だったんだ!

 お役所には、お役人しか通じない色々な「掟」や「慣習」があるのは、再三述べているところだ。今日は、またひとつ新しい発見をした。

 人と待ち合わせを区役所前で17時(午後5時)にしていたので、役所の玄関の外で待った。すると、17時5分位から、職員しか使わないエレベーターから人が出てくる。明らかに帰る格好だ。ちなみに、大田区職員の勤務時間は、午前8時30分から午後5時15分までである。

 そして、17時13分位から、その数は増え始め、17時15分になると、ゾロゾロと出てくるのだ。明らかに、エレベーターの所要時間を計算して、デスクを出たとしか思えない正確さである。

 民間企業で、17時15分までだとすれば、17時15分に仕事を終えて、タイムカードを打刻して、それから帰り支度をして、17時30分頃に会社を出る、というのが普通だろう。

 が、だ。お役所ではその「フツー」が通じないのだ。17時15分迄というのは、17時15分に役所の玄関を出る(その前に出ている輩もいたが‥)という意味なのだ。確かに、17時に庁舎内に「チャイム」が鳴ると、一斉に帰り支度が始まる。

 朝も同様の景色が見える。午前8時30分ギリギリに、エレベーターは満員である。午前8時30分登庁、というのは、この時間にまさに、エレベーターの「登り」に乗る、という意味らしい。

 やるな〜!

(ただ、なかには、午前7時には登庁して頑張っている組合幹部もいることを付け加える)

 



2006年01月24日(火) 区役所の勘違い費用削減策2件

 お役人それも、それなりの幹部級と話していても「ああ、この人、役所しか知らないんだ」と、哀れになることがある。それは、民間では「おかしい」ことが、お役所では「正しい事」になり、それがおかしいと彼らが思えない場合だ。

 多くのお役人、そして幹部が「正しい」と思って行っている、大田区役所の費用削減策で、民間常識では「おかしい」ことを2点あげてみよう。

その1:区役所職員の名刺は刷りません。名刺を求めれれたら「作っていない」と言いなさい。

 お役所といえども、様々な場面で名刺を必要とするだろう。ところが、経費節減と虚礼廃止だとかで、区役所職員の大多数は名刺を公費で刷ってもらえない。結果、めいめい私費(自分のお金)で、勝手な様式で名刺を作っているのだ。清掃事務所などは、裏紙に刷っている有様である。

 わかりやすく言えば、公務で使う封筒を、各人が勝手に私費で印刷しているようなものだ。その分、「様々な手当」で、支払うから勘弁しろや、ということだろうか。

 はたして、区民への接遇、たかが名刺されど、名刺。同じ様式のものを、各部署に設置してあるパソコンで、公費で刷るぐらいのことがなぜ出来ないのだろうか。さらには、区民の求めには「持っていません」と答えることもどうだろうか。ちなみに、区長や助役の名刺は公費で印刷されている。

その2.使用済みのコピー用紙には、「裏紙活用につき、この面無効」と、印刷して使用しなさい。



 議会事務局でも、各職場でも、大量のコピー使用済み用紙が出る。この裏紙を活用するのは、啓発行為としてはいいことだと思うが、はたして、わざわざ印刷をもう一度するのはどうだろう。

 印刷に要する、インク代、マスター(原紙)代は、一枚概ね2円程度である。それに、印刷機の電気代それにともなうCO2排出、印刷機の償却、印刷する職員の人件費等を考えると、新品の紙一枚1円弱に比べ、費用削減効果は、まったくない、と断言できる。

 環境への負荷も、逆に多くなるのではないか。であれば、単純に紙のリサイクルに出したほうがよいだろう。この発想は、お役所には通じない。

 今日も、区役所内では、「私製名刺」が手渡され、せっせと「裏紙無効」の印刷が行われている。

 もし、おかしい!と思わなかったら、あなたも公務員さんでしょ!

 



2006年01月23日(月) 2年がかりでやっと実現!区職員のIDカード

 平成11年に初当選して登庁すると、職員のいいかげんな服装(サンダル、Tシャツ)や名札未着用が目についた。民間では想像を絶するいい加減さだった。そこで、再三議会で注意をし、マスコミを動員するなどして、服装はよくなってきた。

 火星人かサルだと思って、と比喩した窓口対応の悪さも劇的に良くなった。そして、2年前の日記と一般質問で指摘した、IDカード型の名札が、やっと今年1月から大田区にも導入された。


 初めて見たのは、1月4日の大田区主催の新年会でだった。第一印象「ご苦労さんだな。新年会のために名札を作ったのか」だった。この名札は、裏がパソコンを使うICカード兼職員証、表が名札になっているのだが、名札の部分が、いかにもとってつけたような細い文字で、しょぼいのだ。

 「本当は、名前を教えたくないのだけど、時代の流れだから‥」と、製作者も、着用者も思っている、そんな感じだ。せっかく作るのなら、もっと見やすいセンスのよいものにすれば良かったのに。

 まあ、でも、これを着用しないとパソコンが使えないので「名札はプライバシー侵害」などと、シーラカンスのようなことを叫んでいた、組合活動家もあきらめるだろう。

 ハイ!良く出来ました!

