2007年08月14日(火)  懈怠シンドローム。
 
夜勤明けの朝、ふと携帯を見ると「おハナが熱が出た。早く帰ってきて」と妻からメール。こりゃあいかんと勤務時間終了と同時に職場を飛び出し家路へと急ぎたいわけだが、仕事が忙しくて昨日の夜から何も食っていない。しかも朝から灼熱の太陽。家に着く前にぶっ倒れて救急車に乗って救急病院であるうちの病院に逆戻りになるかもしれん。逆戻りになったらなったで生来真面目な性格の僕は、残った仕事をとりあえず片付けてしまうかもしれん。家庭を顧みない仕事人間。こんなの何の得にもならない。失うものが大きすぎる。ハラヘッタ。と、肌にポロシャツが付着して気持ち悪い。頭フラフラする。低血糖だ。何か食って帰りたいけど妻が我が子が家で待っている。と、自動販売機で缶コーヒーを買ってムカついたのは、全然冷えてない缶コーヒーが出てきたからであって、年に1回くらいこういう自動販売機の冷えてないジュースに出くわすのだが、自動販売機の怠慢というか懈怠というか売れないような場所に置いてあってその状況に甘んじて惰眠を貪ってるっつうかムカつくぜ。油断するとすぐに手を抜くってのが僕自身を反映しているようで。
 
2007年08月13日(月)  嬰児しい夏。
 
滅茶苦茶、目茶苦茶。どっちなんだ。メチャクチャ暑い。頭が悪くなりそうだ。この暑さでみんなおかしくなってる。頭悪くなってる。
 
大阪など西日本地域に多いクマゼミが、光ファイバー通信の家庭用ケーブルに産卵しようとして穴を開け、通信を遮断してしまう被害が多発しているっつうニュース。クマゼミが家庭用の引き込み線を枯れ枝と間違えて産卵するらしい。
 
間違えるクマゼミに罪はない。ややこしいモノを作る人間がいかんのだ。ややこしいモノ作ったんだから、こんなややこしい事態にも面倒臭がらずに対処すべきである。ややこしいややこしい書いてたら「ややこしい」の語源が気になってきたので調べてみたよ。
 
「ややこしい」は京言葉で「嬰児(ややこ)」を形容詞にしたものらしい。嬰児。どっかで聞いたことあるな。ってここでピンときた人はこの暑さもクールな脳味噌で乗り切れるスゲェ人だ。そう、嬰児とは御ハナがまだお腹の中にいた頃に呼んでいた暫定的な名前の「ややちゃん」のことである。
 
ややちゃんすなわち嬰児とは赤ちゃんの意味で、ややこしいとは「子供の様に扱いにくい」という言葉を形容詞にしたものだったのである。こんな暑い日が続くのに僕はこんな細かいことを考えて真剣に日本語と対峙している。それなのにクマゼミ被害に見舞われたNTTの広報室は、「古いケーブルすべてを新しいものに代えるのは難しい。今年どれだけ被害が出るかはセミに聞いてみないと……」とコメントしている。
 
どんな責任転嫁なんだと。逃げ口上なんだと。いかなるややこしい事態にも対処しなければいけない人間のどの口から「セミに聞いてみないと……」という言葉が出るんだ。で、聞くんかい。セミに聞くんかい。
 
「集中して耳を澄ましたがミーンミーンとしか聞こえなかった。私の判断が甘かった」なんて後日コメントすんのか。ちゃんと仕事しろこの野郎。ああ暑い。みんな頭が悪くなってる。
 

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