ちょっときもので・・・...mao

 

 

初顔合わせ - 2004年01月24日(土)

去年の10月からメール交換をしている、
きものメル友さんの真由美さんと、
本日はやっとこさのご対面。当初予定していたのは、
ロテスリー・レカンだったんだけど、
土曜日は1時がLOって、それはちょっと早いんじゃない!
真由美さんの午前中の予定もあり、
1時半でも大丈夫なカジュアル・フレンチのお店を探して、日比谷に発見。
超レトロな三信ビルにある、ラ・プロムナード。

本当に小さな静かなお店だったけど、お料理はおいしくて、
2800円という値段も手頃だったのではないかしら。
グラスワインを頼んだら、手違いがあったらしく
(私には当然わからないけど)、
2杯もいただけてしまってラッキー、だったのかな。


まずは真由美さんのtoday's outfit!
着物は大島紬。大島ってけっこう渋いんだけど、
真由美さんのこの大島は、
織りが市松になっているので渋かわいいって感じかしら。
初めての紬だそうで、その軽さにびっくりしたそうだ。
そうなのよね、紬って軽いのよ。
私は最初が紬からだったから、やわらかもの、
しかも江戸小紋に最初に袖を通した時は、
その重さで肩こりが・・・。
真由美さんには顔をだしていいか許可をとってないので、
首なしちゃんですが、ご容赦ください。








帯、帯揚げ、長羽織の色のトーンはちゃんと揃えてあって
きれいな着こなし。
さすが、目指せ着付け師!だけあって、襟元もすっきりだった。
半襟は白の刺繍入り、帯留めは象牙のうさぎ。
懐中時計の赤いストラップと帯締めがアクセントカラーよね。
とんぼ玉の羽織紐も、トーンを揃えているんだよね。
うーーん、私の場合は はずし が多いかなぁ、
と普段の自分のコーディネートを振り返る。





本日の私は、紅花紬にオレンジの兵児帯を合わせて。
日比谷で撮った写真は黒の羽織を着ていたので、
いつもと同じ、玄関先で撮ったもので失礼します。
去年の春頃だったかな、
おがわやで兵児帯&三尺帯の会があったのだけど、
その時に母が買ったもの。とは言っても、ほとんど私が使用中・・・。
兵児帯でも、ちょっと豪華な柄の、幅広めかつ長めのものを選ぶと、
かなり華やかな印象になって、なかなかよろしいと思う。
実際、おがわやの会で一際目を引いたのは、
大柄原色使いのド派手なものだった。
あの兵児帯は気軽に締めるというより、
パーティなどの場所にふさわしい、
かなりランクの高い兵児帯だよね。
これは絞り。






後ろ姿。結びはこんなふうに適当なのだ。
やっぱりなかなかきれいにリボンが決まらなくて、苦労してしまった。
当然落ちてくるから、綿テープで結び目を持ち上げて、
帯揚げでテープを隠す。
今日は更に、クリップで羽を一枚とめてみた。
クリップの上からリボンのたれを被せる。
お太鼓や、文庫結びをするより、帯結びに時間がかかるんだもんなぁ。
胴の前の部分にも、なかなかうまく絞ってあるところがでてこなくて、
何度もやり直してしまうから余計である。

雑誌に載っているように、うまくは結べないものね。
どなたか、兵児帯&三尺帯の結び方のコツを教えてくださいませ。









遅めのランチをゆっくりとって、その後は、
銀座一丁目にあるアンティークモール銀座へ。
一度行きたいと思っていた場所なのだ。
昔きものは、きれいに、品良く着るのがなかなか難しいと思うので、
自分がそれで全部をコーディネートする気にはなれないのだけれど、
目で楽しむことは大好き。
マリンバ奏者の通崎睦美さんのきもの姿なんて、素晴らしい。
間違いなくとっても質のいいアンティークきものを揃えているんだろうけど。



さて、アンティークモール銀座では、かわの屋さんで下駄を購入。
下駄自体はアンティークではありません。
鼻緒が古布で二重になっているのだ。かわいい・・・。
これ、ひと目惚れ。赤の塗り下駄に弱いんだよね。
かわの屋さんの昔きものは、質の高いものが揃えてあった。
壁にかけてあった、仕立て替えをしたという万寿菊の昼夜帯に目がとまった。紫の地色に大柄の万寿菊がたっぷり。
裏は黄色。ほ、ほしい・・・。
祖母からもらったえび茶の着物に合う、
なんちゃって黄八丈にも合う。ピンク紬にはもちろんのこと、
絞りの麻の葉にもいけちゃうじゃないか。
・・・と思いは頭を駆けめぐるのだが、
ぐっとこらえて、下駄代を払う。


