ちょっときもので・・・...mao

 

 

ちょっとそこまで - 2004年05月27日(木)

今日は仕事定休日。朝寝坊して、ベッドの中で猫とゴロゴロ。
のそのそ起きだして、洗濯と部屋の掃除をしてコーヒーで一息。
近所に住む、父方の祖母が、骨折して入院していたのだが、
昨日退院してきたため、両親ともども、祖母の介護計画のため、
父の弟夫婦のところへ行ってしまった。
私は、一緒に住んでいる祖母の朝のケアをしながら、
久々に、ぼーーーーっとした午前中を過ごした。

さて、午後も遅くなり、母が地元のデパートへ買い物へ行く、
というのでついていくことにした。
ほとんど思いつきで着物をきることにしたので、
先日の花組芝居の後から、吊しっぱなしにしてあるお召しにする。

帯だけ変えていこうかな・・・



このお召しと帯は同じ方から頂いたもの。
鼓柄がかわいいなぁ、とは思っていたけれど、
何と合わせようかしら・・・とずっと箪笥の中に眠っていた。
これまたほとんど思いつきで締めてみたんだけど、
なかなか合うじゃない。
締めてみて、こりゃダメだ、だったとしても、
その辺りへ行くだけからそのまま出掛けちゃうつもりでいたんだけどね。





締めながら、かなり短い帯だということが判明。
これも、昔きものだったのかなぁ。
お太鼓にするにはかなり無理があるので、
角だし(正確には銀座結びというらしい。帯締めを使うから。)にする。
この帯締め、実は長いのよ。なので、房が後ろから見えちゃうの。
帯の素材は何かしら。ポリエステル?
それにしては手触りが違う。でも絹にしては、ちょっとごわついた感じもする。
着付けを済ませたところへ、祖母のヘルパーさんが到着し、
その昔、デパートの呉服売り場で12年お勤めをしていらした彼女が、
これはポリエステルではなく、正絹だ、とみてくれた。



庭の梅花うつぎがきれいなので、一緒に写ろうと思ったけど、
一番花がついているところは、私で隠れてしまった(苦笑)。
意味ないじゃん・・・。

ちょうどこの庭と、お隣の家との塀のところは、
ねこ道になっていて、我が家のねこ達もそうだけど、
ご近所さんや、この辺り在住のノラちゃん達もよく通る。
時々、ガラス戸を隔てて、縄張りを争いをするんだけど、
ガラス戸にねこパンチしても、無駄なのよ・・・。





もう少し、花の中に入ってみました・・・が、葉っぱばっかり(苦笑)。
ま、いいや。

デパートでは、2月にあった京都展とはまた別の京都展をやっていた。
母が食料品の買い物をしている最中に
ふらふらと昔きもの&リメイクの小物のお店 時代裂屋梵 へ。
茜色のとってもかわいい花柄の絽があったけど、
身丈が135cmとな。対丈で着てもつんつるてんだわ。
他にもかわいいなと思う絽の着物があるけど、お値段はどれも高めだった。

ふぅん、と思いながら吊されている着物をみていくと
単衣を発見。ベージュの地色に、発色のよいグリーンの大柄な花。
赤で縁取りされているので、けっこう派手な着物である。
身丈140cm。対丈でぎりぎりか・・・。
羽織ってみると、なかなかかわいい小紋である。
お値段は、ユニクロでサマードライパンツ2本とシャツ1枚買ったぐらいの値段。


こういうちょこちょこ買いをするのをもうやめよう・・・と何度思ったことか。
明日から、2週間は徹底的にランチはお弁当にすることを心に誓う。

ちなみに明日のランチは、
はも寿司(今日中に食べなきゃダメ、と言われたけど、平気そうだし)、
さば寿司 それから きゃらぶき を少々。
野菜ジュースだけ買うことにします。




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風鈴仏桑華は四谷怪談のイメージ  - 2004年05月20日(木)