 



2006年01月22日(日) 老人会は、男女共同参画に反する?女性ばかりだ

 今日は、地元の老人会の新年会があった。80人ほどの参加者のうち、男性は10名余り。残りは女性である。いくら女性が長寿だといっても、この差ほどないだろう。

 そして、女性陣は元気である。合唱サークル、踊りのサークルと、日頃の練習の成果を披露する。が、男性陣はといえば、カラオケスナック定番のカラオケだ。

 これは、老齢人口の男女比の問題ではなく、男女のライフスタイルの相違からくるものだろうと思う。つまり、男性は現役時代、地元の町会や地域活動などとは縁遠く、ただひたすら会社と自宅の往復だけだった。(このような方々を、私は「パートタイム区民」と称している。)

 ところが、女性は、保育園、小中学校のPTAなどを通じて、地域の方々と、若いうちから交流があった。だから、高齢者となっても、地域の老人会などに誘い合って出席できる。ところが、会社人間の男性は、会社の名刺がなくなると、もはや地域には友人一人いない。従って、老人会にも出にくい、こういう構図ではないだろうか。

 今後、団塊の世代が大量に退職してくる。この人々を、地域は手を広げて受け入れる準備をせねばならないし、行政も、彼らの地域共生の仕組みを考えていかねばなるまい。

 

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2006年01月21日(土) 雪かきは大変だ〜

 やっぱりきちまいましたね。東京地方大雪です。昼間は、区内各所で行事があり、車は必需品。会社を潰してしまって、お金がなくて東京ガスを止められても、車だけは持っていた。

 さて、本日の問題は、駐車場である。我家の駐車場は、マンションに併設されている2階建てパーキング。私は、「賃借人」なので、1階に駐車する権利はないらしく、2階に駐車場をお借りしている。

 問題は、この2階から降りるスロープである。朝起きて、娘を駅まで送ろうとすると(親バカ!)、雪でつるつる。あわてて、デッキブラシで雪を散らして出発した。

 帰宅後も雪は衰えず、スロープは埋まる一方である。約20台ある二階収容の車は出れないだろう。よし!そこで、意を決して、雪かきに出動した。小さなバケツで水を流し、デッキブラシでこすって行く。途中、スキーのようにスロープで滑ってしまう。

 そんな繰り返しをしていると、同じマンションの居住者の方が手伝ってくださって、約30分で作業終了。しかし、疲れた〜

 たかが、この程度の積雪、雪かきでこんな大変なんだから、雪国の方々は、本当に大変だろうと思う。雪国からは、消費税取るな!


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2006年01月20日(金) 長男が陸曹候補生試験に合格by親ばかオヤジ

 今日、一通のメールがあった。「櫻咲く」陸上自衛隊にいる長男からだった。彼は、平成15年3月、通っていた大学付属高校から、その大学に行かずに志望大学に落ち、第二、第三、第四希望も落ち続けて、唯一合格していたのが、オヤジ(私)の勧めで受けた、陸上自衛隊2等陸士(一番下っ端)の試験だった。

 小さい頃から、演習を見せたり、自衛隊の航空機や艦艇に乗せていたので、抵抗はなかったのだろうが、まさか合格しても「オレ自衛隊に行く」とは言わないだろうと思っていた。それが、2月の終わりに、浪人せよ、とのオヤジの言葉を振り切って、自衛隊入隊を告げられた。本人は未だに言わないが、丁度、会社を潰して1年位だったので、経済的に負担をかけたくないとの思いがあったのかも知れない。

 その後、新隊員としての厳しい教育を半年受け、通信職種の陸士長として勤務している。自衛隊には色々な入り方があり、私の学校「自衛隊生徒」や防衛大学校、そして、曹候補学生などは「職業軍人?」として、生涯勤務することが前提の隊員(非任期制隊員)である。

 一般2等陸・海・空士と呼ばれる隊員は、陸2年(一部は3年)海空3年の任期を区切られて採用される。(任期制隊員という)これは、常に若年隊員を確保するための制度で、任期満了毎に満期金という手当がつく。ただ、3回〜4回更新すると、更新が出来なくなる。

 その間に、3等陸・海・空曹(下士官)の試験に合格すれば、定年まで自衛官として勤務できるが、なかなか狭き門のようだ。(自衛隊生徒は、卒業時に3曹になる。)

 「櫻咲く」は、長男が、その試験合格の内示を今日受けたとの知らせだったのだ。2月1日から、階級章の上に、櫻のマークの候補生徽章をつけ、7ケ月におよぶ「陸曹候補生」教育を受け、来年1月1日に、3等陸曹となる。
その同じ年の3月には、彼の高校の同級生が大学を卒業して社会人一年生となる。

 はたして、どちらが彼にとって良かったのだろう‥いやいや、頑張っていれば、それでいい!おめでとう!

 


 



2006年01月19日(木) 首長は裸の王様?@栃木県某市役所の顛末

 12日に書いた、栃木県某市における事件の顛末をご報告する。まずは、選挙管理委員会の件:主催者側のご意見を↓(主催者代表のブログから)