真由美さんは、同じタイプの黒いバージョンに、
黒の変わり市松の鼻緒の下駄を購入。
着付け教室の先生方とのバランスもあり、
あまり遊びのはいった着物への冒険ができない、
と言っていた彼女だけど、かわの屋さんでついに弾けてしまう。
まっきいろのウィンドウペイン柄の紬もお買いあげ!
黄色の格子紬の裾回しはみかん色。かなりかわいい着物だった。
昔きものと言っても、それほど前のものではないらしく、
アンティーク着物に慣れていない人でも大丈夫な雰囲気。
っていうか、ウィンドウペイン柄って時代ないものね。
真由美さんにはサイズもぴったりで、
彼女は2枚目の紬、と大はしゃぎなのだった。
今日の着物が渋めだったから、黄色を羽織った真由美さんは、
別人のように見えたわ。
2月の狂言には、下駄を合わせて着てきてください。



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新年とっておき - 2004年01月18日(日)

本日はおがわやさんの新年会。
場所はカレッタ汐留最上階のイタリアンレストランBiCEということで、参加決定。
やっぱりこういう機会でもないと、あえて行かないような気がしたもので。

新年会だし、今日はやわらかものかな。
そうとなれば、やっと出番よ、カメリアの小紋。


これは私がアメリカから帰国した記念にと、
母と祖母でプレゼントしてくれたもの。
私の最初の着物である。
京都のとある工房のものだそうで、
母はどうやらこの工房の作風が大好きらしく、
彼女が素敵と思うやわらかものは、たいていこの工房のものである。
お店のウィンドウに飾られていたこの反物に、母は一目惚れしたそうで、
できることなら自分が着たい・・・と今でも言っている。
私にとっても、とっておきの一枚である事は間違いなくて、
着ない時でも、時々たとう紙を広げて、
ふふっと気分よくなったりしちゃう。
この染めはすごく手が込んでいるらしく、カメリアの花の部分には、
何重にも染料がのせられているのだそう。
これを誂えた頃は、裾回しの色や襦袢の色の合わせ方なんて、
全く知らない世界のことだったので、こんな色どう、なんて言われても、
はぁ とか へぇ とかだったわ・・・。






この日は、この着物の上に黒の無地の紬の長羽織を合わせた。
実は、その羽織の羽裏の柄が、帯とおそろいなのだ。


真っ黒ではなく、どちらかというと炭色の織りの帯。
切りビロードが変わり市松に並んでいる。
赤、黄色、緑、そして青い靴が染められている。
羽裏はピンク地で、真ん中に黄色いドレスがあって、
その周りにこの靴が描かれている。
帯締めは赤の三分紐を選んだ。
この帯と同じようなテイストの帯留めを母から拝借。
前にこの小紋を着たときには、
黒地の塩瀬のコメディアふうイラスト帯を合わせた。
どちらも洋のテイストだけど、
このカメリアのモダンな雰囲気にはぴったり。










フロントはこんな感じ。帯留めがよく見えないかな。
あ、帯留めの位置は横にずらしてあるのであしからず。
帯留めはフランスのもので、もともとピンになるはずだったらしい。
それを帯留めに加工したのだそうだ。
これはチョコレートケーキと、そのレシピが書いてあって、
下の方にはスプーンがくっついている。
私はこれと同じ作家さんが作った、
ワインボトルの帯留めを持っているんだけど、
今日はランチだったし、イタリアンレストランだったので、
ワインよりドルチェで。


地上47階からの眺めはさすがに目を見張るものだった。
お天気がよかったから、かなり遠くまで見渡せてびっくり。
お台場方面の水平線には、大きなタンカーまで見えちゃって、
私にはそれが一番の景色だったかな。
でも、ビルの谷間を飛んでいるカモメはちょっと切なく見えたりして。

お料理もおいしくいただきましたが、やっぱり着物でイタリアンはちょっと大変。
特にパスタがイノシシの挽肉のフィットチーネだったので、ボリューム満点。
メインのお魚をfinishできずにごめんなさい。

ランチの後は、地上に降りてグランカフェ・ミクニでお茶。
東京駅にある東京食堂セントラルミクニと同じJR EASTの経営だけど、
もちろん東京食堂よりは、ずっとハイソな感じにしてある。回転寿司もあり。




