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march forward.
りりかの独り言。

2004年04月29日(木) 延期

今日、あいつと6時間くらい会った。

色々な話をした。

私は、顔を見ると言えない事とかってあって。

でも、顔を見ながら話さなきゃいけない事もあって。



一緒に暮らすのを、もう少しだけ、延ばして欲しいって言って。

あいつは、最初は黙っていた。

職場も今抜けたら大変だし。

入ったばかりのサークルも、もう少し続けたい。



私はわがまま三昧だ。



そして。

そんなわがまま三昧の私の事を。

あいつは。

「待つよ」

って、しばらくの沈黙の後、言った。

それは投げやりとか諦めとか、そう言うんじゃなくて。

納得してくれた感じだった。



納得したと思ってるのは、りりかだけじゃないの?なんて言われそうだけど。

本当にね、そう思ったんだ。



でも、やっぱり不安になって。

「私たち、ずっと一緒にいるよね?」

なんて、言ってみたりした。

あいつは。

「当たり前だろ。いなくなると思うの?」

って、笑顔で頭を撫でて来て。




だから今は、不安はない。





ゴールデンウィークは、連休がある。

と言っても、三日なんだけど。

それでも充分だ。

あいつの家に行くのも楽しみだけど。

子供たちと出かけるのが、今最大の楽しみかも。



2004年04月27日(火) 仕方なく

引越しとか、色々な準備もあるから。

仕事は6月いっぱいで辞めるつもりだった。

でも、今日色々話をされて。

7月いっぱいで、と言われた。



今、店が結構大変で。

6月はおろか、7月だって大変だろうと思う。

そう言うの、分かっているから。

「やめるの、延ばしてくれないか」

と言われると、断れない。

たくさん、お世話になってきたんだもの。



でも、あいつはそんなの分かってくれっこなくて。

「どうすんだよ?部屋だって探さなきゃいけないのに」

とか、不満を口にする。



仕事に行くのがだるいとか、足が動かないほど疲れたとか。

そう言う事、私よく言うけど。

でも、本当はね、嫌いじゃないんだ。

むしろ、大好きなんだ。



辞めるって事を、伏せてもらっている。

社員の中でしか、知らないこと。

しんみりしちゃうのが、どうしても嫌だから。




「今度は、8月いっぱいお願い、って言われたら、りりかはまた断れないんだろうね。お人よし」

そんな風に、言われたから。

「辞めたくて、辞めるわけじゃないから。まだ続けたいのに、仕方なくなんだから」

なんて、言ってしまった。

「仕方なく、かよ?」




だって、辞めたくないのは本当だもん。

仕方ないじゃん。



2004年04月21日(水) ずるいのは。

あいつが子供が欲しいと言い出した。

最近、その話で喧嘩までは行かないけど、かなり討論になっている。

正直、今すぐに子供を欲しいと思えなくて。



出来ちゃった結婚は嫌だ。

あいつはよく言ってる。

だから、先に子供を作ったら出来ちゃった結婚だよ?と言った。

でも、違う、と言う。

うまく文章に出来ないんだけど、あいつは違うって言う。

出来ちゃった結婚は、出来ちゃったから結婚、なんだけど、自分は作りたくて作っているんだから、出来た結婚だとかなんだとか。

ホント、ニュアンスが伝わらないんだけど。

どっちにしたって、出来ちゃった結婚だよ。

順番が逆だよ?





