ちょっときもので・・・...mao

 

 

夏のお菓子は京都発 - 2004年06月26日(土)

おがわやさんのお楽しみイベント、お菓子の会も4回目。
(私は2回目の参加)
京都から、ちょっと珍しいお菓子が揃っている、ということで
昨日から楽しみ、楽しみだったの。

ではさっそく今日の日本のスイーツたち・・・


一品目は水田玉雲堂(みずたぎょくうんどう)の唐板。
清和天皇が(平安時代前期)疫病の流行に悩み執行した、
御霊会(ごりょうえ・・・祇園祭はその一つだそう)
の時にお供えしたお菓子が原形。
それは吉備真備が伝えた唐のお菓子だったそうで、
応仁の乱(1467〜11年間)の時に絶えてしまったという。
それを水田玉雲堂の初代が古書を参考にして再び作ったものが、
この 唐板 である。
護符を模していて、病よけ、厄よけのお菓子ということだ。

うーーん、高校生以来の歴史の勉強だったわ。


一緒にいただいたお茶が、これまた香りさわやかでおいしかった。
煎茶に紅茶、マリーゴールド、サボテン(後なんだっけ・・・)を合わせたハーブティー。
冷たいお茶で、ほっと一息。


二品目は、紫野源水(むらさきのげんすい) の水羊羹、
涼一滴(りょういってき)。
白小豆に白ごまの風味がきいていて、初めて味わう水羊羹 という印象。

それにしても、京都の由緒正しいお菓子 っていうのは、
お店の名前も楽しみの一つのような気がするわ。
だって、みずたぎょくうんどう とか むらさきのげんすい とか
響きが重厚ではないですか。





そして今日の一押し!
三品目は 松屋藤兵衛(まつやとうべえ)の 
珠玉織姫(たまおりひめ)。
5代将軍、徳川綱吉の母、桂昌院(けいしょういん)にちなんで考案されたもの。
桂昌院は西陣に生まれて、西陣織の発展に大きく貢献したそうである。
織姫というのは、西陣織をする女性のことを差し、
珠玉(たま)は、絹糸の糸玉を指すという。
珠玉の色は5食あって、ピンクが梅肉、青が柚、黄色は生姜、
白は胡麻、そして茶色は肉桂のフレーバー。
(以上、お菓子の説明は、おがわや さんでいただいたノート、及び、
和菓子関係のweb pageを参考にまとめました。)



桐の箱にはいった絹の糸玉を模したお菓子は、宝石みたいよね。
あ、ゲランのフェイスパウダーに、こんなのあったよね。
色とりどりの小さなパウダーボールを、大きなブラシでプワーっと
ほっぺにつけちゃうやつ。
ゲランの方は、頬にさく絹玉って感じかしら。
そして、このお菓子を呉服屋さんでいただくっていうのも
なかなかよろし。
だって、西陣織りの織姫でしょ。絹の糸玉でしょ。
こんなぴったりなお菓子はきっと他にないわよね。


さて、今日の私。



格子の小千谷綿麻縮は、夏と秋の単衣の時期も盛夏も着ることができる。
高級浴衣の部類に入るのかな。
きちんと長襦袢を着用すれば、立派な夏の着物。
今日はまだ浴衣として着るのは早いので、
白の絽の半えりつけ、麻の長襦袢着用。
そのまま家で洗えちゃうから、最近の蒸し暑い夏には重宝する。
去年は、8月にこれを浴衣にきて、麦わらをかぶり、
スマップライブへ行ったんだった。

この麻の帯は、きもの1年生の時の夏、締めやすく、お値段も手頃、
ということで購入したもの。
大活躍なので、かなり柔らかく、締めやすくなってきた。
植物の葉っぱの中に、菖蒲などの花の絵が書かれていて、
短冊ふうなの。七夕の頃にもぴったりね。





帯結びは角だしにして。
やっとふんわりと締めるコツがわかってきた。
帯揚げは、クリーム色に赤い小さな絞りがポツポツと散っているもの。
帯締めは、格子の一色、臙脂と色を合わせたものを選ぶ。

あ、奥に見える、赤いアルファ・ロメオはお隣の家の車です。
アルファ・ロメオと言えば、NY当時のBFが、
ゴールドのスパイダーに乗っていた(苦笑)。あ、古いモデルね。
なかなかかっこいい車だったけど、メンテが大変そうだったわ。
よく、デートが車を修理にだしに行く・・・なんてことになったんだった。
私も、今年の夏は免許とるかなぁ。よしっ、取るぞ!




