ちょっときもので・・・...mao

 

 

春の宴 - 2005年03月26日(土)

イタリアンレストラン プリマベラでの 地元グルメの会 も
季節が変わるごとの恒例イベントになりつつある。
今回は、春の特別メニュー。春野菜がたくさん登場するかな。

食事の前にお茶でもしませんか? と 夢ジェンヌさまをお誘いして
地元の和カフェ、楽風(らふ) で 荒茶 を楽しんだ後にお店へ。
今日は総勢10名のお食事会。とってもにぎやかになりそうな気配。

本日のメニューは・・・
「早春のきざし」とタイトルのついた4月までの特別メニュー。


春野菜と豆のコンポジショーネ
・・・英語でいう composition ですね。
組み合わせたお料理 ということ。
50年もののバルサミコの甘みととろみが
たまりません。











ブロッコリーとほうれん草のスープ には 
赤ピーマンのファルファッレが添えられている。
春の緑と蝶々の組み合わせ。
パスタの次に登場したのは、
旬の鮮魚ときのこのカルトッチョ。
カルトッチョとは、包み焼き のことだって。
ハーブの香りが ふわっとしてきて、
包みを開ける前から、おいしそうだった。








焼きたてのチョコレート・フォンダンとブラッド・オレンジの温かいジェリー。
チョコレートにはオレンジが合う。当然、イタリアといえば、ブラッドオレンジ。

ミルクのアイスクリームとヨーグルトのムースが添えて。
チョコレート・フォンダンは焼きたてあつあつで、
中はやわらかい「チョコレート」がつまっている。
ムースじゃなくて、プリンが添えてあるプレートもあり、
おいしそう〜、ちょっと頂戴・・・


にぎやかになるかも の予想通り、
よく食べ、よく笑う会 となり、おしゃべりは尽きることがない。
着物の話も含めて、girl's hour (plus one guy...笑)は盛り上がる。
girlsにぎやか、kimonoは華やか、
ってところで、本日参加した方々のoutfitは・・・





梅で染めた淡いピンクの紬に
(うすーいピンク混じりのシャーベットオレンジにも見える)
赤い帯。これは 小町結び という角だしの変形だそう。
どうやって締めたの〜 と聞いてみたところ、
ワザあり なことが判明。
一人で締めるのはかなり難しいらしく、
(形がきれいに整わないという意味で)
いいな、いいなぁ・・・とってもうらやましいので、
祖母の博多帯の中から選んで ワザあり にしてもらうことしよっと。





淡いブルーの紬に合わせたのは、木蓮 の帯。
木蓮が大好きな方で、
この日の帯揚げにも木蓮の刺繍がしてあった。
もともと名古屋帯としてのものだったそうだが、
紫の生地を裏につけ、長さも足して袋帯として仕立てたそう。
木蓮ってすごく艶麗な花なのね。




お襦袢も凝っています。
帯揚げも 紫系だったし、
紫 が ポイントのコーディネートだったのかな。







本日のびっくり!
お食事の前に待ち合わせをした夢ジェンヌさま。
えーー、着物じゃないの、なんでぇ、とその時思ったのだが、
これは、この前、おがわ屋さんで 
リフォームの会 があった時の作品だった。
お召し を使っての スカート と タンクトップ。
スカートは生地を8枚の長方形に切ったものから成っていて、
それぞれが独立しているの(意味わかる・・・? 苦笑)。
歩いた時に裾が サラ〜 と揺れて、とってもきれい。







タンクトップは 脇のところに別布を使ってある。
もう少し暖かくなったら、タンクトップだけにして、
ショールをかけても素敵よね。

あ、同じ布で作ったコサージュもかわいい。



次は私のoutfit。
今日は 沖縄story にしてみた。
久米島紬に渡名喜はるみさん作、紅型の帯を合わせて、
帯周りは黄色で統一。




帯には、「南風吹けば」とタイトルがつけられている。
染め上がった紅型の風呂敷を風にあてる時の風景 ということ。
(確かそう教えてもらった・・・気がする。)
南風が吹き始める今の季節にぴったりでしょ。







今日はお太鼓で。
沖縄紅型って、迫力があって、
けっこうドギツイ印象があるんだけど、
渡名喜さんの紅型は、ドギツイ のではなくて、
沖縄の匂いとか風 が感じられる さわやか なものだと思う。
さわやか、と言っても、紅型の持つ迫力はそのままなんだよ。
以前、台風が来る前になるととんぼが渦を巻いて飛ぶ光景が染められた、
それはそれは素晴らしい着物を見た。
今でもはっきり覚えていて、
いつかあのような着物を着れる時が来るといいなぁ、と思う。







