風にふわりと 〜こころのすきま〜


光る道


水が、わたしにまとわりついて、
思考回路を妨げる。
やさしくなろうという意志まで、
わたしから奪ってくれるな。
あの頃になど戻りたくないけれど、
今のわたしはあの頃のわたしに比べて、
誇れるものなのかどうか計りかねる。

ただ進み、もがいて掴もうとする。
進むときにわたしは光る。
光はわたし自身の価値に比例する。
振り返って自分が描いた道を眺めてみても、
あなたの残す光には到底かなわない。

相対的なものではないと頭では解っていても、
心は絶対を分かろうとしない。
向上心と貪欲さ。
二つが複雑に絡みあって、
思考回路を妨げる。

大切なのは考え続けること。
そして、思考回路が妨げられても、
あなたにやさしくできるかどうか。

信じていれば裏切られても、
わたしはずっと光り続ける。

わたしの光が、あなたを包む。
あなたの光が、そうしたように。


2003年06月22日(日)



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Akira
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