朝、開いたばかりのデパートの物産展会場に行ったら、『子供の選挙啓発ポスター展』になってて唖然。どういうことなの〜?と驚いていたら、選挙管理委員会によるその選挙啓発のポスター掲示は、『年度の初頭』からとっくに決まっていて、自分達の計画通りでなければ、1ミリも屏風を動かせない、ということだったのです。展示ホールには、広場みたいなところがあって、そこがもともと物産展の会場なのですが、選管はシャッターが開く前に、選挙管理委員会が『自分達がここを使うんだ!!』と屏風のボード二枚で、場所を占拠して、ご丁寧にガムテープでがっちり固定してしまったのです。話し合いの余地は一切ない状態でした。こちらも物産展はイズミヤさんとずっと計画してきたことで、担当者さんもおろおろ…
もうこれでは埒が明きません。相手は選管の職員が5,6人も来てて、私たちのことは完全無視だし。果ては「市長が来るからこそ、ポスターはここにないと困る」とか言い出して。う〜ん、市長はポスター展を見に来るのでなく、うちのイベントに来るのだと思うのですけど。完全こう着状態。ここはどうにかせねば。私は早速「これでは…せっかくヨルダンのイベントに来ていただく、市長の面子が立ちません・・・市役所内で調整は出来ないのでしょうか」と市民生活課にお願いしました。さらに、たまたまお店に遊びに来て頂いた経済部長を会場にお連れして、「物産展はこれでいいでしょうか〜」とお伺いしたところ、「これじゃ全然狭いし目立たないな〜」当たり前です。締め出されたんだから。結局、きちんとヨルダン展をやらないとダメだ、ということで、市役所の皆様方がよくよく話し合ってくださったようで、選管のポスターを通路の向かいに移動してくれた。そんな感じです。ただ通路の向かいなだけで、本来ガムテで固定されていたところから、5メートルですよ…ちなみに、移動後はガムテの固定は必要なかったようでした(笑)。結局、『市長』の御旗をかざした側に軍配、ということなのでしょうか?もし市長の来ないイベントだったら、絶対撤去だったなぁ、と恐ろしい感じです。でもあの頑として譲らなかった選管の人たち、むしろおかしかったというか…子供じみた狂気、って感じで、ある意味すごく怖かったです。
その…結局は何というか、同じ会場内で譲り合う、という気持が全然なかったので、こういうトラブルになったわけです。あんなに意地張って、しもじものゴミには譲る気持は1ミリもないという意思表示からか、ガムテープまで持ち出さなかったら、こんなに馬鹿っぽく見えなかったのに…結果、ご愁傷さまです。譲っていただいて感謝、と言いたいところですが、残念ながら私は文句を言われる以外の存在感は一切ないようで、怒られた以外は何の声がけもしてももらえませんでした。

 次に、市役所HPの市長へのメールへ送った私の抗議への市側の回答↓

この度は、ご意見をいただきありがとうございます。
添付ファイルにて、選挙管理委員会からの回答をお送りいたします。
よろしくお願いいたします。

○○市役所
秘書広報課長 ●● ●●
 
 1月13日付のメールについて、下記のように回答させていただきます。
○○市選挙管理委員会では、毎年、栃木県選挙管理委員会と共催で○○市内小中学校及び高等学校を通じて、生徒のみなさんに明るい選挙啓発ポスター作品の募集を行っております。これらの応募作品の中から、市選挙管理委員会において選定された、入選30点、佳作30点の合計60点について、選挙啓発事業としてロブレ6階の○○市生涯学習センター前に展示しております。 さて、ご指摘の展示スペースについてでありますが、当該展示スペースは、○○都市開発株式会社が所有、管理するものであり、当委員会では平成17年11月21日に申請し許可をいただいたものであります。○○都市開発株式会社での経緯はわかりませんが、その後「いずみや」を通じてNGOからの予約が入ったとお聞きしました。当委員会では、当日まで二重に貸し出した事実は知らず、今回の事態になったわけですが、当方としましても、広報紙や行政テレビにより、市民のみなさまにお知らせしたこともあり、場所を変更することはできない状況でありました。最終的には、○○都市開発株式会社の調整により、選挙管理委員会の方で当初予定した位置を変更し、NGOにブースをお譲りした次第です。事実と少し違うようでございますので、ご確認していただければと存じます。
 貴重なご意見ありがとうございました。

 平成18年1月19日  ○○市選挙管理委員会書記長 ●● ●●

 ↑よくわかりませんが、お役所がもう少し柔軟に対応すればよかった、てことのようですな。次に、現場を無視した「お役人作成の市長あいさつ文について(同じく主催者のブログから)↓

ご来賓としていらっしゃる市長のスピーチを、英訳する関係で先にいただいたのです。しか〜しびっくりしたことに、その内容は…
「大使閣下、○○市民のためにはるばるお越しくださって、お話までしてくださるようでどうもありがとう。関係各位もご尽力に感謝します」
(注:集まってくれたお客さまへの言及はおろか、主催者のNGOジョルダンバレー・グリーンフォーラムの名前すら入ってない。しかも関係各位って誰のこと?会場の生涯学習センターなんて、むしろすごく嫌がらせしてくれましたけど?市の職員さんですよね?)さすがの“温厚な”私もびっくりです。私達のイベントは、別に市長のために大使を招聘した訳ではないのです。私達は集まってくれるお客様のために一生懸命やってるわけで、そういう意味では市長だってゲストの一人に過ぎないんだし。せめてNGOの存在くらいは触れてくれてもいいんじゃないの!?私達、主催者なんだから、存在を完全に無視っていうのはどうなの!?も〜びっくりして、市役所の担当者に電話して、「これはあんまりです。せめて、うちのスタッフをねぎらうくらいのお気持は入れてもらえないのですか。」と猛烈クレーム。返ってきた答えは…「秘書課を通じて市長に渡してしまったものですから、もう変更は出来ません。」「じゃあ、会場で直接市長にお願いしますからいいです。」
「そんなことしても、変更は出来ませんから。市長は紙を読むだけですから。」