あいつは、子供が好きだ。

お姉さんのお子さんも、本当に可愛がって、帰ってきた時間とお子さんのお風呂の時間が合えば、率先して入れているらしい。

そう言うのが分かっているし、私のわがままでもあるから、なかなか強く言えない。



強く言えなくて。

この間会った時に「避妊しないでいい?」と聞いて来たあいつに。

「だめに決まってるでしょ。困るよ」と言ったのに。

あいつは、避妊をした「フリ」をした。



少し、悲しくなった。

こんな事するあいつに。

こんな風にさせている私に。



やっぱり、強く怒れなかった。

「困るって言ったのに・・・」

「だって、どうしても欲しいんだもん」

私は黙ったままシャワーを浴びた。



この間病院に行った時には、排卵が来ていると言われた。

でも、その前に行った時には、来てないと言われた。

していたり、していなかったり。

まぁ、出来難いのにはかわりがないと言われて来た。

そして、生理は終わったばかりだから、一般的には安全日だ。

当てにはならないけど。




秋位に一緒に暮らすと言った。

でも、それはまず同棲と言う形からだとも言った。

なのに。

なんだか、ずるいと思った。



でも、私はもっともっと、ずるいから、あいつには言えないんだ。



2004年04月20日(火) 新しく進もう

私の資格試験はだめだったけど。

学校は単位が足りていたために卒業出来ちゃって(笑)。

これから先の勉強の場がなかったから。

サークルみたいな個人でやっているものに入ってみた。

学校でお世話になった、副担任の先生が一応代表代理をしていると言って勧めてくれて。

それで、今月から通い始めた。

とは言っても、学校と違って「行かなきゃならない」と言うものじゃなく。

自分の都合とサークルの開催の時間が合えば行くと言う形。

私が休みやすい平日の一日がサークルの開催日と重なっているため、都合もよく。

今月は2回ほど行ってきた。

サークルだから、勉強をしている感じじゃなくて。

みんなでゲーム感覚で学んで行くと言う感じ。

だから、本当に初歩レベルなんだけど、復習になるし、結構初歩って忘れがち。

学校みたいに嫌でも強制的に通う、と言うんじゃないから、楽しく通えそう。

あいつも、サークルに見学に行った日は色々気にしていてくれていて。

お昼休みに「どんな感じだった?楽しくやれそう?」なんてメールが来ていた。

私が「うん、結構勉強にもなるし、頑張ってみようと思う」って言った時も「そか、ならよかったね」って。

通信でも勉強が出来ると知って。

資料を取り寄せてみたら、なかなか良かったから。

サークルの他に、通信教育にも入ってみた(高かったけど・・・)。


通信教育にしたのには、時間の融通が利く事もあるけれど。

何よりも、私が引越したって続けられると言う事が大きかった。

あいつの所にいったって、続けて行ける。

そう思って、登校するものよりも通信の方がいいかな。と思った。





来年の試験は受けられるか分からないけど、今まで続けていたものを終わらせるのはもったいない。

資格がなくたって、勉強して来た事は無駄にはならないはずだ。

どこかで使うときが来るかもしれない。


そんな風に思っていたりする。







朝8時からこんな気温。

今日は28度まで上がったんだってね・・・



2004年04月13日(火) バーベキュー(4/11)

何か、喧嘩の話がものすごく長くなっちゃったなぁ。




日曜日は、昼前に目が覚めた。

あいつは、当然すでに起きていて、テレビを見ていた。

お風呂も入ったよ、なんてあいつは言い。

かなり熟睡していたようで、全然気付かなかった。

熱を計ってみたけど、全然平熱で。

体のだるさもなかった。

昨日のだるさが嘘のように、気持ちも体も軽くて。



今日は、本当は、バーベキューの予定だった。

私は「全然元気になったから、やろうよ!」と言い。

あいつは「だめだよ、ぶり返すって」と言う。

でも、友達や妹にはもう前もって声をかけてあって。

今から断るのも悪いし、今度いつ出来るか分からないし、何より凄くいいお天気!

今日出来なかったら、いつ出来るの?って言うくらいのバーベキュー日和だよ!

なんて言って、説得した。

あいつは苦笑いしながら「分かったよ」って言い。

私は、大慌てで支度をした。



みんなと合流したのは13時。

買い物へ行ってから、多摩川へ行った。

風がちょっと強かったけど、本当にいいお天気で。

久しぶりに会った友達もいて、楽しかった。

咳がまだ少し出るから、あいつはとても心配してくれていたけど。



夕方、解散して妹を送って行った。

車の中で妹が。

「Hちゃん、赤ちゃん生まれたらお見舞い来てくれる?」

とか言い出し。

「行くに決まってるじゃん」

「日曜だよね?」

「うん、休みは日曜くらいしか取れないからねぇ」

「なら、うちの親とか親戚とかとご対面の可能性大だ!(笑)」

「あー。そうか、そうなるかもね」

なんて会話を二人でしていた。



んー・・・

そうか、とうとう、私の親とご対面か。

何か今からドキドキして来たなぁ。

あいつは全然平気そうなんだけどね・・・。



2004年04月12日(月) 少しずつ歩み寄る

(昨日の続き)


