春の日記
DiaryINDEXpastwill


2008年12月31日(水) 2008年のまとめ

本は104冊読了、映画は5本、舞台(ステージ一般)は10本。
ベストは…本は特になし。映画は非常に迷うところですが気楽に楽しめたということで「デトロイト・メタル・シティ」で。舞台も相変わらず悩みますがまあ劇団☆新感線が新宿コマ劇場に送った花ということで「五右衛門ロック」にしときます。
読書量が減ってますね…理由は明瞭だけど。今年は映画も面白いのを観られた感じだし、舞台もかなり色々観たという印象。…何気にライブは三本行っているし、きっと来年もそんな感じに悪魔に侵食されるのでしょうね(笑)


2008年12月27日(土) リチャード三世、イオン化粧品シアターBRAVA!

今年の締めは新感線でした。しかも大阪とか…綱渡りで遣り繰りしております…。劇場は去年「犬顔家の一族」で行ったところですね。今回は二階席最前列でどうかなぁと思ってましたが前のめりになることもなく思ったより普通に見られました。客席も普通に埋ってました。…始まる前のBGMにナイトメア・ビフォア・クリスマスの曲がかかってた気がする…。モニターがいっぱい置いてあって始まるまではどこあの街の雑踏が流されてたようです。どこだろう。
さてリチャード三世ですが、以前に蜷川演出市村正親主演で観た事があります。正直、う〜ん…自分は蜷川演出と相性が悪いのか、な…?という印象とかしか…。シェイクスピアものは劇団四季などでも観た事あるし原作も読んだりしてるので特別嫌いだとかはないです。今回、観る前に原作を読んでいくことはしませんでしたが、同じ名前の人物がよく出てくるので人物関係の把握にちょっとてこずるかもしれません。ストーリーはまあそのままでしたね。演出や衣装は新感線らしい感じがしました。音楽はあんまり印象に残らなかったかな。真っ向勝負でシェイクスピアに取り組みましたね、という感じ。お笑い要素はまあ控えてるかと。
で、キャラクター/役者について。あれっと思ったのが古田/リチャード三世の最初の台詞からなんか聴き取りづらかったところ…かな。二階席だから遠いのかなぁと思いましたがどうなんでしょう、音響の問題かもしれないし。始まるまで忘れてたけどシェイクスピア劇ってことは怒涛のような長台詞、でしたっけね…。最初のところ、モニターより1センテンスくらい早かったのがちょっと気になったかな…。まあさすがにちょっと噛んだりしてましたが全体的に大きいミスはないように感じました。出ずっぱりのような感じなので古田が観たい!という向きには良いのでは。あと、蜷川で観た時にどうしても違和感を感じてたアンを口説くところ。何でいきなり落とされちゃうかなぁ、と苦になってたことを覚えてたんでどうやってくれるかなと思って見てしまいました。で、今回はああそっか、という感じで観れたのでそこは良かったかなぁ…何かナマイキですが。ふてぶてしい悪役ということで面白いです。あ、あの一人で上手く身動きのできない王様衣装は笑いますね。あの死に様にはマーガレットの「犬め!死んだか!」という声が聞こえてきそうな感じでした。他、男性陣はこれといって印象に残るキャラクターはなかったかなぁ・・・別に悪かったというのじゃないですが。あ、王様はダブルキャス
トだそうですね。今回何といっても面白いというか引き込まれたのは女性陣、ことに先王妃マーガレットの銀粉蝶さんが迫力がありました。王妃エリザベスの久世星佳さんは蜷川版でアンでしたね…そのことは覚えてます。最初尊大な感じだったのがリチャードに酷い目にあわされてから人の呪い方をマーガレットに聞いちゃう辺りとか良かったかな。最後にリチャードに娘のことを頼まれた時ってあれはうっかり納得したように見えるんだよなー…もしかしてあの場ではつい納得しちゃったけど後でとんでもない!と思い直したのか?最初からリッチモンド伯の方へやるつもりでその場を逃れるために落とされた振りをしたんだったら面白いけど。この二人に比べるとアンの安田成美さんは特に悪くはないと思うけど少しばかり影が薄いだろうか…。
さすがに長かったですが、思ったほどだれることもなく私は面白く観ました。まあお芝居観るのが初めて、って人にはあんまり勧められない気もしますが(笑)


