独白「文字式」

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2003年11月29日(土) オープンマインド(産業カウンセラー挑戦を振り返る編その2)

(前回までのあらすじ)
試験の出来はイマイチだったが、クラスメイトと飲めてよかった。

先来より、しきりに「クラスメイト」と記載しているが、なんのクラスかというと、「産業カウンセラー講座」の実技講習のクラスなのである。この講座は、座学以外にも、実技演習、さらに宿題まであった。

で、実技演習で何をしていたのかというと、人の話を聴く練習に取り組んでいたのだ。講座自体には百数十人いるので、その人たちの話を全部聴いていたのでは日が暮れてしまう。ってなこともあって、数十人のクラス分けを行って、指導の先生のもと、聴く練習にいそしんでいたのである。

ところで、この人の話の聴き方は、「傾聴」という言葉で説明される。この「傾聴」を具体的に説明すると、「話をしている相手を尊重し、受け止め、その人の気持ちに寄り添うように話を聴く」ということになると思われる。つまり、この半年間、実技演習の中で、クラスメイト一人一人の話と、その奥にある気持ちを受け止めるべく話を聴いてきたのであり、(自分の実力でそれが十分に出来ていたのかは心配で歯がゆいが)、自分の話と想いも、みんなに受け止めてもらっていた。

こういう場で、しかも利害関係もないという環境のもと、実技演習を積み重ねていくにつれ、だんだんとクラスメイト間の関係が深まり、皆、仲良くなっていったのだと思う。クラスメイトは年齢、職種、性別等実にバラバラだったのだが、そんなことはお構いなしの集団が出来上がっていた。

地味に人見知りをする私も、最初はなんだか遠慮がちで、積極的にはクラスの輪に入っていなかったのだが、授業を重ねるにつれて馴染んでいき、講座の終盤には、日々の生活の楽しみが、授業が終わった後のクラスメイトとの飲み会になるほどであった。ちなみに、どのくらい楽しい飲み会だったか、というと、涙が止まらなくなるくらい飲んだり(少しでも多くの水分排出を身体が欲していたのだろう)、家に帰れなくなるくらい飲んだりした、といえば説明になるであろうか。

で、この飲み会が楽しかった理由は、皆、良い人だったことに加えて、授業を通じてオープンマインドになっていたため、自己開示が進んで会話が弾んだことが考えられる。自分のことをもっと話したい、と思える機会ってそうそう無いため、実に貴重な飲み会といえるのではないだろうか。(ちなみに私も、積極的に自分を開示したくなったため、飲み会の席でマイポエムの朗読をしたりした。一歩間違えると迷惑な話である。)

また、心を開くと身体も開くのか、けっこう良い飲みっぷりの飲み会だったことも、楽しさの原因の一つであろう。私はお酒が好きなのだが、強いってほど飲めるわけではないので、飲めるひとって良いよね、って思う。(右記「ひと」には人でも女でも好きな漢字を当てはめてくだすって結構。もしかしたら、酔っぱらいが好きなのかもしれない。)

というわけで、なかなか楽しい半年を過ごしていたわけだが、あんまりこの調子で書いていると、カウンセラースクールは酒が飲めないといかんのか、ってな話になりそうなので、次回日記は、習ったことや授業にもう少しフォーカスをあてたものにしたい。

どうでもいいが、この日記、結構オープンマインドな気がする・・・・・。
(つづく)


2003年11月21日(金) それが良くても悪くても(産業カウンセラー挑戦を振り返る編その1)

先月くらいから、日記や掲示板等で忙しい、忙しいとこぼしていた私だったのだが、今日11月20日、ワイン(ボジョレーヌーボー)を飲んで気持ちよくくつろいでいる。なぜ、時間が出来たのかというと、仕事が暇になったり、ましてや会社を辞めたなどというセンセーショナルなことが起きたわけでもなく、16日(日)に産業カウンセラーの筆記試験が終わり、勉強をしなくなったからである。

思えば、4月12日のスクールスタートから半年、なかなか長い道のりであった。で、せっかくなので、試験からさかのぼって、これまで取り組んできた「初級産業カウンセラー」資格挑戦について日記にまとめたい。

そもそも、「産業カウンセラー」ってなんぞや、って事だが、この資格は「社団法人日本産業カウンセラー協会」が、産業社会の中で勤労者の人間的成長を、カウンセリングやメンタルヘルスを通じて援助しうる実力がある、と認可した人に与えられる資格で、「初級・中級・上級」の3階級がある。