「あなたは、私のどこが好きになったの?ねぇ、どこなの?」

あいつは、少し黙っていて。

それからゆっくり。

「性格と雰囲気」

って言った。

「その性格を、あなたは変えろって言ってるんだよ?おかしいよ。私、これでも結構あなたに譲歩して来たつもりなのに。これ以上は無理。譲れないもん」

「まるきり替えろって言ってない。確かに、さばさばしていて、男っぽいのはりりかのいい部分だとも思う。だけど、俺といる時だけでも、言葉に出して欲しいよ。俺といる時のりりかは、女の子になって欲しい」



私は、女の子なんて言う年齢じゃないし。

だいたい、可愛くなんて出来ない。

どうしたら、可愛く甘えられるのかなんて、本当に分からないし。

上手に、素直に、くっつくなんて事も出来ない。



話しているうちに、涙が出て来て。

「もう、潰れそうなんだよ。私はあなたが大好きなのに、それでも、もっともっと、今以上に愛して欲しいってあなたは言う。私が潰れたとしても、あなたはそれでも自分を愛して欲しいって言うんでしょ?今のままじゃ、私もあなたも、おかしくなっちゃうよ」

半分、叫びながら言った。

泣きながら怒鳴ったせいで、過呼吸になって、ハァハァした。

咳も止まらなくなった。

喉が、焼けたように痛くなった。


あいつも、泣きながら、私の背中をさすった。

私はその手を払って、泣いてばかりいた。

払われても、払われても、あいつは背中をさすって来た。


そして手を止めて。

「ものすごく熱い」

って言った。

自分でも、どんどん熱が上がってきているのは分かってた。

「平気」

って言っているのに、あいつは車をディスカウントショップに走らせて。

風邪薬と体温計を買って来た。

薬を飲んで、計ってみたら38度超えてた。

泣いていたせいで、余計に上がったんだろうけど。



帰ると言う私の意見なんか聞かずに、そのままホテルに入って。

抱えられるように部屋に連れて来られて。

ベッドに寝かせられた。

「一緒に寝たくない」

と言う私に、あいつは。

「最初から一緒に寝るつもりなんかないよ。ソファーで起きてるから」

と言った。

私はうとうとしつつも。

「やっぱり無理だよ」

とか言ったりした。

あいつは、しばらくそんな私の言葉に何も返答してこなかったけど。

何度か同じ事を繰り返す私の傍に来て。

「無理でも何でもいいから、今は早く寝て、元気になって」

と頭を撫でながら言った。

あいつの声が震えているから、顔を見たら、やっぱり泣いていて。

だから、私も泣いた。

「泣くと熱が上がっちゃうよ」

ってあいつは言いながら、やっぱり泣いてた。




私ばっかり、甘えていると思った。

考えてみたら、いつも私の変な意見を押し通して。

私は、この人に何もしてあげないのに。

自分はたくさんしてもらっているのに。

いつもいつも、合わせてもらっているのは、譲歩してもらっているのは、私の方なのに。

自分がしてくれって言われたら、してるじゃん!って怒るなんて。

そんな風に考えたら、私って最低だなぁなんて思えて来ちゃって。


泣きながら「ごめんなさい」を何度も言う。

「何がごめんなさいなの?」って聞かれても、やっぱり「ごめんなさい」って言う。



「おかしな事、俺も言い過ぎたよ。これがりりかなのにね。気持ちが見えたら、いいのにね。そしたら、俺もりりかも、不安になったりしないのにね」

・・・。





思った時に、少しずつ。

愛してるとか。

頑張っているねとか。

そういう事を言ってくれたらいいと思う。

言われたら、幸せな気持ちになれるんだから。

だから、恥ずかしいとか思わないで。





あいつは、ベッドに腰を掛けて、私の背中を撫でている。

私は、あいつに背中をむけて、サイドテーブルにあいつがおいてくれたウーロン茶を見ながら。

うん、って言った。

「少しずつ、歩み寄っていこう。不安になったりしないように」



もう一回、うんって言ってから。

「一緒に寝よう。風邪、移るかもしれないけど」

って言った。


あいつは、ベッドの中に入って来て。

私の向きを変えて。

私の頭を抱え込むようにして、背中をさすり続けてくれた。

凄く、心地よくて。


一番大事な事は、この人が大好きだと言うことだ、と思った。



2004年04月11日(日) 性格

昨日の続きです。




寝不足のまま仕事をしてた。

だるいし、眠いし、とにかく、体が重かった。

何より、自分から別れるといったのに、凄く精神的に凹んでいた。

あいつからは、当たり前だけど、毎朝の日課のメールも来なくて。

