春の日記
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2007年01月31日(水) 「水滸伝(三)」駒田信二訳、講談社文庫

この辺りの面々のお話は結構好きかも。張順とか。しかし…戴宗や鉄牛がGR仕様で脳内に浮かんでくるんですが!横山水滸伝さえまともに読んだことないってのにそれはどうなのか…。


2007年01月25日(木) 「ひとくちの甘能」酒井順子、角川書店

甘味エッセイ?しろたえが載ってて和んだ(笑)しろたえのチーズケーキは美味しかった…(遠い目)。ああ、それにしても何でもかんでもある一方向へ流れがちな文章だな…それしか考えられないのかい。


2007年01月24日(水) 「Hot Cocktails」アップオン編集部、主婦の友社

ホットカクテルのレシピの本。ノンアルコールな飲み物も結構載ってます。作ろうかと思うだけで終わる気がする…。


2007年01月23日(火) 「和ごころ暮らし」平野恵理子、ちくま文庫

軽い読み物〜と思って適当に文庫本を拾うとこの人の本が多いな…。読みやすいけど。


2007年01月22日(月) 「もう迷わない紅茶の本」熊崎俊太郎、旺文社

正月休みに親戚宅で茶葉をいただいたのでふと紅茶の本でもと…。毎日何かしらの紅茶かハーブティーは飲んでますが、マグカップでテキトーに入れたり牛乳にティーバッグをつっこんでレンジでチンとかまっとうな紅茶好きから見たらとんでもないやり方ばっかしてます(笑)


2007年01月21日(日) 「旅名人ブックス22 ドバイ」野田恭・角田満弘・邸景一文、三島叡写真

海と砂漠で遊ぶ究極のリゾート・シティー、だそうですよ。恐るべしオイルマネーと言ったところ。この国を知ったのはもう何年も前の旅番組だったけど、最近はだいぶメジャーになってきたような気がします。治安が良いって書いてあるけど今はどうなのかしら…(この本の発行は2001年)。