 これについては、市長の個人後援会のメールアドレスに主催者の意向と、市職員の「市長は原稿を読むだけ」とのコメントを送っておいた。これについては、市からも市長からも回答はないが、会場の様子から、市長さんが充分配慮していただいたことがわかる。↓(主催者の感激のブログ)

ところが!市長は凄かった…市役所の用意した段取りをブッチしてくれて、(中略)。続いては市長のご挨拶。あの紙(原稿)はどうなったのか…ところが嬉しいサプライズ。市長は紙など一瞥もせず、ご自身の言葉で『地域社会の活性化と国際貢献』という私たちの思いを代弁してくれ、大使の経歴も紹介してくれ、ご自身の言葉で、参加者とスタッフに感謝の言葉を述べてくださいました。さすが市長…本当に、びっくりして泣きそうでした。ざま〜みろお役人、とか毒づく前に、とにかく嬉しくて胸がいっぱいになってしまったのです。

 また、この市に住む方から、「我が市長は裸の王様ではない。お役人と戦って行政改革を行っている」という趣旨のメールを頂いた。わかってますって!首長を裸の王様にするのは、旧態依然の仕事の仕組みを変えたくないお役人だってこと。

 市長さんありがとう!NGOさん、お疲れさん!



2006年01月18日(水) 寒〜いいい!寒空の街頭区民相談会@雑色

 二回目の当選をして以来、やりたくて出来なかったことが一つあった。それは、街頭区民相談会である。区民相談は、区役所本庁舎でやっているし、各特別出張所、地域行政センターでも、わかる範囲で相談に応じてくれる。さらには、公明党や共産党は日にちを決めて、議会控え室で「区民相談」を行っている。

 が、だ。いざ「相談」に行くのは、それなりの心構えがいるのではないだろうか。お買い物ついでに、ふらっと匿名でも相談できる場があったらいいんじゃないか、と考え付いたのだ。

 思い立ってからすでに3年が経過。「今やる、すぐやる、出来るまでやる」のモット-に反してしまった。そこで、新しい年、今年から、とりあえず毎月18日14時から行うことを決意した。

 京浜急行雑色駅から徒歩すぐの水門通り商店街中ほどにある「東六郷二丁目会館」の前をお借りして本日、記念すべき第一回を開催した。手作りの「なんでも区民相談会」という紙を机に貼って、会館の前面に机を出して行った。

 事前に何の告知もしていなかったので、はたしてどれ位「お客様」がくるのか予想もつかない。心配をして、会館をお貸しいただいた町会役員の方々も、いれかわり様子をうかがいにきて下さる。会館当番の女性が入れてくださった熱いお茶は、なんと嬉しかったことか。

 結局、2時間半で7件の相談や、提言があった。それ以上に、通行人の方々が「ご苦労さん」「がんばれよ」と声をかけて頂く件数が多く、えらく感動した。

 これは、結構おもしろい。まったく知らない区民の方が、新しい問題点を提起して下さるのだから。なんで、もっと早くやらなかったのか、と大反省!そして、次回からの携行必需品「使い捨てカイロ」。

 相談に来られた方々、声援を下さった方々、後ろで見守って頂いた町会関係者の皆さんありがとう!

 次回は2月18日14時から、同じ場所で行いますが、それより前に、区内のどこかで突如行うかもしれないので、見かけたらご声援を!



2006年01月17日(火) なぜこの時期に‥?ライブドア堀江社長強制捜査

 以前、旅行会社を経営していた時、東南アジアの某国の警察など官憲が、チップで簡単に動くことを何度の体験した。入国審査は、一人$1(団体の場合)で、閉まっているゲートを開けてくれる、観光バスの先導にパトカーを依頼するのは、概ね$10〜20.警官の制服一式$100、ボデイーチェック無しは$5、などである。この国から帰国すると、我が国の官憲は、なんて清廉潔白なのか、と安堵したものだ。

 が、最近の一連の地検の捜査を見ていると「大きな力」が働いているような、嫌悪感を感じる。

 その1.は、政治的に大きな影響と指導を頂いている、尊敬すべき西村真悟代議士の逮捕劇である。2年前の事件が、日朝国交正常化前に突如逮捕という「絶妙のタイミング」。(本件については、邪推を昨年書いた)

 その2.は、昨日からの「ライブドア事件」である。昨年6月の証券取引法違反事件が、なぜ、今なのか。ヒューザー小嶋社長の国会証人喚問の前日という、これまた「絶妙なタイミング」である。

 そして、二件の共通点は、警視庁や大阪府警といった「自治体警察」ではなく、地方検察庁特捜部という「国家組織」が捜査している点である。

 今回のライブドア事件報道で「得」をするのは誰だろうか。まずは、小嶋社長の国会中継の反響が薄まることにより、安堵する人々。ライブドア堀江社長の行動に不快感を持つ人々。

 前者には、多くの「大きな力」が存在するだろうから、可能性は高いだろう。後者は、というと選挙区の対立候補は、元警察官僚だが現在野党だし、
時の総理とは「仲良し」のようだ。

 いやいや、かの国の官憲と我が国のそれとはレベルが違う。きっと、たまたまだったに違いない。いやそうに決まっている‥



2006年01月14日(土) 明治44年生まれ、公的支援なし、元気一杯

 今日は、いくつかの新年会をまわった。そのひとつ、地域の町会の老人会。喫茶店を借り切っての「大カラオケ大会」。皆さん元気、元気!