昼休みのメールだって、来なかった。

携帯の不在お知らせランプがついてないか、遠目に確認したりして。

何やってるんだろう、と。

ホント、バカみたいだった。



夕方近く。

休憩中に、あいつからの着信音。

もう、メールも電話も来ないとばかり思っていたから。

すごく、びっくりして。

恐る恐る電話に出た。


「もしもし・・・?」

「後少ししたら家を出るから」

「え?」

「行くから」

「行くって、ここに?」

「他にどこがあるんだよ。じゃ」


あいつの電話の声は、ものすごく暗かった。

その暗い声が、余計にドキドキさせた。



自分から、別れるとか言っておきながら。

メール1通で本当に終わってしまうのかなぁなんて考えたり。

ちゃんと会って話したかったなぁと思っていたり。

でも、会ったら結局喧嘩して、昨日よりもっともっと大きな喧嘩になって、嫌な気分で別れるのなら。

メール1通で終わった方がいいのかもしれない、なんて。

勝手な事ばかり考えては、ドキドキして。




あいつは、私の勤務がまだ3時間残っているのに、やってきた。

「私まだ終わらないよ?」

「いいよ、待つから」

やっぱり、声は低いまま。

私を見ても、真顔だし。

話し合うのが、怖くなった。



私の中では、別れるって言う事は、確定していて。

ただ、私が「別れるときにはちゃんと会って別れようね」なんて言ってたものだから。

あいつがそれを守ってきているんだと。

私も、もう戻ることは無理だと、そう思っていた。



仕事が終わって、あいつの車の所に行くと。

「いいから乗って」

と、あいつが言った。

「どこへ行くの?話すのなら、ここでもいい」

と、私が言い。

「早く!」

って、大きな声を出されて、少し怖くなって。

結局車に乗り込んだ。



車の中で、ずっと無言で。

話さなきゃ、と思えば思うほど、何を言っていいのか分からなくて。

やっぱり、私は黙ったままだった。


どうしてこんなにすれ違ってしまったんだろうとか。

私はこの人が大好きなのに、何で疲れてしまったんだろうとか。

考え出したら、泣きそうになった。

でも、泣かないで、ちゃんとさよならをしようと思った。

二人とも、潰れちゃうからって。


私が、あいつの言う通りに、あいつのして欲しいように、する事は可能だし。

あいつが、こう言うのが私なんだって受け入れてくれることだって、可能だ。


でも、どっちにしたって、妥協だと思った。

どっちにしたって、どっちかが無理することになる。



外の景色を見ながら、そんな事をぐるぐる考えて。

あいつは黙って運転をしていて。

一体どこに向かっているのか、きっとあいつにも分かっていないんじゃないかと思った。


走り出して30分くらい経ったころかな。

運転しながら、あいつが袋を私の膝に投げてきた。

「何?」って聞いたら。

「切れたって言ってたろ?仕事の」って返事。

開けてみたら、ボールペンだった。

今まで仕事で使っていたものは、あいつと前に一緒に出かけたときに、あいつが「お土産だよ」って買ってくれたボールペンで。

それが、この間インクが切れたから。

だから、買ってきてくれたらしい。



別れようってメールをした私に。

ボールペンのインクが切れた事を覚えててくれて、わざわざ買ってきてくれる。

そう言うのが、この人のすごい所で。

そう言う所が、私はきっと、大好きだったんだと思う。

何気ない、小さい事を、ちゃんと覚えていてくれる所。



ありがとう、も言わないまま。

時間が過ぎて行った。



結局、コンビニの駐車場に停めて。

お茶を買ってきた。

そして、あいつが。


「昔、りりかが。言葉でしか伝わらないこともあるって言ってたの、覚えてる?気持ちは見えないんだから、せめて言葉で伝えなきゃ行けない時があるって」

「うん、覚えてるよ」

「でも、りりかは、言葉で伝えてくれない。気持ちだって、最近は何だか隠しているように見える。だから、不安になるんだ。俺の事を好きなんだろうって分かっているけど、不安になる。その好きな気持ちは、少しなんじゃないか、少しずつ減っているんじゃないかって」

「私があなたを好きだって事、分かってもらえないのが、一番悲しい。だからと言って、私の性格を変えてまで、あなたに合わせていくのもおかしいと思った。だから、もうだめだと思った」

「そんな簡単に、だめだと思っていいの?何もかも合わせて欲しいなんて言ってない。でも、少しでも言葉で出してくれたっていいんじゃないかって思ってるだけ」



その「少しでいいから」の「少し」が、私たちの中で大きく違っているんじゃない?

