HERE, NOT SOMEWHERE...Hiroyuki Morikawa

 

 

うたごころ - 2006年01月31日(火)

ジャズギターの教則ビデオを見ていたら、
ゲストプレーヤーのドラマーが菅沼孝三さんという方で、
バスドラムが二つあったり、シンバルが何十枚もあったり、
自分の背後にまで太鼓が沢山あったり、
とにかくありえない程、キットが多くて度肝を抜かれました。
そして、バンダナをして、袖が切れてるTシャツという格好です(笑)。
申し訳ないけど、こんなジャズ、僕は苦手だなぁ、と思うと、
なんだかギターもやる気しない(笑)。

このドラムの方は「手数王」という、
ぶっ飛んでしまうくらいに恐ろしい異名をお持ちだそうで。
いやはや、恐れ入りました(笑)。

ドラムでもギターでも、どんな楽器においても、
うたごころのあるプレーヤーに憧れます。





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絵描きの植田さん - 2006年01月29日(日)

なんだか今日の公園はにぎやかだなぁ、なんて思ったら、
そういえば、今日は日曜日だったのでした。
今週から長い長い春休みの始まりです。
さてさて、どうやって過ごそうか。
とりあえず、朝方の生活リズムの習慣をつけたいものです。

公園のベンチでは、ビル・フリーゼルの音楽を聴いていました。
音量をひかえめにして、子供たちが、はしゃぐ音もいっしょに楽しみます。
僕の耳には、それらが絶妙なバランスで溶け合います。
あー、なんて素敵な音楽。


そして、のんびり、本を読みました。
いしいしんじ=作 植田真=絵 「絵描きの植田さん」。

主人公である、絵描きの植田さんは、ストーブの火事で、
大切な人と聴力を失う。傷ついたこころと聴力。
画材一式とわずかな着替えをもって、都会から湖畔の一軒家に引っ越します。
そこでの暮らしで、さまざまな出来事に遭遇して、
植田さんはこころを取り戻していくのですが、
特に、メリという10歳くらいの女の子とのやりとりが素敵です。
このメリというめずらしい名前は、
メリの両親に頼まれた外国人の祖母が、役所の戸籍課をたずねた時に、
出生届に「マリ」と書くべきところを興奮のあまり、
うっかり「メリ」と書いてしまったというエピソード付きなのですが、
いしいしんじさんのお話でよく登場する、
そんな細やかだけどぬくもりが生まれる演出が、僕は大好きです。

そして、画家・植田真さんの絵が、
なかなか登場してこなくて不思議に思うのですが、
物語の終り近くに、こころを取り戻した主人公が描いた絵という仕掛けで、
画家・植田真さんの彩色画が添えられるのです。
この仕掛けが本当に素晴らしくて、愛おしい。
いつまでも僕の本棚に置いておきたい大切な本になりました。


<四季ごとに山の風景は色を塗り替えるように変化する。いっぽうその深い土台は、何十年、百年経っても変わらない。なかなか山のようにはなれないわ、とおかみさんはひとりごちた。 でもせめて、季節ごとに変わる風景をたのしみ、その彩りに胸おどらせることだけは、忘れずにおきましょう。>

<ねぇ、みんな!いままで知ってた?考えたことがあった?
 ほとんど自慢げに胸をそらせ、輝くような声でメリはいった。
 私たち、こんなすばらしい世界に住んでいるのよ!>




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"winter to spring" - 2006年01月24日(火)

今回リニュアールしたTOPページも、
なかなかよい仕上がりになったのでは?と思います。

しょうたに今回の写真をもらった時に、
まず感じたことは、「躍動感」。
瞬間(静止画)なのに動いている。
それは、だんだんと眩しくなってくる。
その正体は、雪解けの水を照らす光。
(雪解け水は、どこまでも澄んで、なんだか神秘的)

新しいなにかが始まろうとしている。
冬のせつなさをこころに抱えて、
一歩一歩、確かな足どりで。

"winter to spring"

+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

雪が溶けていく風景からは、儚くも美しい音が聴こえてきます。
そのイメージを高周波の電子音に置き換えて、
そして、冬のせつなさをしっかりとこころに抱えて、
その瞬間に輝く光を感じて、
また新しい春へと、確かな足どりで歩んでいく、
そんな希望を込めて、曲を展開させてみました。





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静かな雪景色 - 2006年01月20日(金)

ただいま夜明け前の、AM 4:50。

深夜のスタジオリハでは、4時間通して、2つの新曲のアレンジ及び練習。
眠気に負けず、3人集中を保ち、内容の濃い時間を過ごせました。

雪が静かに降る中、
中野のスタジオからの帰り道、車の中で聴いていたナチュラルカラミティ。
森 俊二さんの奏でるセンスのよい、乾いたギターの音。
サーフミュージックとも呼ばれるその音楽は、
フロントガラスから見える静かな雪景色とは、
まるで相反するもののようだけど、不思議とこころに響く。
こういう感覚、ぼくは好きです。

