言えばきっと終わってしまう
だからそっと目を背けよう
触れてしまえば
泡のように消える
そんな君だから
この想いは恋じゃない
ずっと変わらないよ
なにもかも
同じであれば
安心すると
キミは言ったね
なにもかもより
唯一の同意の方が
僕の心は何より
安心できるんだよ
それだけで、できるんだよ？
知っていますと
言い切るキミは
何一つとして
理解してはいない
只一つすら。
真新しい靴で
踏み出した1歩で
不安と喜びが
交じり合う新鮮さ
汚れる事も
疲れる事も
みんな
みんな
分け隔てなく
与えられた1歩なのだから
戻っても靴はソレを刻み付けたまま
止まった空を
見上げて
綺麗と思うの？
留めたいと願う
その瞬間を
焼きつけてこそ
掛替えのないものになるというのに
薄い暗青色に浮かぶ
金色の針のような月
浮かび上がる薄紅色に
心奪われたキミの横顔
今宵キミを攫って
何処か遠くへ
逃げてしまいたい
生きている間に
手に入れる事ができる
モノの数よりも
失ってしまう数の方が
沢山あるだろう
本当に守れるのは
両手に掴める
たった二つだけなんだ
願っているよ
キミがその手を
離さないでいるように
失う悲しみに暮れぬように
涙
は
見
せ
な
い
そ
ん
な
君
だ
か
ら
傍
に
い
る
よ
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