私も、出しているつもりだったし。

それが全く伝わってなかったんだよ。

だから、悲しかったし。

もう、無理なんだと思ったんだよ。



私の性格は、外見と違ってかなり男っぽいと言われる。

さばさばし過ぎだと言われる。

面倒くさがりだし、べったり一緒って言うのも、結構苦手。

記念日だって、覚えられないし、重要視できない。

強がってばかりだし、大きな声で男のバイトの子を怒鳴ったりもする。


でも、そう言うのが私で。

そう言う私だから、今の自分の立場があるんだと思ってる。

その辺を、変えるのは無理だし。

だいたい、変えたくないと思っている。



今日、昼間はMさんと一緒に働いた。

その時に、少し相談した。

Mさんは。

「私も言葉で言って欲しい性格なの。旦那がりりかみたいな感じでさ。言わないでも分かるだろう、そんな事はいちいち言わないものだろうって言う人だから。本当に不安になった時期もあったよ。だから、Hの気持ちの方が、私には分かるかなぁ」

なら、わざわざ「好き好き」って言葉に出して言うの?

あなたが大事なの、あなたがいなきゃ嫌なの!って、わざわざ言うの?

そんなの、出来ないよ。

「毎回じゃなくてもいいんだけど。例えば会いに来てくれた時とかに、あなたが来てくれたから凄く嬉しい、とか、あなたに会えて明日からまた頑張れるよ、とか言葉に出す位は、したっていいじゃない?」

・・・メールではそう言うようなこと、言ってるけど?

「だからー。メールとかじゃなくて、直接言って欲しい時だって、あるんだってば」

・・・。

「でも、そう言うのが、りりかなのかもしれないし。Hにべったりになったら、それは何だかりりかじゃなくなるみたいで嫌だしなぁ。・・・難しいね」





私はもう一度言った。

「性格を変えて、あなたに合わせてまで、付き合うのは無理です」








このボールペン、胸に刺すフック(って言うの?)の部分がないから、仕事中に使うとき、ちょっと不便だよ・・・。

・・・可愛いけど。



2004年04月10日(土) 大喧嘩

9日夜。

電話にも出ないし、メールも帰ってこないし。

私も早いんだから、寝ようと思ってた。

そして、土曜日の日付が変わったばかりの12時。

あいつから電話がかかってきた。

かなり酔った声で。

嫌な予感はガンガンしてた。

でも、切る訳にも行かず。


「どうしたの?電話出なかったから、寝てると思ってたよ」

「オヤジと飲んでたんだよ。携帯は部屋に置きっぱなしにしていたから、分からなかった」

「そうなんだ・・・随分酔ってるよね」

「いいじゃん、別に。あと、明日はマジで行かないから。代わりとか言われちゃったら、行く気なんかなくすし」

「・・・だから、冗談のつもりだったんだってば。ごめん」



そこから、あいつの凄い攻撃が始まる。

最初は、代わりになんかしているはずないだろ、とか、冗談に取れなかったよ、とか、そう言う話だったんだけど。

話はどんどんずれて行く。


私の性格のことに話は移り。

気持ちを言葉にしてくれなさ過ぎる、と責められる。



「例えばさ。バイトのやつの事は褒めるじゃん。T君が凄く頑張ってくれて、とか、あの子は昼も夜も働いていて偉いとか。そう言う話はするくせに、俺の事は別に褒めないし」

「褒めるって、別に私T君本人を前にして褒めてないし。あなたにだって、頑張りすぎだよ、無理しないでって、私言って無い?」

「あんまり言わないんじゃない?」

「でも、凄いなぁ、頑張っているなぁって、私はいつも思っているけど?」

「そう言うこと、口に出さないじゃん!」

「・・・」

「だいたい、俺の事を好きだって言う言葉も、滅多に言わないよね!?」

「そんな、軽々しく口に出す事でもないかなぁと思うから・・・」

「そう言うのが、不安になるんだよ!本当に、好きなのかなぁって思ったりして、悲しくなったりするんだよ!!」

「なら、どうしたらいいの?」

「いつも、好きだって思って欲しいし、好きだって言って欲しい。頑張ってるねって言葉も、言って欲しい。俺が愛してるって思っている以上に、またはそれと同等に、俺の事を思って欲しいんだよ!」