おがわやの美人姉妹、女将さんとけいこさんの着物もどーぞ。


頭なしで失礼します。左側が女将さん。右側がけいこさん。
女将さんはいつもクールなコーディネートで、
すぱっと着こなしていて、素敵だわ。
けいこさんは対照的にとってもロマンチックでお嬢様ふうの着物が多い。
私が、ちゃんと着物がきられるようになったのも、
この方々のバックアップがあったからだわ・・・。
いつも適切なアドバイスをしてくれる、頼もしい私の着物の先生なのだ。









実はこのカメリアの小紋、袖を通すのが今日で二度目。
単衣の季節が来る前に、そしてもちろんカメリアの季節のうちに、
もう一回ぐらいは着たいんだけど。
出掛ける計画作らないとダメかしら・・・。





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新春ミーハー始め - 2004年01月07日(水)

これ以上ご贔屓を増やしたら、舞台やライブを見にいく費用で破産しちゃう。
・・・と思いながらも、堅ちゃんで締めくくった2003年についで、
2004年は、浅草にて、この方で幕開けするのであった。
(新春ミーハー始めにお付き合いいただくのは、はい、いつものようちゃん。)

この方↓
去年は出遅れて、チケットがとれなかった新春浅草歌舞伎。
今年はなんとしてもいきますよ、
とかなりあちこちの先行抽選に網を張っていたんだけど、
なんのことはない、サンケイリビングがやっているチケット販売枠で、
割引料金でとれてしまった。
若手歌舞伎役者5人の他流試合ともいえる「新春浅草歌舞伎」。
中村獅童、中村勘太郎、中村七之介、
市川亀治郎、市川男女蔵の初顔合わせは3年前。
去年は、それまでの「新春花形歌舞伎」から名前を改めて、
公演スタイルにも大胆な改革が行われたそうだ。
獅童ちゃんの舞台を見るのは、
去年のコクーン歌舞伎についで、やっと2回目。





浅草公会堂はメジャーな場末

演目はこの3つ。今日の第1部には、獅童ちゃんは全部ご出演。
大役に挑むという、「毛抜」の粂寺弾正を演じるのは2部だった。
21日の2部に母が行くのだが、
チケットの1枚、行く先決まらずなんだよね。
行っちゃおうかな。お年玉の役者挨拶だが、本日は勘太郎くん。
獅童ちゃんは明日の1部・・・はずした。
ちなみに21日は亀治郎さん・・・こっちもはずした。







コテコテにしよう、と話はしていたけど・・・。
新春だし、浅草だし、歌舞伎だし〜、ってことで、
私達の精一杯のコテコテきもので、
とテーマを話してはみたものの、
最近人気のアンティーク着物の若者コーディネートを、
我々がやるのは無理がある・・・とあきらめる。
コテコテ改めクラッシック、と路線変更。
朱赤の着物は、母が20代前半で着ていたもの。
祖母が母に買ったものだそう。
鳥の羽は染めで、金糸と銀糸の刺繍入り。
箪笥の中にこれを見つけた時は、やった〜!っていう気分だった。
丸洗いに出したまましまっておいたようで、
しつけ糸がついていたのだが、
私ったら、そのしつけ糸をとる際に、
衿についていた飾りしつけまでとってしまった。
時すでに遅し・・・無知とはこの上なく恐ろしい。
帯はもちろん、山本由季作、「お正月」。






後ろ姿です。
今日は真っ赤な花が真ん中に出てきたわ。もう少し上げると、
羽根突きの羽がサイコロの下に見えたんだけどね。
もう、本当にかわいい・・・この帯。
そうそう、去年の10月の由季さんの個展には、この帯と同じ紬で、
黒地にクリスマスモチーフが染められていたものがあった。
赤いポインセチアの花が大きく描かれていて、星とか、赤や青の玉もあちこちに。
私が、母のこの着物が好きな理由の一つは、この後ろ姿。
右肩のところの、大きな羽。これが一番のお気に入り。
赤の色も、今ではなかなか目にしない朱赤だと思う。








番外編:山本由季作「クリスマス」
赤い着物を着ているけれど、私じゃないのよ。
これは、昨年のおがわやさんのクリスマスパーティにて撮らせてもらった。
おがわや仲間の中でも、特に仲良しの夢ジェンヌさんは、
振り袖ガールズをやろう、と盛り上がった中のお一人。
この帯を赤い中振りの無地紬に合わせ、半えりは無地グリーンに、
ワンポイントで柊の刺繍という、クリスマスコーディネート。









半えりを黒にするか、赤にするか、でけっこうギリギリまで悩んだ。
黒地でも、ウサギが跳ねているものだったので、
かわいいムードだったんだけど。
迷った時には、我がご意見番。母は絶対に赤と言う。
何で黒はダメなの? と聞くと、黒でもいいけど、
ウサギの柄がつまらない、ということ。
なんだ、色じゃなくて、柄の問題か。
この半えりにも小さなウサギが、
おもちゃにまぎれて跳ねているんだけどね。
帯揚げは、母の絞りのものを拝借。入り組にしてみる。
もっとたっぷりだしてもよかったかも。
帯締めは我が定番の丸ぐけ。






