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7


軽装で
落ち葉の絨毯
サックサク
30分歩けば
体ん中は
ポッカポカ



国分寺に着き
入り口門の左右に迫力満点
格子の中を覗き込むと
そびえ立つ仁王像
目があうと
つい、言葉が出てしまった。

「わかりました!」



寒い朝だった。

だけど、じんわり汗が滲み
少し体から湯気が出ている朝を迎えていた。


2020年





2020年12月31日(木)

6


ゆっくり息を吸って
ゆっくり息を吐く
それを何回もくり返す

今一番必要な事だと思った

深くゆっくり息を吸い込んで
ゆっくり息を最後まで吐き切る
体が軽くなるまで
それを繰り返す

音楽も聴きたい
本も読みたい
ギター弾きたい
曲作りたい

だが、ちょっと
休みに入っても何も休めていない
頭の中、心の中、体の中、
あらゆるところが騒がしい。

今一番したい事は

静かになるまで
ゆっくり息を吸って
ゆっくり息を吐く事だった。


2020年12月30日(水)


27日(日)
高円寺ALONE企画LIVE
「転ぶんか叫ぶんか 2020」にて
歌ってきました。

今年最後のLIVE
良い状態で締めくくることが出来ました。
今年はLIVEの調子が特に夏場以降よかったです。
やるたびに今年一番のLIVEが更新出来ていたように思えます。

これからも
この1年でつかんだ感触をキープしていき
新曲を作っていき
新しい自分に会っていきたいと思っています。

つかんだ感触とは
一言では言えませんが
パッと思い浮かんだ言葉を挙れば
「音楽の力」
ではないでしょうか。

この1年のあらゆる局面で
どれだけ自分は音楽に救われたかわかりません。

安心してLIVEが出来る空間を確保してくれている高円寺ALONE。
こんな状況にもかかわらずLIVE会場に足を運んでくれるお客さん達。
LIVEが成り立つのに、その会場に集まる「気」というのが
コロナ前とは全く異なることに気づいていました。

そして
その「気」に答えたい、そんな気持ちが芽生えていました。

僕自身も日常で色んなことがあり
体力や精神的に弱っている状況があり
LIVE当日、朝起きて
こんな状況でLIVEが出来るのかと思う時が何度かありました。
そんな時「生きる」方向に自分を向かわせてくれたのは
LIVEであり「本気」で歌うことでした。

でも
この1年
特に後半
9月頃から

僕は
お酒を飲むと
すぐ記憶を無くすようになっていました。

そんなに飲んでいないのに
すぐに酔いが回り、記憶がなくなり
証言によると
足がふらつき、倒れることも。

でも
自分自身、心当たりはあります。
無意識といいいつつどこかで
酔っ払って、記憶をなくしたい衝動が
体の隅に1ミリくらいの大きさであった気がしてならないのです。

それは、全くハッピーなことではないですし
その極めつけが、一昨日のLIVEの帰りにもおきました。

打ち上げの記憶も、もちろんないですし
どうやって帰ってきたのかも覚えていません。
電車の中で寝ころんで
地元の西国分寺の駅の改札を出たところで
ヘベレケにになって寝っ転がっていたようです。

LIVE、気合い入れて挑んで
LIVE、終わってヘベレケになって記憶をなくす。
これでは
ただだの「やりっぱなし」です。
そんな男の歌にどれほどの価値があるのでしょう。
消えて無くなるだけです。

「終わり良ければ全て良し」と言いますが
その逆で
「終わりが最悪なら全て最悪」

今年一年やってきたこと
全て最悪になりました。

結果
調子に乗り
記憶を無くすまで飲んでいたことだけが
残りました。

このままでは終われません。

出直してきます。


2020年12月29日(火)


今日は高円寺ALONEのイベント
「転ぶんか叫ぶんか 2020」
に出演する。

持ち時間15分
今年最後のLIVE

今年一年の締めくくり

ドンと来い。

ハッピーな気分になってくるぜ!!