潰れそうだった。

話を聞いているだけで、心が壊れそうだった。

だから、電話を切った。

何も言わずに。



限界だと思った。

私の好きと言う気持ちと、彼の好きと言う気持ちの比重が違いすぎて。

このままじゃ、私も彼も、潰れると思ったから。

切った後、メールした。



「もう、やめよう。終わりにしよう。私は、こう言う人間だから、やっぱり変わらない。私の好きと言う気持ちが、あなたに伝わらなかったんだと思って、今は悲しい気持ちです。たくさん、ありがとね」







そして、眠れないまま、朝が来た。

睡眠不足と、風邪とでだるい体で、仕事に向かった。



2004年04月09日(金) 冗談と本気との違い

いつもなら。

休みの前日、あいつは来てくれる。

今回は、休みだとしても、日曜の朝からしか来れないって言われたのは、数日前。

理由もその時に合わせて聞いてた。

大学時代の友達と朝まで飲むからって言う理由。

だから、飲んで少し仮眠して、その後来るねって言われてた。

私も「どうぞー」って言ってたし。



でも、その友達に予定が入ってしまい。

だからいつも通り休みの前日の、明日から来るって言うメールが来たのは夜。

私は明日はいつもよりちょっと早く上がれそうだから、そうメールを返した。

その時に「友達がだめだったから、私は代わりなのねー」って付け加えたりした。

別に深い意味はなく。

そのまま、お風呂に入った。



昨日から実は具合が悪くて。

最初は生理前だからなのかなぁ?って思っていたんだけど。

今日仕事中に、明らかに風邪だなぁと思っていた。

鼻水と咳とくしゃみが出るし・・・。

だから、早くお風呂で暖まって、その後お布団の中で、電話して寝よう、なんて思ってて。



お風呂から上がったら、あいつから着信とメールが来てた。

メールを読んでみたら。

「代わりなんて思った事ないし、だいたい久しぶりに会う友達だったから、その友達の予定を優先させただけじゃん。俺が毎週決まった休みがあるとか、月に決まった休みがあるとかなら別に予定も立てやすいよ?でもそうは出来ないから、いつも直前になるし。で、予定が潰れたら、家でまったりしてたっていいんだけど、あんまり休みがあるわけじゃないんだし、もったいないじゃん。次はいつ休めるか分からない仕事なんだからさ。そう言う風に考えたくらいで、代わりなんだ、とか言われるの?とにかく明日はいいです」


・・・。

呆然としちゃったよ。

軽い気持ちで打った事が、こんな大きな事になっているなんて。

メール来たのは30分前だった。

私がお風呂に入ってすぐに、メールして来たらしい。

慌てて電話して見たんだけど、眠ったのか出ないのか分からないけど、呼び出し音がなるだけ。




ごめんね、のメールはした。

いつもみたいな、冗談を言うノリで「代わり」って言葉を使っただけだけど、それが気に障ったなら、ごめんね。



最近、こう言うの多い。

今日みたいな私が明らかに悪いと言うのもあるけど。

あいつも結構あったりして。

すれ違っていると思う。



そして、正直な気持ちを書いてしまうと。



そう言う小さい喧嘩が、だんだん面倒になって来てる。

あいつの事は大好きだけど。

でも、ちょっと前の大好きとは何だか違う気がする。

何が違うのかは、分からないけど。



2004年04月06日(火) アウトドア

「今度の日曜は休みでも、前日からは行けないと思う。だけど、休みだったら日曜の朝から行くから、出かけない?」

「いいけど、どこに?」

「天気がよかったらバーベキュー!」

「うん、いいよ」



そう言えば、去年の夏、しようって言ったのに雨で潰れたんだもんね。

いろいろ買ったのにね。

結局新品のまま、おいてあるんだ。



この間、子供たちと出かけたとき。

デイキャンプと言うものをした。

その時、インドア派の私でも、結構楽しかったりして。

そんな話を最近したからなのかな?

だから、誘ってみたのかな?