とっても「姫」なようちゃん
叔母さまの中振り袖だったというとってもクラッシックな着物で登場。
しかし、お袖はすでに短くなってしまっていた。
あぁ、残念。これは絶対に中振り袖がかわいかった。
中振りなら、嫁に行っても着れたのに!
この着物、地紋も入っていてとっても豪華。
ようちゃんの優しい雰囲気にびったりだわ。
帯はyahooのフリマで初めて買ってみた、というアンティーク帯。
ようちゃんと彼女のお花の仲間達は、7月にNYにて、
去年やったkimono styleの進化バージョンの
presentationをすることになっていて、
その時のために購入したものらしい。
そのまま、アメリカに置いてきちゃってもいいから、と言っていた。
確かに、向こうには、ファブリックとしてインテリアにしてしまう人も多いしね。
そうそう、見えませんが、足下もとってもお嬢なクリーム地に小花の柄足袋でした。





前はこんなふう。
帯の地色は実は紫。
この正面には、ちょうど花が密集しているところがでてきているけど。
半えりの地色は、帯の中の花の一色をとったワインカラー。
ちょっとわからなかったんだけど、
おそらく、大きな花が染めてあるんじゃないかな。  
あ、よく見ると、写真にきものの地紋が写っているね。亀甲です。
帯揚げは、ご覧のようにからし色の絞り。
最初は、バラ柄の大島紬にする、と言っていたけど、私の着物の話から、
これでは、ジーンズにセーターみたいになってしまう、と変更決定。
ようちゃん、今度、バラ柄大島見せてね。
(あ、その前に、ワンコ帯だ。)


11時開演の歌舞伎は、2時すぎに終演。
「吉野山」の勘太郎の佐藤忠信(源九郎狐)は、とても美しかった。
勘太郎くんって、あんなに色っぽかったっけ?
それは獅童ちゃんの早見藤太が、バカ殿ならぬバカ侍だからよ、
と、ようちゃんはなんともクール。
獅童ちゃんが、この日演じた中では、一番おいしい役だったのではないでしょうか。
花道での家来とのやりとりは、サイコーに笑えたのだった。

終演後は、天丼を食べに葵丸進へ。
とっても有名なお店だけど、ここの金龍かき揚げ丼は一度は食べてみたかった。
まさる、という天丼屋も気にはなっているが、
いつも行列だし、すでに2時を回っていたので、もうお店も終わり。
金龍かき揚げ丼、そのかき揚げの大きさにまずびっくり。
そして、かき揚げの中身にびっくり。貝柱、エビ、イカ・・・。
ご飯にご対面までの道のりは遠い。半分を手前にして挫折。
定食にしたら、ちゃんと食べられたかな。
あぁ、2500円もする天丼なのに・・・。





お腹もいっぱいになったので、仲見世通りをふらふらして浅草寺へ。


一応お参りをした後、浅草寺周辺のアーケードをふらふら。
人形焼きあるよ、芋ようかんあるよ、雷おこしは、
と所謂浅草名物に遭遇するが、
ようちゃんは呪文のように、亀十、亀十、と唱える。
老舗の喫茶店アンジェラで休憩をしてから、亀十へ。
ようちゃんに引きずられて、どら焼きと松風を購入。







こんなどら焼き初めて食べた。
ようちゃんが呪文のように唱えていた
亀十のどら焼きとは、どんなもの?
帰宅後、さっそくお茶にする。
どら焼きの皮が、他のものと全然違うのにびっくり。
やわらかい、しっとり、厚ぼったくない(かと言って、薄いわけではない)。
つぶあんも甘すぎず、でもちゃんと甘い。
(甘くなくておいしい、というお菓子はお菓子にあらず、
と思っているため、和菓子でも洋菓子でも、
「ちゃんと」甘くないといやなの。)


どら焼きって、ひとつをまるまる食べるのは、けっこう大変だったりするのだが、
亀十のどら焼きはひとつ十分にいけちゃう。
これ、一番の決め手は皮の違いだね。
松風も絶品。これも、あんこをくるんである皮がかわっているの。
浅草には何回も行っているし、雑誌でもテレビでも何回も紹介されているらしいけど、知らなかった。
ようちゃんが唱えていてくれたから、私も買おうって呪文にかかりました。
ありがとう。今度会う時には、おみやげで持っていきます。


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