 隣に座った方のお歳は、80歳を超えているとおっしゃる。凄いですね、お若いですよ、とお話すると「あちらは明治44年生まれよ」と、男性を指さす。

 どうみても、70歳代にしか見えないその方は、お上手にカラオケを歌っていた。さらに、驚いたことに、今日に至るまで、一切の公的支援を受けたことがない、とのこと。

 介護ヘルパーさんを家政婦がわりに使っている、という批判もある介護保険。その認定すら受けていないという。しかし、保険料はいくつになっても徴収される。

 自動車保険は、前年無事故だと、年々10%づつ安くなって、最大60%引きにまでなる。こくみん共済など、共済も、事故率が低く、余剰金が出ると返金してくる。

 健康保険や、介護保険も、無使用割引みたいな制度を作ったらどうだろう。「保険料払っているんだから、使わにゃ損!」という、利用者の態度も、介護保険法改正の一因だったとか。

 そんなもん使えるか!と、健康管理をしっかりしている方に「健康手当」ならぬ、割引を考えることによって、総額抑制が可能だと思うのだが。でないと、介護も健保も「使わない人の負担」だけが、青天井になる。



2006年01月13日(金) 4月から施行される障害者自立支援法のヌケ穴!

 今日は、健康福祉委員会があった。昨年5月、会派のなかで「空席」だったという理由で、この委員会に所属になった。当初は、いぬぶしらしくない、と自分でも思っていたが、なかなか奥の深い分野でおもしろい。

 私は、一人会派だった関係で、6年間、都市整備委員だった。これは、所管のどの課長よりもながい。結果、まちづくりや再開発については、相当の雑学博士になれた。同様に、来年度も、健康福祉をやってみたいと思う。そもそも、一年毎に所属委員会を変えるという現行の慣習はおかしい。区議は、区政すべてに専門家である必要はない。

 さて、今日は、4月から施行される障害者支援法の区民向けパンフレットが大きな(というかほとんどの時間を費やした)話題だった。以下、エッセンスを。

 パンフレットには、生活保護、低所得1、低所得2、一般、と4段階の所得ごとの利用料の上限が記載されていた。これに基づいて質問した。

私:所得階層別人員は把握しているのか?
課長:所得階層別の人員は把握していない。
私:では、どうやって、来年度予算を組むのか?出たとこ勝負か?いつも言っているように、なぜ、お役所はケーススタデイ(仮説を立ててみる)ことをやらないんだ。民間の会議だったら、物笑いだ!

私:なぜ、低所得なんて書き方をするんだ。課長が「あなたは低所得2ですよ」といわれたら、どう感じるか?いやじゃない?
課長:いやです。
私:なぜ、自分がいやなことを、区民向けパンフレットに書くのだ?
課長:これは国の制度で‥
私:なんでも、国、都のせいにするな!(激怒)地方分権ってなんなの。これは、大田区で作ったパンフでしょ。(後に、東京法規出版という、お役人ご用達の会社のものに「大田区」と入れただけとわかったが‥)

 支援法では、ある一定の資産(預貯金350万円以上)以下であれば、利用料の減額措置がある。

私:資産の額はどう把握するのか。
課長:本人の申告や通帳で。
私:では前日に残高349万円にしておけばいいんだ!

 支援法では、世帯の収入により、支払い上限額が定めれている。

私:ひとつの屋根であっても、中に複数世帯いることはある。とすれば、4月1日に、障害者を世帯主とした別世帯を届け出れば、自己負担が減ることになるが。
課長:それは出来るが‥

 まあ、介護保険改正にしても、障害者支援法んしても、厚生労働省のお役人が、現場も知らずに作った制度のツケを「受益者負担」につけかえただけだ。もっと、マジメに考えろよ!厚労省さんよ



2006年01月12日(木) 首長は裸の王様?@栃木県某市役所

 地方公共団体の首長(知事、区市町村長)は、大統領に近い。以前、小沢一郎自由党党首(当時)から「まったく、地方に出張して県知事と同行すると、代議士なんかまったく相手にしてもらえない。知事は大統領閣下だ。」と直接うかがったことがある。まったくそのとおりだと思う。だから逆に、首長が前職の後継でない方に変わると、その自治体は大幅に路線が変わる。

 さて、その大統領の行政手腕が優れていればいる程「裸の王様」にさせられる可能性が高いと思っている。大統領の逆鱗に触れたら大変と、大統領(首長)の顔色をうかがいながら業務を行う幹部が増える。

 さらには、首長の好きなこと、ご機嫌を取るような行動が職員に増える。もっと進むと、「悪い情報」を入れない、という段階もある。こうなると行政運営は硬直化し、役所内から反発分子が多数出始める。という例は、全国にいくらもある話である。

 今回、栃木県某市役所の職員がおこした「市民、NGOイジメ」は、正に有能な市長故の仕業のようだ。ここの市長さんの略歴はこちら

 いかにも切れそうな官僚出身首長に、市役所職員は畏敬の念で出迎えたことだろう。

 さて、事件の概要はこうだ。
NGOが、ヨルダンの砂漠という催しを地元のデパートを会場にして企画した。そして、このNGOの担当者が、得意のアラビア語で、駐日ヨルダン大使を招待したのだ。さらに、市長に直接「来賓」として出席を依頼した。

 すると、市民生活課の職員が「大使を絶賛する」市長挨拶の原稿と作ったが、そこには、NGOの活動についての評価が一切ない「大使へのおべんちゃら」だった。そこで、訂正を市職員に要請したが、全国統一お役人行動指針「出来ない理由」のオンパレード。

 それでも、NGOの担当者は噛み付いて「当日、市長に言う」と訴えると、この職員さん、ポロっとホンネを。「市長はどうせ、原稿読むだけですから‥」 いいね!お役人の鏡だ!