2007年01月18日(木) 「バートン版千夜一夜物語 第1巻」大場正史訳、ちくま文庫

アラビアン・ナイト…まともに読んだことないなあと思って。物語の中に物語が織り込まれ更に物語が…と物語尽くしえなかなか面白いです。ぼちぼち読んでいこうかと。


2007年01月13日(土) 朧の森に棲む鬼、新橋演舞場※ネタバレ

三度目の新感線はこちらになりました。新橋演舞場も初めて、(席はばらけたものの)六人という大人数での観劇も初めて(笑)
ナマ新感染も初めてですね〜。
まずは新橋演舞場、歌舞伎の劇場ということでなかなか雰囲気があって素敵です。売店では「朧鬼弁当」なる幕の内弁当なぞも売っておりますが…饅頭も売っておりますが…。桟敷席とか花道のある小屋は初めてで見るだけでも楽しかったです。あと後ろを三谷監督が通っていったそうですが私は目撃できませんでした…残念。観に来ていたらしいですね。席は一階の後ろの方でした。
さて、内容ですが面白かったです。今回は市川染五郎を悪役に据えての大人のいのうえ歌舞伎とか。確かに化け物や妖術なんかの類はあまり前面には出てこない、ドラマ主体という感じはしましたかね…。リチャード三世が下敷きだそうで。読んだことあるし、蜷川演出市村正親主演のを観た事あります。その中の嘘の王様はよく喋っていたなーという気がしますが、「今ので口説かれちゃうの!?何で!?」とか思った記憶があるのでどうも嘘というか、説得力がないというよりは納得いかない感じだったので今回はどんな感じなんだろうと思ってました。それでどうだったかというと…騙されないぞ〜とか思って観てた割にはしてやられてました(笑)キャラクターも魅力あるし、ストーリーも「う〜ん、この先どうなるんだ〜」とか思いながら楽しめたし、チャンバラかっこよかったし、お笑い要素もあったし、衣装もセットも良かったです。特にセット…贅沢に水を使ってますね。ラストの辺とか。長さを感じない作品でした。
役者とキャラクター雑感。
ライ/市川染五郎…さすがの存在感。最初はみすぼらしい衣装だったのがだんだん小奇麗にヴァージョンアップして行き、それにつれてだんだん悪役らしくなっていくような感じが面白かったです。遠かったので表情なんかはよく分かりませんでしたが迫力がありました。チャンバラも花道も見応えあります。無意識にキンタを殺し切れなかった所が破綻の始まりなのかな…もっと上手く騙してやることもできそうな気もしましたが、それまでの自分との決別という意味もあって殊更酷いやり方でキンタを切り捨てたのかな…とか思ったり。単に無償の信頼をこっぴどく裏切ってみたかったとかかもしれないけど。最後、朧たちがライを手に入れたのかライが朧の森を乗っ取ったのか?とか、自分で自分を殺すとは?とか、色々と考えたりします。
キンタ/阿部サダヲ…馬鹿で元気で良い奴で可愛い…まんまと乗せられた感もないではないですが、やっぱりキンタが可愛いですよ…。検非違使特捜隊の歌が可愛い…。チャンバラも良い。一幕の兄貴に全幅の信頼を寄せるさまが可愛ければ可愛いほど二幕での裏切られた悲惨さと盲目になってからのそれまでとは違う強さが際立つような。だんだん悪に染まっていくライに比べて、キンタはどこまでも人間らしい人間であり続けていたような。
マダレ/古田新太…登場の仕方が…(笑)都の暗部の首領といった役に留まらず、ツナとの関係も。悪一辺倒ではなくついてくる部下も居て、肉親の情とか、ライに着いていきかねるバランス感覚とか、なかなか複雑ですね。チャンバラもあって良いですが、最後あれだけライに刺されまくって何で死んでないんだい…タフだな!(笑)オクマに名前を間違えられるところは…何て言われてたかな、ヨゴレ?
ツナ/秋山奈津子…最初のシャンとまっすぐに立っている生真面目で強い女というイメージがだんだんライに絡め取られていくところが良いですね。夫はオーエ国と通じ、目の敵にしていたマダレが実の兄だったり、幼馴染のシキブは殺されるしで一番ボロボロにされてる感じ。「やっと食べ頃だ」のシーンとか死んじゃうのかな、と思いましたよ。最後、ライを討ってからの「こんなに激しい思いに駆られることはもうないのだろう」という台詞に、この後はどうなったのかなあ抜け殻なんじゃ…とか不安も感じさせるような。あ、「兄さん」と言えないシーンは笑える。
シュテン/真木よう子…ツナとは違う位置で生真面目で強くまっすぐ立ってる感じのキャラクターでした。牢のシーンで噛んでたところがあってちょっと惜しかったかな…。
シキブ/高田聖子…そう来ましたか…というキャラクターでしたね。オオキミのことはそれなりに好きだったんじゃないかな…へちゃむくれも愛ある表現なんだきっと(笑)ヤスマサ将軍とは本当に出来てたのかしら?一方的な思い込みだったとかいうこともありそうな気がする…。そういうシキブの働きかけなんかもヤスマサ将軍が「エイアンの都は腐った果実だ」と思うようになった一因かなあ、と想像したり。
サダミツ/…あのかっこうで「ほーほっほっほっ」て笑い声はちょっと意外でしたが印象に残りますね(笑)ライをはめるつもりがはめられる辺りがもう面白くて。この辺りのマダレもコミカルだったし。四天王の中ではウラベと話が合って仲が良さそうという感じ。
ウラベ/粟根まこと…何という髪型…(笑)四天王の中ではちょっと影が薄い感じの役どころでしたね。惜しいような。サダミツの話を「うんうん」とか言って半分聞き流していたりしそうなイメージがあるよ…。サダミツと去るシーンは日替わりネタらしいですね。この日は「サダミツ殿、帰りに例の店に寄っていかんか」「…お主も好きものよのうw」「ちょっと待って!それ何の店?何か誤解してない?」って感じでした。
他。オクマ…うはあ。ギャグで終わる役かと思ったら…散々邪険にされてたのに(あの飛び蹴りの容赦のなさ…)視力を失ったキンタには優しくされてんのかな。イチノオオキミ…シキブを本当に可愛いと思ってそうな感じですね。毒を飲むシーンとかもシキブの困った面を分かってて許してる感じがして。「目上の者に殴られたら?」「…ありがとうございます」、花道を行くライが「いってー」という感じでしたが後々仕返ししてるのが「根に持ってたのか…」て感じでウケました。
という感じで楽しい観劇でした。


2007年01月04日(木) 「図解雑学水滸伝」松村昴・小松謙、ナツメ社

いろいろと雑学とか…。割と本当にどうでもいいこともあるけど。最後の方で馬琴が「元祖『水滸伝』おたく」と書かれてたり「傾城水滸伝」の人物名と水滸伝の人物名との対比表が載っていたりして笑えました。傾城水滸伝の人物名はかっこいいなー(笑)