浪奴社員の呟く
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2003年09月24日(水) 視野が狭くては

伝えたいことも、その内面まで届くわけがない。「あ」との唱えに「あ」と還すだけでは、赤子の真似事であって、「い」にも「う」にも及ぶことは無い。

そんな稚戯が嫌いで、先へ拡がる視界を見せておきたくて、『夢』なぞ語れる身分でないを承知で、ここまでやってきたのですが、今日は気力を失してしまいました。

集団の安息というものは、その個々から『生きていることの証明らしさ』を、剥奪してしまうものです。だから、危機感も緊迫感も無くし、信奉される平生観だけで『しあわせ』などと呼ぶのです。

それも、『幸せ』ならばいいでしょう。しかし引換えにせねばならぬのは、『夢』であり、『希望』であり、『現実感』です。そうとも知らず、「アレも欲しい、コレも欲しい」

人が手にすることの出来るは、択一であって、反駁する相物故、避けることは出来ません。それでも、盲目に物語るのは、当に視野の狭さです。

そんなあなたたちに、大人を蔑むことは出来ません。彼らの姿は、三十年後のあなたたちです。一見真面目で、物事の道理を弁えた、彼らが、喜びを悲しみに変え、楽しみを苦しみに落すのです。

私にとって、一番大切なことは、成績を上げることではなく、物を見る視野の広がりなんです。それは、中座せざるを得なかった、私の『夢』の延長線なんです。だから、押付けになることも判っています。しかし、通った道なんです。必要な力が、何なのか、それを知っているから、あなたたちに、伝えておきたいんです。


こんな気分の中で、今年もまた「中途半端な受験するんやったら、辞めてまえや。結果見えとるわ。んなモン、金と時の無駄遣いや。」

そう云われて、「嫌いなんやろ?」


そう思うココロが、私の一番嫌いな愚物。


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