 これで終わっては、お役所がなめれれる。市役所内連携市民イジメが始まった。すでに、開催準備の終わったNGOのデパート内ブースを撤去させて「子どもの選挙啓発ポスター展」を始めたのだ。周辺には、いくらでも展示スペースがあるのにである。曰く「市長が来れれるのなら、是非見ていただきたい」素晴らしい見識!主客顛倒!褒めるべき木っ端役人根性である。

 そこで、この市のHPから「市長へのメール」に以下のように送信して見た。ステキな広報担当の書いたご返事を心待ちにしているのだが‥


市長や首長は、優秀であればあるほど時として「裸の王様」になる可能性があります。今回のケースもそのようです。

さらには、選挙管理委員会が「市長が来るのなら」という理由で、NGOのブースをどけさせて、子どもの選挙啓発ポスターを掲示したそうです。

なかなかリッパな職員さんが貴市にはいらっしゃる、と感動いたしました。

このメールは、後日ご自宅にお送りしておきますが、メールが広報や秘書室で止まっていたら、褒めてあげてください。

公務員の鏡です!

本件当事者の怒りのブログ



2006年01月11日(水) 老人保健施設入所は大変だ!

 区内に住む男性から相談があった。90歳代の親を妻が面倒みているが、80歳代の母も入院して、妻の肉体的精神的限界がきた。なんとかならないか、というものだった。特別養護老人ホーム(特養)入所を希望されているが、大田区の場合は、2月と8月の2回受け付けて、ポイント制で優先者から入所する。1000人近い方々がお待ちで、現実的ではない。

 そこで、老人保健施設(老健)をおすすめした。「特養があく」ということは、入所者が亡くなった、ということを意味するが、老健の場合は、3ケ月で退所しなければいけないので、可能性は高い。

 知り合いの老健をご紹介して、面談に同席させて頂いた。実際の介護の現場では、どのような情報を必要として、どう判断するのかを知りたかったからだ。

 支援相談員という肩書きをお持ちの方が、約1時間、身体の状況、食事、家の状況、認知症の程度などを書類に書き込んでいく。今までは、ほとんど公的な介護支援を知らず、奥様の介護に委ねられていた在宅介護の状況をうかがった。この奥様の献身的介護には本当に頭が下がる思いだ。早く、一時の休息をと相談員の言葉を聞く。

 ところが、医師の人間ドックに近い診断書の提出、その後の受け入れ判定会議など、1ケ月近くを要するらしい。さらに問題は、差額ベットがかからない部屋への入所が難しいという現実だ。

 差額ベットがないと、月額12万円程度、差額ベットだと18万円程度追加になり、30万円の自己負担が必要だ。これは昨年10月改正された法律により、食事代が全額自己負担になった影響が大きい。

 サラリーマン世帯であるこの方も、数年後には定年である。30万円の負担は厳しいだろう。「父の入所がいつまで、と限られているなら30万円でも払えますが、ずっと続くとなると無理です。」と。

 「限られている‥」ということは、亡くなることだ。ずっと生きて欲しいと思う息子としての気持ち、でも経済的な問題が重くのしかかる。一体、介護保険とは、年金制度とはなんなんだろう、と複雑な思いで施設を後にした。



2006年01月10日(火) 決めたことは変えません!ご理解を!by障害福祉課

 お役人は、一度決定したことは議会がなんと言おうと、区民が意見を言おうが「決めたとおり粛々と」やることを旨とする。さらにウルサイ輩には、「いかに出来ないか」をわかりにくく説明する。栃木県に住む知人も市役所のお役人の「出来ない理由」にきれたとブログに書いている。

 今回も、健康福祉委員会に対する区民からの陳情で、この体質を明らかにしてくれた。心身障害者(児)の家庭委託緊急一時保護という制度がある。これは、東京都の補助金を使い、保護者や家族が病気や冠婚葬祭などのために、一時的に介護ができない場合、登録した家庭で介護する、というものだ。

 現在は、1ケ月4回以内で、1回6時間以内ということになっている。介護していただいた家庭には、1回5000円が支払われるのだ。ところが、来年4月から、都の補助金が打ち切られるため、区独自の施策となり、時間と金額を下げることになった。1ケ月4回以内、1回4時間以内で3500円というのだ。

 まあ、これは限られた予算の中で行うこと、しょうがないだろう。そこで、陳情を出された区民の方は、複数回分を一回に使えたり(4時間X2回=8時間)、2時間単位で使えないか、という要望を出された。利用者ニーズにあった、もっともな要望だと思い、賛成することにした。

 ところが、所管障害福祉課長さんは大変である。なんとかご理解を、と説明をされるが、まったく説明になっていない。合理的理由がないのだ。結局、決めたことは変えられない、という趣旨なのだ。

課長の出来ない理由:
1.4時間をひとつのくくりにと考えているので出来ない。
2.事前に券を渡すと事故が起きる可能性がある。
3.障害者団体に4時間でご理解を頂いている。

