ヒビノコト
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2003年07月25日(金) おばあちゃんの家

泣いてしまった。。
それも鼻たらしながら。
もう少しでヒックヒックと泣きそうだったけど、
ぐっと我慢。

韓国映画「おばぁちゃんの家」
お涙頂戴映画では、決してないと思うのだけど。。

観た人が、「自分のおばあちゃん思い出してしまった。。」
と言ってたけど私もやはり。

おばあちゃんの孫を静かに包み込む無償の愛に参ってしまった。

おばあちゃんは喋る事が出来ない。
ただ静かに優しい眼差しでわがままな孫を見つめている。

叱ることもせず、押し付けがましくもなく、ただ
孫にしてあげられること、できるだけのことやってあげてる。

あぁー私はまだまだぜんぜんダメだなぁ〜なんて思う。
自分のこと振り返ってしまう。

などなど、「おばあちゃんの家」の事思いだしてたら、
またまた泣けてきた。

生涯映画を一回も観たことがないというおばあちゃん役の
キム・ウルブンさん。
監督が偶然出会って、この人だと映画出演をお願いしたそうです。
うん、この人だ。
美しい人であります。

「おばあちゃんの家」関連HP
http://www.tv-osaka.co.jp/filmpreview/obaachan/









2003年07月22日(火) 詩集完成。

『こころどこそこあちらこちらころがる
 こどもみたいこのところこころふわついていてこそばゆくうごく
 どこかしこここんとここんとんとくらがりのこころごろごろこどく
 きをつけろにがいこころこどもにもとどろく

 こころあらいみがきかがやいたこころとりもどす 
 こよいあけはなつこきょうからこっきょうをこえ
 ここからとんでひろがるまごころ 
 こころひとつこうふくなこころやどすこころいき
 どこまでもこのさきころがる』

友人の新井悠ノ介くんの詩集が出来上がりました。

表紙の絵は、私が一枚ずつ描いています。

一枚ずつというと大変そうですが、

お仕事じゃないので、ほんとラクチン気分で描かせてもらいました。

表紙の絵を描こうと思ってたら、Mちゃんが遊びに来て、

喋りながら描きあげたといういい加減さ(よい加減?いい塩梅?)。

それから新井君がやって来て、3人でワイワイ言いながら

紙切ったり、ホッチキスでとめたり。

まるで学生気分。

いままで、詩って私はあまりよくわからないところもあったのですが、

理屈じゃなくリズムやスピードで、別の世界に連れてってもらえたり、

言葉遊びを楽しませてもらったり、ほんと自由な世界を発見したのであります。

こちらのページに詩集の絵が載っています。

http://members.tripod.co.jp/hana456/index-2.html

よろしかったら見てください。

新井君のHPからも行けます。
http://members.tripod.co.jp/hana456/index.html


2003年07月21日(月) 午腸茂雄

東京国立近代美術館で開催されている牛腸茂雄展を観に行く。
21日まで、ギリギリセーフ。。

写真好きな友人を誘ったら、「怖いので、行かない」と断られる。

展覧会や個展など、一人で行くのが好きな私。

でも珍しく一人で行くのが怖かったので、誘ってみたけど。。

やっぱり、怖いか。。


牛腸茂雄を初めて知ったのは、
「SELF(自己)AND OTHERS(他者)」
http://www.cine.co.jp/works1/selfandothers/index.html
という牛腸の写真やその人となりを描いた映画を観て。

彼は3歳の時に胸椎カリエスを患い、

終生肉体的ハンデを背負いながら写真を撮り続けた人。

日常生活における自己と他者の存在を見つめ続け、

精神世界の深みへと関心を広げつつ、

着実に仕事を展開されていったそうです。

しかし1983年体調を悪化させ36歳の若さで

世を去りました。


友人の怖いと思う真意は計りかねるけど、

私は、人間という存在の光りの部分だけでなく、

闇の部分を見つめる牛腸の眼差しが怖い。

。。きっと、たぶん。。あまりよくわからないのだけど。

写真もほんとうのところ、私はまだよくわからない。

ただ、牛腸さんの写真を観ると、ずっしりと重く、

私という弱い存在に対して何か

問いかけられているような気持になる。

やはりそのまなざしが怖いのだ。




----「日常という海原に溺死しそうなくらい身も心もどっぷりと

浸かりながら生きている、自分もふくめた大人たちの弛緩した意識

を揺るがすような一瞥の力が表されているように思えるのだ」---

(牛腸茂雄展、カタログより)









2003年07月20日(日) iro iro kero

泣く一歩手前。

緩むくちびる。

じわっと濡れるまっすぐな瞳。

モノクロームのカエルの絵。

お母さんに叱られて、泣きそうなのか?

好きな人の前で、あふれる想いをうまく言葉に出来ず

泣きそうなのか?それとも...