おがわ屋selectionの和更紗も、素敵なんです。
これは、以前、雑誌FR@Uにお店が紹介された時に、
掲載されたけいこさんの帯。
diamondのおしゃれ紋(刺繍)入りの白い紬に合わせて、
まさに 春の宴 って感じ。

我が家は、母所有の更紗の帯がある。
貸し出し許可がなかなかでないのだけれど、
いつかは私が締めちゃうもんね。






以前きものサロンでも紹介されていた、
和服デザイナー、ふなはし泰子さんの作品。
ふなはしさんは、古布を使って新しい作品を創る方。
クリスマスの頃なんて、angelが飛んでいる帯を締めている方もいたな。

これは、綴れ織りを市松にパッチワークしてある、
とっても手の込んだもの。
めちゃくちゃ大変な作品だったらしく、
このようなものを創るのは最初で最後らしい。
前とお太鼓部分と、市松の大きさが違うんだよ。





皆さんのバッグがかわいくて・・・。
さくら のバッグ。
私も、江戸小紋のあまり布で、この形のバッグつくりたいっ。
(でも、小さすぎて、着物の時でも荷物の多い私には ちょいと不向き?)



     古布を使ったミニバッグ。
     花はビーズを縫いつけて縁取り。










豪華な刺繍半衿が、筒型バッグに生まれ変わった。
持ち手のところは、布を色とのバランスを計算して、
琥珀色のビーズ。






しかし、皆様、コンパクトにお荷物がまとまるのね。
コツはなんでしょ?(って、お財布小さいのに入れ替えるとか、
ポーチからいらないもの抜くとか、すればいいんだろうけど)
アメリカにいた時から習慣で、ペットボトルのお水とか
お茶とか、飲み物を持ち歩くようになってしまったのがいけないのよね。
(ないと、ちょっとuncomfortableなんだよね)
サブバッグ持つと、どっかに忘れてきそうだしなぁ。



たくさん笑って、たくさんおしゃべりして、
あっという間に時間は過ぎる。
気がつけば、レストランには私たちだけ。
最後には、恒例の記念撮影。






着物の話をたくさんした日の夜は、ベッドの中で考える。
今度はどの着物を着ようかな。
どんなふうに着ようかな。
小物はどう合わせようかな・・・。

お楽しみは夢の中へと続く。





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変わらないね - 2005年03月19日(土)

お互いにいろいろと忙しくて、
この前会ってからなんと2年が過ぎてしまった。
大学時代からの親友の けいちゃん との
今日は2年ぶりのデート。
大学卒業後、私はアメリカへ、
けいこはほどなくシンガポールへ行ったので、
その間は電話→FAX→メール(時代の流れを感じるわ)のやりとりだった。
ダイビングは私のずっと先輩だし、
シンガポールから24時間かけてNYへ来て、
そこからカリブへ潜りに行ったよね。
あぁ、懐かしい。

同じ頃に日本に戻ってきて、和のお稽古をいろいろと始めたけいちゃん。
着付けも習って着物をきるようになった。
お互いにダイビングに行く時間もなくなってきたし、
これからは 着物きて遊ぼう!
という第一弾は夢二美術館。

けいこの着物姿を見るのは初めてだわ。

夢二美術館の前で撮影。
今日のけいこの着物は 白大島 に 赤い塩瀬の帯。
薄いピンクの帯揚げで、帯結びは角だし。
お母様がけいちゃんのお姉さんのために誂えたものだそう。
でも一度も袖を通してなくて、
お姉さんは 一生着ない と言っているらしい。
けいこの雰囲気によく合っている着物だなぁ、と、
白大島、うらやましいぞ。




私はこういう路線が定着かしら・・・
グリーン系の格子の紬に織りの半幅帯。
この日記にも何度も登場する、私が初めて自分で誂えた着物。
本当にこの紬は着やすくて、すごくしっくりきちゃうのだ。
よく着ているからなのか、私の扱いが悪いからなのか、
裾のところが擦れてきたよ〜。

私には初めての白系の帯。
パッと目に入り、これは私のだわ・・・。
とまたまた&また(そんなのばっかり)思ってしまった帯。
どんな柄かと言うと・・・。







シンデレラなんだよ。
リバーシブルになっていて、
片側には 馬車、ガラスの靴、王冠、 
もう片側には 時間を表す 数字。 
この帯を変わり文庫結びにした。



帯揚げは、ちょっとグレイがかったブルー。
この着物と別の帯とのコーディネートで
買ったものなんだけど、活用度はかなり高く、
困った時の1枚 になっている。





今回の夢二作品のテーマは 夢二流きこなしの美 ということで、
夢二作品に見る、きもの&洋服のきこなし術 だった。
髪型の大切さを実感。
私、今、のばしている最中で、まとめるにはまだまだ短い。
とっても中途半端でボサボサなんだった。
やだなぁ。