私の反論:
1.10月の調査では、29%の方が1回2時間以下の利用である。昨年度の利用11000件で計算すると、3300件、金額にして1099万円以上が過払いとなっている。であれば、2時間単位で利用できるようにするのが、税金の適正な支出と利用者ニーズにつながると思う。
2.現在も事前に渡しており、理由にならない。
3.障害者団体は、利用者に使いやすく変えたとして反対する訳がない。私が説明してまわるから、団体名住所を教えろ。

 結局、この課長さん、私を説得することはあきらめて(説得になっていない)、大会派を説得(ご理解頂き?)に行かれた。大変だね!お役人さんも



2006年01月09日(月) 議員、特別職新年会参加禁止条例を提案したい

 議員になってからというもの、新年会と忘年会、お祭りの多さにたまげた。酒を呑んだり騒いだりするのは好きだが、議員として招かれて泥酔する訳にはいかない。さらには何軒も重なれば、ビール一杯でも結構な量を飲んだことになり、最後の回では挨拶もままならない。

 この時期、他の新年会で知人に会うのが怖い。「アッ、犬伏さん、今度の○○日、うちの会の新年会だから来ていいよ」という言葉がである。ああ、また増えちゃったよ‥

 相手は好意で言って下さっているので、参加させて頂くのだが、結構辛い時もある。そこで、毎年削減をしているのだが、それでも相当の数だ。以前、当選挙区選出の代議士に聞いたところ、新年会、忘年会費で年間900万円かかると嘆いておられた。私ごとき、無所属議員でも数十万円の会費がかかるのだから、地域密着の議員さんは、もっと大変だと思う。

 そこで、提案である。昨年私が反対した、特別職(区長等)、議員の報酬値上げ条例など作らなくていいから、新年会参加禁止条例を作ろうではないか。

 区民の声が聞けなくなる、という異論も出そうだが、酒を飲んでの声は、本来の声でないことが多い。

 そうすれば、報酬値上げより、おサイフ効果も大きいはずだ。内心、多くの議員が賛意を示すはずだが、そんな勇気はないだろうな‥(ちなみに、議員以外の特別職が職として参加する場合の会費は公費)



2006年01月06日(金) 国家権力いえ警察は怖いぞ〜

 私は、反権力か、体制か?と問われれば、有無なく現体制を維持する側、いやそれ以上に保守であると思っている。また、警察をはじめ自衛隊や公安など国家の安全を守る人々には最大限の敬意をはらっている一人だ。

 という私のバックボーンを理解したうえで、本日の日記を読んでほしい。

 今日のランチは、自衛隊生徒の後輩と食べた。彼は、P3C対潜哨戒機で某国の潜水艦と戦っていたが、退職しビデオショップを経営していたが、わいせつ物販売容疑で昨年10月から「臭いメシ」を食べていた。(詳細は11月21日参照)

 年末に220万円の保釈金を払い、2ケ月ぶりにシャバに出てきたのだ。現在は、2回目の公判を待つ身である。通常は、20日の拘留期限で釈放されるのだが、彼の場合は「証拠調べ」長引いて2ケ月も入っていたらしい。

 証拠調べとは、膨大な量のエロビデオを刑事が一本一本調べる(観る?)ことらしい。大変な仕事だ!

 さて、彼の2ケ月の房友達の話は、実に興味深くかつ、いささか怖かった。それは、権力を持った組織の怖さだ。

房友1. 50代の元航空自衛官。ホ-ムレスで、拾ったクレジットカードで無銭飲食をたらふくして逮捕。

房友2. 酔っ払って、若い女性に声をかけ、無視されたので、肩に手をかえたところ「胸を触られた」と通報され、示談金120万円。罰金50万円。

房友3. カラオケボックスで、隣のボックスと小競り合いになり、駆けつけた警察官に声をかけられ振り向いたところ、手で警察官の顔をはたく格好となり公務執行妨害で逮捕。

房友4. 電車内で落ちていた時計を拾って手にしていたところ、張り込み中の私服に捕まった。調べたところ、窃盗の前科があったので、逮捕拘留。

 彼が拘留された警察署の留置所は房が2階建てになっていて、1階はヤクザさん関係、2階は「一般人?」が収容されていたそうで、従って、房友も、ごく一般の人だったようだ。

 いずれのケースも、普通に生活している人が陥りそうな事件だ。さらには、房友1以外は、現場の警察官の判断で、如何様にもとれそうな事件である。その判断の結果、その人の自由を奪い、拘束する訳だ。

 極悪非道な容疑者には、必要な処置も、上記のような一般人が犯しそうな犯罪には、警察官の判断だけで長期拘留(勿論、裁判所が許可する訳だが‥)するのはどうだろうか。冤罪を含め難しい問題だ。

 私が犯しそうなのは2のケースだな‥

 とは言っても、この極寒の夜、街の治安を身を持って守って頂いている第一線の警察官諸官には頭が下がる。ご苦労さん!



2006年01月05日(木) 子は親を見て育つ!頑張れオヤジにオフクロ!