2008年12月21日(日) ジーザス・クライスト=スーパースター ジャポネスク版、多治見市文化会館

今年はこれが最初で最後の劇団四季作品ですね。今回のキャストは全く知らない人たちばっかりでした。勿論役者目当てで行った訳ではないのでいいのですが、片仮名のお名前が増えましたねぇ。ジーザス自体は三回目、ただし前二回はエルサレム版で今回観るジャポネスク版は初めてなので興味津々。エルサレム版のセットはシンプルながら荒野の感じが良く出ていましたが、ジャポネスク版のセットは黒子ならぬ白子は出てきて動かしてるし傾斜がつるつるの板なので役者がふんばってるなぁとか全然違うので面白いです。音楽がまた、笛や鼓や三味線が入ったアレンジになってるところがあってサントラが欲しい感じ(笑)でも、全部が全部そのアレンジではなかったのでどうせなら全部大胆に変えちゃえばいいのにとも思いました。そういうサントラあったら買いたい。メイクは白塗りに歌舞伎調。ジーザスの側の人間は赤、それ以外は青の隈取ですかね。歌舞伎では青は悪役でしたっけ。あれだと顔の造りそのものがあんまり気にならない感じ。演出も最初の群集シーンなんか様式美!って感じのところもあったけど全部そうって訳じゃない感じでした。
キャラクター/役者としてはジーザスにもう少しパワーが欲しかったかな…。金田さんでしたが、ゲッセマネの辺りにもう少し何かが欲しかったような。マリアはあんまり元娼婦っぽい感じがしなかったというか、少し影の薄さを感じました。高木さんの歌い方、ビブラートで響かせすぎな気も…それよりもう少し声量が欲しかったかな。ユダは金森さんで、この三人の中では一番良い印象です。スーパースターのシーンの出方がちょっと意外でした。アンナス(吉賀さん)、カヤパ(金本さん)の辺りは低音、高音共にいい感じで聴きました。エルサレム版だとちょっとコミカルな感じもしたけど白塗り隈取のせいかちょっと怖い感じで面白い。ピラト(青井さん)はちょっと可哀想な感じもしたし。人力車に乗ってやって来て花魁っぽい子達を侍らせながら歌舞伎のように見得を切ってジーザスを嘲ってくれるヘロデ王は、勿論最高でした。星野さん。エルサレム版で最初に観た下村ヘロデ王はなかなか強烈だったし、次に見た半場さんは大きな赤ちゃんという感じで面白かったけど、今回のは傾き者のお兄ちゃんっぽくて好きです。あとはソウルガールズのデザインが面白かったかな。キャストにもう全然知ってる人の名前が見出せませんでした。まあ、会員になってから十年以上過ぎてるもんなぁ…そりゃ劇団内の人の出入りもありますよねぇ…。他、私はあんまり気付きませんでしたが少し台詞が聴き取りにくいという声も。
全体としては、エルサレム版の時ほど熱く激しいパワーを感じなかったような…キャストの問題なのか、演出の違いからなのかは分かりません。とは言え、海外作品の上演に当たっては基本的にオリジナルに忠実に行う劇団四季が唯一演出を変えたヴァージョンをオリジナル版と共に長くレパートリーとして持っていることは興味深く思います。きっと意味のあることなのでしょう。今回観る機会を得られて良かったと思っています。
ご一緒した柊さんとは二年ぶりにお会いしましたが、楽しいひと時でした。ヘロデ王は閣下がやればいいとかジーザスがクラウザーさんと入れ替わってても多分誰も気付かないね!信者のノリはDMC信者とあんま変わらないじゃん!とかそんな馬鹿話にも付き合ってくれてありがとう…(笑)


2008年12月19日(金) 「猫探偵カルーソー」クリスティアーネ・マルティーニ著、小津薫訳、扶桑社

ヴェネツィアに住むボス猫カルーソーとその仲間達が殺人事件を解決…という話。軽く読めて楽しいミステリではないかと。ヴェネツィアは行ったことあるけど残念ながら猫は見かけなかったなぁ…


2008年12月12日(金) 「作家の別腹 文豪の愛した東京・あの味」野村麻里編、光文社知恵の森文庫

食べ物に関する作家の文章と編者の解説のような文章。文中に出てきた店舗の紹介など。普通の食事とお菓子などは章が分けてありますね。カラー口絵写真なども。文庫サイズなので気軽に移動先で読めて楽しかったです。たいやきの話なんか好きです。あとあと病気で食事できない時の食べ物妄想的な文とか。去年の絶食期間思い出すし(笑)


2008年12月09日(火) 「アラブの奇跡 夢見るドバイ」むたあやの、株式会社産業編集センター

一昔前はマイナーすぎてろくな観光ガイドもなかったアラビア諸国。こういう本が出るところまで来たか〜という感じです。オールカラーの写真もふんだんに使われている最新極上ドバイ情報。雰囲気を楽しめる一冊です。…今、ちょっとかげりも見えてきたりしてますが、この先あの国はどうなっていくのでしょうねえ。


2008年12月03日(水) 「コドモのどうぐばこ コドモといっしょに暮らしとモノとデザインと」萩原修、株式会社オレンジページ

子供の為の道具、について色々考えさせられます。近い親戚などには子供がいないので小さな子が身近に居たことがないのですが、こんなの自分が子供の時にあったら嬉しかったかも、とか思いました。モノの写真や値段などは出ていませんがサイトなどは紹介されてます。