ずっと、そう言うの断っていたから、最近は言わなくなってたもんね。

だから「いいよ」って言った時は、凄く嬉しそうだった。



インドアだけど、外は好き。

花とか見るのは大好きだし。

ちょっと今、楽しみだったりする。








この間行った、浜離宮の菜の花畑。

小雨が降っていたし寒かったけど。

すごーい綺麗でびっくりした。




「浜離宮の菜の花と桜、見に行かない?」

って言い出したのはあいつだった。

浜離宮と言う言葉を聞いたのも、私は初めてだった。

あいつは、こう言う情報を主にAMラジオで仕入れてくるそうです。



2004年04月04日(日) ようやく。

今日で三十路になり。

年齢がたったひとつ増えただけなのに。

30代って言うのは、とても大きく思えて仕方なかった。

あいつは、昨日から来てくれて。

一緒にお祝いをしてくれた。

一番小さなホールのケーキを買ってきてくれたんだけど。

私もあいつも、甘い物はあまり好きじゃなく。

半分以上残してしまったけど。(そして持って帰って愛犬に食べられた)

ろうそくは、三本もらって来てくれた。

「1本10歳ね」

なんて、軽く言われたけど。

何だか凄く重たく感じてしまい。

押し黙ってしまった。

それを察したのか、あいつは「ちゃんとふーってしてね」って頭を撫でてきたけど。



0時ぴったりに、ろうそくをつけて、お祝いをしてもらった。

そして、ふーっとやった瞬間に、バイトの子からおめでとう電話が来たりして、あいつが「気を使えよ(笑)」とか言ってた。

私は、この瞬間から、あいつと6歳の差が出来た事を悲しく思い。

あいつは、私の誕生日に一緒にいられると言う事を嬉しく思うと言った。



昼間は、汐留に行き。

浜離宮で小雨の中桜を見て。

汐留タワー(?)でランチを食べて。

約束していた携帯を買った。

ディスカウントショップみたいなところで買うと思っていたのに、DoCoMoショップで買ったから、普通の値段になっちゃって、かなり高くついたと思う・・・

パソコンに取り込むリーダーとかも買ってくれたし。

画像はものすごく綺麗で、嬉しいんだけど。



翌日、朝早いあいつは、いつも泊まった後は夜7時位にはこっちを出るんだけど。

誕生日だからって事で、随分ゆっくり一緒にいてくれて。

夕飯を食べてから、ドライブしたり。




実は、今日休みを取る為に、あいつはかなり無理して来た。

仕事が詰まっているのに、残業して来て。

明日からだって、早出と残業の繰り返しだ。

忙しい時期に休みを取りたいのなら、他の日に普通の倍以上働け、とお父さんに言われたらしい。

「休みさえもらえれば、どんな忙しくても頑張れる」

そんな風にあいつは言ってくれた。



今更だけど。

昨日、今日と一緒にいて思った事がある。

あいつは、素直だ。

素直に何でも口に出す。

例えば、私なら照れてしまって絶対に言えないような事。


「一緒にいられて幸せ」

とか。

「りりかが喜んでくれるのが、何より嬉しい」

とか。


凄いなぁって思って。

私なら言えないなぁって。

「そう言う事さらっと言えるのって、凄いよね」

あいつは笑ってただけだったなぁ。


でも、帰り際に。

「これからは素直になる事を目標にしよう。会いたい時は会いたいって言う。会えて嬉しい時は嬉しいって言うようにさ」

私が黙っていたら。

「少しずつでいいからさ。りりかがそう言う事言ってくれると、めちゃくちゃ嬉しいし」

って、頭を撫でてきた。








新しい携帯に、あいつから「ただいま」って電話が来た。

「今度はいつ会える?なるべく早くがいいな」

とか、言ってみた。



2004年04月03日(土) カウントダウン

あと14時間位したら、私も30歳になるのか。

まぁ、年を取るのは当たり前の事だから、仕方ないんだよね。


今日はあいつが会いに来る。

明日仕事かもしれないけど、絶対に来るって言ってた。



20代は色々とありすぎたなぁって思う。

30代は平穏に過ごせたらいいなぁ。

てか、少し落ち着こう・・・。


昨日は送別会だったので、よく飲んだ。

仕事の後の飲み会は危険だ。

体が疲れているから、余計に酒が染込む感じがする。

でも、楽しかった記憶はあるから、いっか。

・・・それ以外の記憶がない事を、あいつには言えないけど。



明日、あいつが休みだったら携帯を買いに行く。

楽しみだし、新しい携帯は嬉しいけど。

でも、少し寂しい気もする。

今の携帯、本当に気に入っていたから。



これからパウンドケーキを焼いて、ゆっくりお風呂に入って、あいつを待つことにしよう。

会えたら、ゆっくり、色々な話をしたいなぁ。




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