 赤旗と共に、わが国左翼思想の普及新聞である朝日新聞1月3日号一面によれば、公立の小中学校で文具代や給食費などの公的援助を受ける(就学援助)児童・生徒の数が4年間で4割増加ししたそうだ。

 東京都足立区では42.5%にものぼり、ある区立小学校では受給率が7割に達した学校もあると述べている。この学校のある担任教員は、鉛筆と消しゴム、白紙を持参して授業に臨む。それは、ノートや鉛筆を持ってこない児童のためだ。

 さて、はたして、この持って来ない児童は、親にお金がなくて持ってこないのか、それとも、学ぶ意欲がなく持ってこないのか、朝日の記事からは判読できない。が、私はたぶん後者であると思う。鉛筆、ノートが買えないとは考えられない。

 さらには、この学校の卒業文集に「将来の夢」を書かせたところ、1/3の児童が何も書けなかったそうだ。「自分が成長してどんな大人になりたいかイメージできない」からだそうだ。

 リストラや倒産などで、親の生活も大変だろうが、それでも頑張って家族の生活を支え、明るくみんなを引っ張るオヤジやオフクロの姿を見ていれば、子供たちは必ず、生きる力を感じ取るはずだ。

 リストラされちゃったし、学校時代に「頑張らなくていい、あなたらしければ」と教えられたから、まあいいかと、向上心もなく、働ける能力がありながら、公的支援に頼ってブラブラして「政府が悪い」などと言っている親だとしたら、生きる目標はなくなってしまうのは当たり前だ。

 生活保護や修学援助は、生きる炎の応援団だが、あくまで着火剤。それが燃料になっては悲しい。
 
 だからこそ、頑張って!全国のオヤジさん、オフクロさん!



2006年01月04日(水) 今日から御用初め。最初の仕事は乾杯!

 今日から区役所も御用初めである。例年恒例行事は、産業プラザで行われる「大田区新春の集い」である。午前11時から、区内各種団体、議員などを招いて、区職員とともに歓談、懇親と新しい年の出発を祝う。

 当然、酒も出るし、料理を運ぶコンパニオンのお姉さんもいる。参加者からは会費やら、ご祝儀は徴収しない。全額公金である。まあ、予算規模3000億円の自治体が年に一回区政に協力して下さる区民に一献振舞うことは、いくら「公務員の敵」いぬぶしでも文句を言う気はない。

 国会議員や都議会議員、さらには我われ区議会議員にとっては、いっぺんに区内の有力者に新年のご挨拶が出来る、実に便利な集会でもある。元気のいい議員さんは、開会前から入り口に陣取り、参加者に挨拶をする。

 私は、といえば、行事が重なって、という理由で、挨拶が終わり、さあ乾杯という時刻に会場入り。出迎えてくれた議会事務局職員は、きっと「いぬぶしのヤツ、乾杯を狙ってきたな」と思っているに違いないが、そうではない!諸行事が重なったのだ。

 兎に角、カンパ〜イ!今年一年、大田区民が幸せでありますように!



2006年01月03日(火) 欠陥マンションに公費支出は疑問

 姉歯やヒューザーやらに振り回された昨年暮れだった。特に大田区は、グランドステージ池上という該当マンションがあり、また、小嶋社長がヒューザーの前身である、ハウジングセンターという会社の本社があったり、自宅も区内だったりとかかわりが多い。

 グランドステージ池上は、大田区が建築確認をしていることもあり、建築調整課は課長以下、取材攻勢と事実確認で大変だったらしい。

 さて、最近の論調やら国土交通省のコメントを聞いていると、どうやら事は「公費助成」で一件落着にしようとしているらしいことがわかる。はたして、それでいのだろうか。

 多くの国民が、建築確認という制度によって確保されたであろろう「安全」に裏切られた、という事実はわかる。しかしだ、多くの一戸建て欠陥住宅が報道されているが、ここに公費を助成した話は聞かない。

 厳しい言い方かもしれないが、不動産業界では「安くていい物件は存在しない」と言われている。つまり、安いからには、何らかの瑕疵がるはずだ、というのだ。民間の問題は、官が主導しても、直接出て行くべきではない、と考えるのは、冷たいだろうか。

 今回は、ローンを組んだ民間金融機関が、「債務免除」もしくは、金融支援をして解決するのが、現実的ではないだろうか。まだ公的資金を返済していない金融機関もあるから、結果として税金の投入になるかもしれないが、個人資産について公金を直接いれることには、どうしても私は抵抗がある。

 また、この公金による助成が、「本丸」を守るためだったりしたら、より一層許せないことだ。はたして、「高度な政治判断」はどう動くのか。
時の、国土交通大臣は公明党出身。大岡裁きを期待したい。



2006年01月01日(日) あけましておめでとうございます!

 平成18年新年あけましておめでとうございます。

 毎年元旦から数日しか日記を書いたことのない私が、ついに3年半も書き続けてこられたのは、延べ25万人に上る読者の「熱い声援」のおかげである。
書き方の品のなさからのお叱り、また、あまりにきわどい内容の表記から、お役人には「あいつに話すとネットに書かれるぞ」などと警戒もされてしまう。

 しかし、この品のない文章でないと、私らしくないし、何かを隠すとしたら、それも私らしくない。今年も、お役人に嫌われ、議会の仲間に疎んじられながらも、本音で激辛日誌を書き続けていくつもりなので、相変わらず、ご笑読いただきたい。

 願わくば、この新年を北の地で迎えている、拉致被害者の方々が、今年中に祖国に戻れることを切望してやまない。

 そして、政治的に意見を同じくする人々も、また異にする皆さんにとっても、本年がより良い年になることをお祈りする。

 本年もどうぞよろしく!              申年の犬伏秀一


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