絵画観賞後は、美術館のカフェでお昼。
週末のメニュー 夢二弁当 いただく。

なんて言っても2年ぶりだからね。
話がつきないの。
夢二弁当の味がどうだなんて(普通のランチボックスだった・笑)、
思うひまなく、しゃべるしゃべる。







今日はこの後に、千駄木をちょっと散歩して、
その後有楽町へ移動して、
撫松庵の ちょいあそび展 へ行こうという
盛りだくさんな計画なんだけど、全部こなせるかしら。










夢二美術館を後にして、まず近くにある、
ponia-pon というアンティークきもの屋さんへ行く。
単純に行けるはずなのに、何故か行き過ぎてしまい、
池之端に出ちゃった。
せっかく来たので、不忍池 でも記念撮影しておこう。

お天気が良かったこともあり、
池にはたくさんのボート(手こぎ&スワン)が浮かんでいる。
がんばって漕いでいる お父さん がたくさんいた。






私たち2人一緒だと、どうも道が分からなくなったり、
寄り道が多くて目的地へなかなかたどり着けない ってことが、
旅行先々ではしょっちゅうだったんだけど、
そういうところもやっぱり変わっていないみたい。

けいこ「ほんとにこの道でいいの?」
私「うん。大丈夫。」
けいこ「その自信はどこから来るの?」
・・・前からタイミングよく自転車に乗ってお巡りさんがやってくる。
2人「すいませ〜ん(ちょっと若作りして)根津駅はこっちでいいんですか?」
お巡りさん「ここまっすぐで、もうそこですよ。気を付けてくださいね〜」
気を付けてって・・・私達はいったいどこから谷中散策に来たと思われたのか。
(しかも私はこの辺りは何回も来ている・・・)


ponia-pon到着。














中では おじさん が三分紐を購入中。
そして、私たちは中に入ると、くしゃみ鼻水がとまらなくなった・・・。
おもちゃのような、かわいい帯留めが目に留まる。
ビーズで作った羽織紐もなかなかかわいい。
帯ってどのくらいの値段なの? とけいちゃんはちらちらリサーチ。
とまらない鼻水に、そろそろ出よう、と退散。
NYでも、フリーマーケットに行くと、埃アレルギーがでたっけ。


少し足を延ばして千駄木へ。
団子坂の上には、知り合いの絵描きさんの家があるので、
この辺りはよく遊びにくる。
団子坂の反対側は、谷中銀座へ通じる通り。
そこまでいかずに、いせ辰 で写真撮影。


















猫モチーフの千代紙がたくさん売っていて、
ここへ来るたびに、かわいいなぁ、と一瞬買いたい気持ちになるのだが、
フレームに入れたところで、飾ってしっくりくる我が部屋ではないことを思い出す。
けいこのところにも、 めぐ と アイ という猫が2匹いて、
めぐちゃん(もらってきた時に 目がぐちゃぐちゃだったからついた名前)は、
うちのエトナと同じく腎臓が悪い。
食べているご飯も同じだった。めぐもエトもがんばろう!



谷中の夕焼けだんだんまで行くと、
まるまる太ったノラ猫たちがいっぱいいるんだけど、
その余波のせい? 千駄木にも猫のグッズがいっぱい。
招き猫専門のお店は、ギャラリーふくふく猫

ものすごく手の込んだ作品で、お値段もびっくり。
普通サイズで 7万円 とかだった。










途中の雑貨屋さんで、70年代イギリスのプラスチックのスカーフ留めを購入。
ジャンクで、かわいい。もちろん帯留めとして使うのだ。
銀座へ移動するまえに、乱歩 でお茶。




そうそう、本日初挑戦のけいちゃんの角だし。






自作帯枕をつかってふんわり感をだすのがコツ。
インターネットのサイトで調べて、それを見ながら結んできたそうで、
(すごい・・・私は本を見たりしてもわからない)
クリップを使う帯の結び方は、説明を聞いていると私のと同じみたい。

やわらかい帯だと、手が へたっっ ってたれちゃう、と気にしてたけど、
大丈夫、きれいに結べています。
そして、それは私もいつも思うわ。
母がやわらかい帯が好きなので、そういうものが多い。
そして、母サイズなので、長い。
(おまけに文庫結びができるように、
名古屋帯なのに開いて平らに仕立ててしまう
・・・これは私のリクエストだけど)
そうなると、角だしは形を作るのが大変なのだ。


一休みの後は、ちょいあそび展へ。
これはさらっと見て終わり。
全行程終了7時頃。
シンデレラの門限には十分間に合う時間。
今度はけいこの新居で、帯結びお試し会をしましょう。


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