助手席に座る、きのしたよーすけくんは、
明日土曜なのに、幼稚園でお餅つき大会。
すごく憂鬱そう。
でも、雪降る中、ぺったんぺったん、
つきたてのお餅はおいしそう。
なんていったら、「俺はそんなことより寝ていたい」だって(笑)。
確かに、2時間くらいしか寝れないんだよね、、厳しいなぁ。
からだこわさないように。がんばってー。

おやすみなさい。







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時に身を委ねるということ - 2006年01月18日(水)

15日のライヴが、バンドとしても自分としても、
よろしくない演奏になってしまい、
だいぶ落ち込んでいました。
他に出演していたバンドが素晴らしかったから、
余計にそう感じていたのかもしれません。

ライヴから3日も過ぎた今日になって、
やっとこころにゆとりが持てるようになってきました。
昨日までは、いろんなことにやる気を失っていたのですが、
どうして今日になって、元気になってきたのか考えてみました。


大学に行く途中に聴いていたTown & Countryの音楽が心地よかったから?
(ギターの音色、生楽器の距離間が素晴らしいです)

コンビニで買った、和風くつろぎ飲料"ゆずれもん"が、
すぅっと、体に染み込んだから?
(これは、とてもぼく好みで、最近よく飲みます・笑)

頬を照らすお日さまが優しかったから?
(強すぎず弱すぎず)


うーん、もちろんそれらのおかげもあるんだろうけど、
でも、やっぱり、これは時間の問題だったのかも。
時間だけが解決してくれるという言葉がありますよね。
時間に身を委ねるという感覚を大切にできたらなぁ、と思う。
でも、それは 本当に難しいことです。
そもそも、時間って、なんだろう、なんて考えてしまったり。

まぁまぁ、なにはともあれ、調子が戻ったのだから、
あわてずのんびり、2006年を素敵なものにしていこうと思います。





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フレンチホルン - 2006年01月11日(水)

久しぶりのぽかぽか暖かい日差しを浴びながら、
公園で、うとうとまどろんでいたら、
どこからかフレンチホルンの低音みたいに美しい音が聴こえてきた。
夢の中から聴こえてきたのかなぁ、と思ったけれど、
確かに、それは、ちゃんと僕の耳から聴こえてくる。

それはきれいな青空を飛ぶ飛行機の音でした。

部屋にいるとただのうるさい騒音なのに、
公園できれいな空気を吸いながら、澄んだ青空を見上げていると、
いろんなことが素敵に感じます。



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大きな飛躍の年に - 2006年01月09日(月)

新しい年が始まって、
いろいろなことに対してのやる気がひしひしと沸いてきていて、
今年は、大きな飛躍の年にしたいなぁ、という気持ちでいます。

そんな気持ちをさらに勢いづけるために、
高校サッカー選手権決勝を観に行ってきました。
といっても、あまりに唐突すぎて、よく分からないと思いますが(笑)、
ぼくにとって、お正月の高校サッカー選手権に対する憧れは、
相当なものだったのです。
サッカーのことしか頭にないくらいのサッカー少年だった頃、
お正月の高校サッカー選手権に出場する事が大きな夢でした。
あのテーマソングを耳にするだけで、胸が熱くなります。
そんなわけで、その舞台を生で観て、またなにかを感じられるかもしれない、
そう思って国立競技場に足を運びました。

毎年はテレビでの観戦でしたが、今回、生で観てみたいと思ったのは、
新年を迎えたぼくの気持ちを勢いづける為の他に、
野洲高校の非常にクリエイティブなサッカーに興味を持ったからです。
しっかりとした技術を土台に、
芸術的なパス回し、華麗な個人技を次々に繰り広げていく。
実際に生で観ているとそうした部分が余計に際立って感じられます。
とても冷静に、度肝を抜くような驚くプレーをこなす。
この感覚、本当に素晴らしい。
高校サッカーの歴史に残るといわれる野洲の鮮やかな決勝点での展開なんて、
観ていて、もう本当に体が震えてしまいました。
それは、とても素晴らしい音楽や映画、本などに出会った瞬間と同等の、
いや、もしかしたらそれ以上の震えでした。

終了のホイッスルが鳴り、泣き崩れる鹿実、最高の表情の野洲、
両校の高校生の応援団、それらすべてが眩しいくらいに輝いていて、
そうした光景を、今までの自分、これからの自分と、照らし合わせてみる。

家に戻り、今日の気持ちをゆっくり整理する。
今年を充実したものにしたいという気持ちがより強く明確なものになりました。

冷静に、度肝を抜くような、そんな感覚を大切にしたいものです。






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