今回私がチャレンジしたのは「初級」であり、私が「初級産業カウンセラー」になるためには、「産業カウンセリング初級講座」を受講して、かつ1次試験(筆記)、2次試験(実技・面接)をクリアしないといけない。

というわけで、最初の関門は16日の試験だったのだが、11月に入って大詰めの2週間、これが我ながら情けなくなるくらい勉強しなかった。原因は仕事が忙しかったことにある。忙しいと業務終了後どうしても飲みたくなって、ついサイゼリアに行って飲んで、家に帰って寝こけていたのだ。

・・・・・

これ、真の原因は体力が無く、かつ欲に負けた自分にあるよな。

まあ、それでもワインを飲みながら、一応必死でテキストを読むなどはしており、お酒を飲みながら好きな勉強をする、という実に幸せな環境にいたとは言えるかもしんない。

てな感じで迎えた筆記試験。結果はどうかはわからないのだが、出来はいまいちであった。試験内容は心理学や労働法、メンタルヘルスの知識等を問う学科と、実際のカウンセリングのやりとりを読み、適切なカウンセリングプロセスやクライエント(=お客さん)の気持ちを考える読解問題があったのだが、自信があって、大して勉強しなくてもいいや、と思っていた読解問題がズタボロであった。慢心があったため、軽くバチがあたったのであろう。

試験後はクラスメイトで集まって、飲み会。みんなでテストの話で盛り上がりつつ、日曜16時30分から、楽しくもほろ苦いビールであった。

本音は試験には受かっててほしい、が、ある一面では、飲んで話ができる仲間が出来ただけでも、勉強に取り組んでいてよかったなあ、と思っているのも事実である。(極端を言えば皆に会えたから良い日曜だった、とも言える。)このカウンセリングの学習は良い仲間が出来るところに特徴があるのであり、次回以降はこの辺についての日記を書きたい。

なお、「産業カウンセラー」や「産業カウンセラーの試験」等に関する説明は、あくまで自己流であり(たとえば、試験資格は講座に行かなくてもある場合がある)正確な情報はお調べいただけるようお願いしたい。(上記情報を鵜呑みにしないでいただけると幸い。)
(つづく)


2003年11月09日(日) 天ぷら雑感

お久しぶりです。(といわれてもお困りだろうが)
なんだかあっという間に日々が経っていくなあ、と思っている。仕事がちょっとだけ忙しくなった(ようやく世間並みになったのだが)上に飲み会が重なり、休日は出回っていたので、なんだか落ち着いて物を考える時間と体力が無かったのである。

だいたいイメージとしてはこんな感じ
月:残業、疲れて早寝
火:残業(翌日の飲みのため)
水:飲み会、帰りが遅い
木:残業、疲れて早寝
金:宿題+残業OR飲み会、帰りが遅い
土:勉強+飲み会
日:飲むか出かけるか、その後夜更かし

なんだか忙しそうでしょ。(はっきり言ってしまえば、時間の使い方が下手なのであるが。)そんな中、HPの大きな更新としては「食品詩倶楽部」の「天ぷら詩」であった。書きにくい題材だなあ、と、自分で出しながら思っていたのだが、それでも自作品含めて3作品戴いたのは有難かった。で、せっかくなのでちょっとだけ自分の「天ぷら」作品に触れる。

天ぷらのイメージを膨らましていった際、アツアツだのサクサクだの料亭だの考えていたのだが、ふと、実家の天ぷらってぬるかったなあ、ということを思ったのである。実家で天ぷらがおかずに出る時は、母親がひとしきり全部の材料を揚げた後、新聞の上に置いて持ってきており、最初のほうに揚げていた具は、もうぬるくなっていたような気がするのだ。

その事を思い出した時に「ぬるい天ぷら=家族」というイメージが頭に出来、それに「かきあげって座布団に似ているなあ」という思いつきを加え、「ぬるい天ぷらに座る→家族の上に座る」というモチーフを作ったのである。

モチーフの是非や、それが活かされているかどうか、といったことはさておき、なんとかかんとか形に出来たのでほっとした、というのが正直なところである。次回のテーマは「もち」になるので、興味のある方は、是非お願いいたします。(なお、「食品詩倶楽部」と銘打っていますが会員制等はなく、作品を出したい時は出して、そうでないときは出さないという実に緩やかな試みですので、是非ご参加をお願いしたい。)


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