風にふわりと 〜こころのすきま〜


この空の下に、君はいなくて


どうして死んでしまったんだ。

わたしは君が死んでから、
まだ君を思って泣いていないんだ。
君がこの世にいないということが
まだ、現実として寄り添ってこない。

君がわたしに語った言葉さえ、
今のわたしは思い出せないんだ。
君が隣にいたことが現実だったのかさえ、
うやむやになりそうだ。

いつか君と、昔話をしたかった。
あの頃のわたしを知る君と、
そして同じ時間をすごした彼らと、
いつかそういう時間を持てると信じていた。

悔やみきれないよ。

駅で君を見かけたとき、
呼び止めて、話をすれば良かった。
わたしと君の最後の会話は、
一体なんだったのだろう。

回覧板は留守だったわたしの家をとばした。
夜中の同級生からのメールを朝見て、
通夜が終わってしまっていたことを知った。
お葬式には、行けなかった。
わたしは結局、君に会えなかった。

喪服の集団を見た。
君が逝った空を見上げた。
青空に散らばるうろこぐも。
君が見ていないうつくしいものは、
まだまだたくさんあったのに!

どうして死んでしまったんだ!

わたしが最後に見た君は、
どんな顔をしていたっけ・・・!



2003年08月30日(土)

ことばが好きだ。


ことばが好きだ。
ことばは、自己顕示欲のかたまり。
わたしのこと、わたしが見たこと、
わたしが感じたことを、
わかってほしくて。伝えたくて。

ことばが好きだ。
ことばは、君に近づく手段。
君のこと、君が見たこと、
君が感じたことを、
わかりたくて。受けとりたくて。

ことばが好きだ。
微妙な違いを、
伝えられなくてごめんね。
微妙な想いを、
受けとれなくてごめんね。
それが当然とわかっていて、
その限界が愛しくなる。

ことばが好きだ。
伝えたい心をのせて、
今日もわたしはことばを使う。
君に近づきたくて、
今日もわたしは君のことばを待つ。

ことばが好きだ。

好きだ。


2003年08月03日(日)



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Akira
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