『アースシーの風』を読了。 じつは続けていくらか作者ル=グィンについてとか書きはじめたのですがなんだか力が入ってしまって今回はやめました。Favoriteででも紹介することにしようかな。 忘れられないタイトルというのが、ル=グィンの場合にもいろいろあります。もちろん内容に深く関係してるわけだけどタイトルそのものに強く惹かれるもの。『アースシーの風』はThe Other Windが原題だからまあ、どうってことないけど。 「帝国よりも大きくゆるやかに」Vaster Than Empires and More Slow 「オメラスを歩み去る人々」The Ones Who Walk Away from Omelas 「世界の合言葉は森」The Word for World is Forest
がベスト3でしょうか。「オメラス〜」には、大きな影響を受けました。 以下うろ覚えなんですけど概要を。 オメラスは美しい土地。疫病も貧困もない理想の地。 けれどもその美しさ、幸福を支えているたったひとつの、たったひとりの犠牲がある。それは幽閉された子ども。放置され、だれにも顧みられず愛されずにいるその犠牲のうえにオメラスの幸福があることをみんなが知っている。 大多数のひとはその犠牲を知りながらも日々を送る。 けれども毎年、ほんの少数だけれど必ず、この理想郷を黙って去っていくひとびとがある・・・。
「帝国よりも大きくゆるやかに」は、内容もさることながらそのタイトルの美しさに惹かれたもの。これ、実は17世紀(シェイクスピアと同時代)のイギリスの詩人アンドルー・マーヴェルの「はにかむ恋人へ」To His Coy Mistressから取ったものなのです。
My vegetable Love should grow Vaster then Empires, and more slow. わたしの植物的な愛は帝国よりも 大きく、ゆるやかに成長する。
ここだけ読むと「あうーろまんちっく」なんですが、そのまえの部分は 「大洪水がくるまえに十年間きみを愛そう 嫌ならばきみはユダヤの改宗まで ←ありえないよ!という意味 拒否しつづけてくれてもいい」 とあり、実はいつまでも身をまかせてくれない恋人に「今を楽しもうっ」と手をかえ品をかえ迫る詩です。
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と、なにが言いたかったのか。 今朝は新聞を取りにでたすきにくろぞーがするっと出てしまいあせりました! しかしのんき君はせっかく出たのにダダッと走り去らずに階段のうえから景色をぽわーと眺めていたせいですぐわたしに捕獲されてしまいました。ごめんな。
リレーの続き書いています。いまはエッチシーン。一回分書いてしまおうかな・・・。体力いりますが。 このあいだ気に入った『恋うま』の3巻と、あれ? Numberのスペインサッカー特集を買いに行ったはずのコンビニでKISS買っちゃったよ。のだめちゃんマジック。
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