2020年12月27日(日)


昨日のLIVE
納得のいくLIVEだった。

今年はLIVEの調子が本当に良い。
見えない力がいろいろ作用しているんだと思う。
ギターも上手くなっていると思う。

2020年総括としてのぞんだ昨日のLIVE。
感じてきたこと、身につけたこと、傷ついたことが
消化され、一つの形が出来たんではないかと思えた日だった。

体は相当疲れていた。
先週の日曜日にLIVEをやり
翌日月曜から怒涛の忙しさが続き
休みなしの昨日のLIVE
どうやら生き延びて帰ってこれたようだ。
むしろ
生き返ってきたのではないか。

去年の今頃はまさか世の中がこんなことになると
思ってもいなかったが
こんな状況で、日々感じていることがある中で
さまざまな出来事が起きている中で
非常に窮屈で先行き不安な状況も目の当たりにしている中で
ステージに立ちLIVEで表現していると
勉強になることがたくさんある。
コロナ禍で
LIVEの質が上がったと思う。

昨日は
LIVE後、打ち上げで一気に酔いが回り
いつもより早くLIVEハウスをあとにした。
まだ、大月行きの電車があった。
絶対寝過ごさないようにしようと心がけた。
真夏の日に大月まで寝過ごしてしまい
プラットホームで夜を明かしたことがあるが
今回それをやってしまったら凍え死んでしまう。
しじみ汁を飲んで目を覚ました。
(ムチャクチャ美味しかった!)



そして
無事に西国分寺に着いた。
多分プラットホームに降りた時に撮った写真なのだろうが
覚えていない。。



今日は日当たりの良い窓際で
ずっと音楽聞きながら、本を読んでいた。
(至福の時間)



『鬼の跫音』
道尾秀介 著

ミステリー&オカルト的なホラーの要素も
含まれる短編集。

人間の奥に潜む狂気が
奇想天外な話の展開とともに
読んでいるうちに裏切られたりして
どの話も読んだ後の後味の悪さが
妙な気持ちよさ(気持ち悪さ?)として残る
話の数々。

人が人らしさを見失っていく過程がえがかれている話。
欠落された人間の話の数々。

ただ、ページをめくるたび
見てはいけないものでも
見れてしまうから
見てしまうといった状況になり
「この後どうなるんだ?」と
変に期待を膨らませながら読んでいる自分がいたのは間違いない。

寝る前にちょっと完結型の一話を読みたい時など
また読み返してみるのもいいかも知らない。
1回読んだだけではスッキリしない。腑に落ちない謎があったり
終わり方であったりする話だったから。


久しぶりにベンジーのソロ
SHERBETSの
「SIBERIA」を聴いた。



すっごく良かった!!


2020年12月20日(日)


今日はLIVEだ。

2020年12月19日(土)

5


ジミ・ヘンドリックス
バディ・ガイ
マジック・サム
フレディ・キング



エレキギターのキンキンに光る
細い鋭利な鋼鉄の針が刺さるような音に
しびれているんだ。

この季節はウイスキーストレートでも、ハイボールでもなくロックでもなく
焼酎だ。

「芋」さつま白波
「麦」 いいちこ  二階堂

のお湯割り。

そして
BLUESという音楽誕生は
この世で唯一の宝が産まれた瞬間だと
思っている。



2020年12月16日(水)


かなりの二日酔いではあったが



今朝はニールヤング『RAGGED GLORY』をかけた。
なぜなら
このアルバムにぴったりくるような気分だったからだ。

そうだ。昨夜、突破したんだ。
突き抜けられたんだ。



昨夜のLIVE

緊迫した空気の中
最後の曲に入る前の
MCで
「次回のLIVEは6月の〜」と言った事以外

最高だったんだ。

あのMCをした時、客席が一気にズッコケタたんだ。

『なにゆえ6月?』と。。


次回のLIVEは
12月19日(土)だ!

よろしく頼むぜ!


2020年12月14日(月)


リハに出かける45分前
まだ寝巻きだ。

リハに出かける
44分前になった。

立ち上がり
戦闘モードに
入った。


一発勝負で
行く。


2020年12月13日(日)


明日はライブだ。
練習に行くまでは体が重くだるかったが
ギターをケースにしまい出かけ始めたら
体が軽くなってきた。

スタジオでギター弾きはじめたら
淀んでいるような血液が流れ始めた。

歌いだしたら、明日の、ライブが
待ちきれなくなった。


2020年12月12日(土)

4


こんなに素晴らしい音楽、面白い本があるのに
この世からいなくなってしまうなんて勿体無い。
もっともっと
すばらしい音楽や本との出会いがある。

音楽が流れている。
ベース音がいい音で聴こえる。
音が塊となり太く丸く転がり続けている。

自然と足を上げて踊り出す音楽がある。
レゲェにも通じるリズムで
足を上げて踊り出す習性を頼りに
これからも陽の当たる場所に向かうのだ。

2020年12月10日(木)