米国免許あるんだけど、事情により(・・・って運転できないだけ)
私はきっと切り替えのための実技試験で落ちるだろうし、
仮に受かったとして、道路で運転しないまま
(米国でも取得後、一度も運転していない・・・)、
免許をもらっていいものか、かなり不安なのだ。
黄色いnew beetle欲しいなぁ。
でなかったら、ツートンのミントグリーンのlapin(ラパン)がいいなぁ。

今日の足下は・・・ 


お気に入りのギンガム鼻緒に金魚柄の足袋。
この下駄、かなり酷使しているので、ちょっとかわいそうなの。
去年のスマライブでがんばってくれちゃったのよね(苦笑)。
今年は他の下駄も履いて、痛みがひどくならないようにしよう。






今日はおがわやさんでも写真を撮ったのだけど、
フラッシュを切ってしまっていたので、
暗かった・・・。残念。
珠玉織姫というお菓子にぴったりな、具服屋さんの店内は
他の日付の日記にも載っています〜。
そしてそして
森田空美の知的きもの入門が発売された。
和楽に連載していた「きもの美」の単行本である。
はい、おがわやさんのお着物、たくさん載っています。
是非、ご覧あれ。


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この夏のきものテーマ - 2004年06月06日(日)

3年ほど前に、白生地を鮮やかなピンクに染めたものを誂えたのだが、
それが大活躍なきものになっているので、
色で遊ぼうversion 2 ということで、水色の着物を作ることにした。
おがわやさんに、ピンク紬の時と同じように、
光の加減で色の感じが変わるような織りの白生地がいい、とお願いし、
その中から、和紙織り というものを選んだ。

染め上がってきて、びっくり。
和紙で織られているところは、染まりにくいらしく、白く細い縞が浮き上がった。
花織りになっているところは、一段ほど濃く染まって、これもまた浮き上がって見える。
反物を見る角度、光のあたり具合で、様々な表情が生まれるものになった。

単衣の時期は雨が多いこと、仕事が忙しいこと 
この2点から、あまりきものを着る機会がないので、
洗えるきもので十分、と思っていた。
しかし、この水色の反物は、絶対に単衣にするしかない。
すごく綺麗な着物ができあがりそう、とワクワク。




今日のお出掛けは、銀座の料亭 朝川。
去年の10月にも 朝川 でお食事会があったのだが、私は参加できず。
こういう機会でもないと、料亭、というところへは 
まず行かないと思うので、楽しみ楽しみ。

帯は 母のものを拝借。
沖縄紅型である。紅型作家、渡名喜はるみさんによるもの。
夕立 というタイトルがついたこの帯、
母は柄のモチーフに一目惚れだったようだ。
六通柄のこの帯、文庫結びもできるように、平仕立て。
(私にはかなり長いので、二重太鼓もできてしまうのだ。)








沖縄の石垣で囲まれた家に雨が降る。
後ろに出てきた部分の屋根と花は、赤とオレンジ系の色だけれど
上の写真のように、前の部分は青系の色に染められている。

平仕立てになっているので、ちょっと華やかな角だしにするため、
ワザで、ゴムを使用。 て の部分を広げてリボンふうにし、
かわいらしい角だしバリエーションの完成。
これ、かなりお気に入りの結び方。




朝川 にて。
実は帯揚げは 黒の絽に 薄いグレーのひょうたん柄。
黒いところがすっと出るように、柄を考えて使えばよかったな、と思う。
せっかくの効かせ色が、脇に隠れてしまった。

今日は とってもおいしい懐石料理を 
静かな雰囲気で、しっとりといただいた。
素敵なおきもの大集合だったのだけれど、
場所を考えて、撮影会は自粛。
雨じゃなければ、料亭の外で少し撮ることもできたろうけど、残念。
素晴らしい夏羽織をお召しになっている方がいて、
夏の羽織は考えたことがなかったけど、
いずれ挑戦してみたいな と思った。 


水色の単衣で始まった、私の夏きものは、
絞りの木綿(麻混じり) そして うすもの、と青が続くことになった。
そうね、恋は水色って歌があったな。
あの歌は、本当はちょっと淋しい片思いの歌なんだけど、
メロディーが 青 のイメージで心地よいから 使っちゃおう。

私の夏きもののテーマは 恋は水色 にします。





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