台風が来ているというのに、今日はなんとしても着物で出掛ける日。
世田谷パブリックシアターまで、花組芝居の「いろは四谷怪談」を見に行くから。
思い起こせばあれはNYにいる頃・・・。
絶対に気に入る芝居だ・・・と太鼓判まで押してくれた友人。
花組芝居っていうの? ふぅん・・・ってな素っ気ない返事をしていたと思う。

初めて花組芝居を見たのは「夜叉ケ池」。
しかもその時だって、花組芝居っていうより
岡本健一を見に行くのが第一目的だったという、今考えて見れば、情けないわ。
この時に、すっかり魅せられてしまい、その後、母を引き連れて「シャンソマニア」へ。
花組芝居の座長であり、脚本、演出、俳優もしちゃう加納幸和氏の
「加納ワールド」
は一度はまるとぬけられないのだった。

そんなわけで、
'94年を最後に20世紀中は封印をする、
と加納氏が宣言をした花組芝居の代表的作品、
「いろは四谷怪談」が、10年ぶりに演出も新たに上演されるのだ。
花組芝居側の意気込みに合わせて、やっぱり私も気合いを入れて見に行かなくては。
四谷怪談のイメージって・・・? 
なんだか、この作品は 忠臣蔵の討ち入りも交ざっているって・・・?
そこで、こんなふうな着物にすることに決定。



母の友達からいただいた、単衣のお召し。
この柄はなんでしょうね・・・。椿のモチーフかしら。
かなり以前にいただいたものだけれど、この日、初めて袖を通す。
おもしろい着物だなぁ、とは思っていたけれど、
私には身幅がけっこう大きいこともあって、そのまま箪笥の中だった。
四谷怪談だしなぁ・・・と思っていた時に、
あ、あれだ!
とピンときたのである。

帯はバラ柄の半幅帯。かわの屋さんで購入。
12000円ぐらいだった。
もともと羽織だったものを仕立て替えしたらしい。
ものすごくやわらかい帯芯なので、ギュっと結ぶのには力いらずでいいのだが、1日締めた後は、
やはりちょっとへたってしまう。









変わり文庫結びにして。
単衣の着物ということで、半えりを絽縮緬にしてある。
帯揚げの色は、絶対に赤だ・・・と思ったのだけれど、
単衣からうすもの仕様の赤の帯揚げは持っていない。
帯揚げだけ、素材感の違うものにするのはなぁ、と思い、
手持ちの中から帯の柄の色に近いものを選んだ。
帯揚げはしっかりだしちゃうのが好きなんだけど、
今日は色のバランスで、ちらっと、すっとだけ・・・。
足下は雨の日仕様の 撫松庵の黒のタビックス。
(きもの友達、ようちゃんからのプレゼント♪)



劇場にて、ついつい 花組芝居グッズ を買ってしまう。


パンフレットの表紙のイラストは、
岡田嘉夫氏による 風鈴仏桑華 という花。
これは、四谷怪談のイメージの花なのだそうだ。
舞台の天井からは、巨大な風鈴仏桑華が3つ吊されていた。
舞台を包む色は黒、風鈴仏桑華の奇妙な形と毒々しい赤、
市松状に並べられた薄くシルバーに光る布。
そして私の今日のコーディネートは、この色とぴったりだった。

もちろん、作品だって、加納さんだって、花組の役者連だって
素晴らしかったんだけど、そんなことがすごく嬉しくて、
ついつい 加納氏デザインのコスチュームのポストカードまで購入。
あ、花組芝居のてぬぐいも買ったんだった・・・。



もう一度みたいなぁ、と思うも、23日が楽日なのでちょっと無理。
次回作品は、10月の「和宮様御留」。
これは 有吉佐和子没後20年記念なんだそう。
あー、10月が待ち遠しい。
袷の季節になる頃だし、また気合いを入れて着物選びをすることにしよう。




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