ラットマン


なんなんだこの複雑に入り乱れた話の
経路は。。

「ラットマン」
道尾秀介 著



作者の思考回路、脳みそから出てるのか奇想天外な発想
その突き抜け方に感服する。

かといってどこか行くへ不明になる
わけではなく、道筋の近辺で
人間の持つ体温のまま
迷子にさせず、読み手を
着地させてくれる道尾秀介の本が面白い。

何より今回の
「ラットマン」
ストリー自体が面白い。
家族、友達、恋人関係、嫉妬、本当の仲間とは

それぞれの闇に潜む考え、思い、愛
そこには大きな勘違い、思い違いも存在している事を
著者のみが承知の上で
あらゆる角度から攻め続け
セキララに綴られ続ける326ページに
終始やられっぱなしの俺がいた。

そして、ページから飛び出して来れた今
ジェリー・ジェフ・ウォーカーを聴こう。



そして
お湯に
ほんのちょびっと
「さつま白波」を
たらそう。

2020年12月09日(水)

3


帰る場所がある
いつか必ず帰れる場所がある
必ずいつか帰る。

気がつけば朝の渋谷の交差点を
渡っていた。

大きな荷物をかかえてる。
重たくて大変なのだが
弱音を吐いても
みんな大変。

誰にもわかってもらえず一人で荷物を降ろす日が来るまで
どれほどなのか。

何度も辞めようと思う。
今すぐそうしようと思う。
でも少し時間を置いてる。
今日は辞めなくてもまだ身も心も大丈夫そうだ。
妙に前向きだ。
これからサイコパスがいる場所に
向かうというのに。

2020年12月08日(火)

2


納得のいくLIVEだった。
まだ生きていられる。

本番前に見ていた
爆発的なありもしない夢は
消えてしまっていたが

家に帰れた。

2020年12月07日(月)

1


腹から声が出ていないような
スカスカの歌声が聴こえる。
でも気持ちはあるようだ。

きっと
思いと技術が合致したとき一気に
良くなるんだろうな。
でも技術が無いから道は遠いな。
聴こえてくるリハの音を聞きながら
とにかく自分は相手の事を気にせず
今日を思い切り楽しもう。
平田谷すさむ

独りごちり、ギターを拭いていた。

いや
楽しむなんて言葉じゃない。
そんな簡単なもんじゃない。
確かに楽しむのだが。

かれこれ25年。
楽しいだけで
毎月休まずLIVEをすることは出来ない。
2回でオワル。誓って言える。
誓っていえるほど
すさむはLIVEが無ければ生きれない
弱い人間であった。

LIVEハウスのリハーサル。
薄ら暗いライトの中。
すさむは先にリハーサルを終え
何でもない
今日の日を
本番に向け
爆発的に
ありもしない夢を見ていた。


2020年12月06日(日)

カエルの小指



素晴らしすぎるお話。

「カエルの小指」
道尾秀介 著



詐欺に対し詐欺で復習を企てる。
悲痛な思いに駆り立てられ。

なんどもひっくり返る展開に
ハラハラワクワクドキドキしながら
夢中で読んだ。

このままでは報われない、やめてくれ〜
最後の最後でこんな結末は〜。。

大丈夫。救われる。
涙が出てしまう。

前作「カラスの親指」と
今回の「カエルの小指」

主人公の哀しみとユーモアが同居してる言動行動に
引き込まれながら最後の1行を読み終え
じんわりと感動の波が寄せては返って行き
僕は前を向いてページを閉じたのだった。




2020年12月05日(土)

暴虎の牙


「暴虎の牙」
柚月裕子 著



三部作の完結編。

「孤狼の血」
「凶犬の眼」
「暴虎の牙」

辛くて泣きそうになる場面がある。
闇を照らす光もない。
殺しあう。復讐劇。
筋を通す仁義がある。
裏切りがある。
警察、ヤクザ、愚連隊、女将さん
味のある登場人物が出てくる。

特にガミさんと国光。
男の中の男に出会った。
大事なものを気づかせてもらった。

いや〜
いや〜
夢中で読んだ。
面白かった。

さぁてと
SPENCER WINGGINSを聴こう。



2020年12月02日(水)

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