この作品を観て、私も、なぜだか泣く一歩手前のような心持ちになる。

5*seasonさんの個展に行ってきました。

カラフルでほんわかした可愛いカエルたちがたくさん。

私は一番はしっこの目立たないところにいた

モノクロのカエルが、一番好きでありました。

5*seasonさんの個展は、

7/21までフォレット原宿にて開催されています。

詳しくは、5*seasonさんのHP
(http://www5a.biglobe.ne.jp/~season5)にて。

隣のギャラリーでは、寺門孝之さんの絵画展も。

こちらもおすすめ。物語りを感じます。







2003年07月15日(火) 散髪。

散髪しました。

髪をカットしたというより、散髪したという感じ。

失恋したみたいに、いきなりバサッと短く。

友人におまかせでカットしてもらっただけなのだけど。

すごく短くなって、びっくり。

なんだか笑ってしまった。


昨日、MちゃんがNHKの「おしゃれ工房」に

出演していました。二回めの出演。

自然で落ち着いていてよい感じ。

しかし、彼女はオンエアも見ないで、パリに行ってます。

自分の世界を深めるために、すでに先へ。

前進あるのみ。

8月は友人のKちゃんもフランスとベルギーに

仕事に関係しているテキスタイルなどの美術館巡りするというし、

皆それぞれ、積極的に自分の仕事(これはビジネスというより

ライフワークに近いと思う)追求してるなぁ。

どうでもいいことでありますが、

母もニュージーランドに行くらしい。

単なる遊びです。

私のまわりのおなごたち、皆動く動く。



2003年07月14日(月) えびのうた

今日はえびのように悲しい

室生犀星の「老いたるえびのうた」を
読みました。

犀星はこの詩を書いた約一ヶ月後、
七十四歳で亡くなられたそうです。

えびのように悲しい
詩人の言葉を使っての心の表現に敬服。


今日はえびのように悲しい

角やらひげやら

とげやら一杯はやしているが

どれが悲しがってるのか判らない。


ひげにたづねてみれば

おれではないという。

尖ったとげに聞いてみたら

わしでもないという。

それでは一体誰が悲しがってるのか

誰に聞いてみても

さっぱり判らない。


生きてたたみを這うているえび一疋

からだじゅうが悲しいのだ。



2003年07月09日(水) 最近

最近観たモノ聞いたモノ。

*CD
朝崎郁恵「うたあしぃび」

朝崎さんの声は、母のお腹にいる頃から知っていた。
そう断定したくなる。
泣きたくなる。
眠たくなる。(子守唄も入ってるので)
またライヴ行きたいなぁ。

*ライヴ
友人(http://www1.u-netsurf.ne.jp/%7Esilent/)
がボーカルの「燃えろTAM2」

こちらも神がかり的?底力感じてしまう。
友人は歌が本業ではないけど、
イキザマが本業なんだなぁ、アーチストだなぁなんて思う。
HPもお薦めであります。

*展覧会
「希望/HOPE-未来は僕らの手の中-」

はじめは、ちょっとひいてしまった。
あまりにも個性が違うさまざまな作家たちの作品が展示されているので。
ごちゃごちゃな感じ。混沌とした感じ。

それぞれ違う表現・個というものを、お互い認めあい
共存していこうという主旨があったこと後で知りました。
今の時代には、一番のメッセージだなぁとつくづく。


*友人senのライヴ

私の好きな金子みすずさんの詩にsenが
作曲して歌ってくれました。
みすずさんの詩がより優しく柔らかく。。
そして深くなって私に届きました。
この詩はまたここで載せますね。
もう暗唱できるのだけど。
それとポンタ君のギターは、ほんと好き。
一人で弾いてないみたい。
妖精(可愛すぎ)と一緒に弾いておる?
なんて突っ込みたくなる。

最近買った本借りた本などもたぁーくさんでありますが、
まだほとんど中途半端。。

内田百聞「ノラや」
長田弘「詩人であること」
谷川俊太郎「日本語カタログ」
文藝「川上弘美特集」
その他たくさん。
読んでない本多すぎ、
あるだけ。
トホッ。























2003年07月02日(水) ヨーコさん。

ヨーコさんにはじめて御会いした。

偶然。思いもよらず。

たまたまキヨビスカに飲みに行ったら、

「ヨーコさんだよ」と店長に紹介される。

ちょっと舞い上がってしまった。。

迷わず、一人でいらしてたヨーコさんの席の正面に。

はじめまして、でもヨーコさんの絵は

私が京都に住んでる頃からよく拝見させて頂いてました。

東京に来てからもずっとヨーコさんの描く絵や御活躍も

知っていました。。

少し興奮して、話してしまった。。

ヨーコさんは、京都市立芸大出身の画家&イラストレーター。

私も京都の美術短大に通ってたこともあって、

同じ版画科であった事もあって、

共通の知人も多いこと知りました。

ファインアートの話し、イラストの話し、

いろいろとお話させてもらった。

共通の知人もたくさんいたのだし、ヨーコさんの個展も

行った事あるのだし、

京都時代に御会い出来る機会たくさんだったのに。。

何故、こんなに年月が経ってから、

それも東京の片隅で、初めて御自身に会えたのか?

一緒に行ってた友人はよかったねぇ〜と言ってくれるのだけど、

なんとなく、よかった、よかったで済まされない気分。

偶然でなく必然の気分。

あまりよくわからないけれど。。

世の中の巡り合わせの不思議を感じてしまう。

ヨーコさん、秋には青山で個展をされるそう。

承諾もらっていませんので、

きちんとした作家名書けなくてすみません。

秋の個展のお知らせがきましたら、

ヨーコさんに許可いただいて、

ここに掲載させていただきます。



















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