陽だまりのうた
muchan



 あこがれ

突然の夕立がありました
熱気を帯びた大地への贈りもの
もうすぐ夏
命たちの華やぐ時空間が来るんですね

その、ひかりあふれる季節に向けて
大気は
着々と
準備を進めています

乾いた空気の中に
次第に湿り気が混じり
むんとした情景の中
命が香りたちます

ああ・・・
あふれる
あふれる
盛夏へのあこがれ

2002年05月31日(金)



 ぐんぐん

おおきくなる
おおきくなる
プチトマトの茎
そして、葉っぱ

毎日
毎日
お日様に向かって
ぐんぐんと

強い風がふくと
心もとなく
揺れはしますが
立派に育っています

ああ・・・
君は
生きているんですね
私は自然と笑顔になります

2002年05月30日(木)



 虹のたもとには

雲が
高く
積み木のように
夏が近づいて参りましたね

夕刻が近づくと
雷(いかずち)が走り
雲は急速に
色を変えます

やがて
大粒の雨が・・・
大地に
潤いを与えます

そして、澄み切った空には
綺麗な虹の橋がかかります
あの虹は希望のひかり
そのたもとにはきっと夢の国への扉が・・・

僕たちあの国へとはばたけるかな?
まだ翼はあるのかな?

幼子のように見とれていました

2002年05月28日(火)



 今日も一日始まるね

昇る朝日
大きくおおきく
オレンジのひかりを
部屋の中に充満させて

お日様が
とっても高くなってきました
日焼けのあとが
ひりひりします

晴天のもと目を閉じて
寝転べば
全身にそのものすごい熱をかんじます
ああ・・・あのひかりは遠く宇宙を旅してきたのだ太古の昔より

何も変わらぬ
夜明けが今日も訪れる
目覚めた。そしてまたお日様に出会えた。良かったよ。ありがとう。
あの熱に生かされている我ら今日も生きてゆく

2002年05月26日(日)



 咲く花のごとくに

ふと気がつくと
我が家にも
さつきの花があったのです。
ひっそりと。

街路樹のさつきは
もう
とうに時期が終ってしまったのに
いまがちょうど見頃。

街路樹って可哀相
排ガスの中で・・・
でも、きっと
けなげな姿、多くのドライバーのこころの中に・・・

花咲く場所は様々に・・・ひとの生にも似て
暗いところにも、さびしいところにも「ワタシハココニイルヨ・・・」
どんなところでも懸命に咲いています。生きています。
私は、その懸命さに心打たれました。ああ・・・咲く花のごとくに

2002年05月24日(金)



 雪解けをしんじて

あなたのすむこの世界は
けっして不毛の
永久凍土に覆われた
大地ではありません

偏見・嫉妬・ゆえのない怒り
そんな
凍てついたココロたちに
襲われても・・・

あなたのひかりが
こころの中に灯っているかぎり
なんぴとたりとも
あなたを凍らせることはできません

夢・希望・友愛
あなたのまいたひかりの種たちは
やがて萌芽し、いつか周囲の大地をもとかしてゆきます
信じましょう。その雪解けを・・・

2002年05月23日(木)



 ありがとう。

ひかりは
放つだけではありません
受けるひかりの
ありがたいこと。

今日も
たくさんのひかりを
私はあびました。
とてもとてもあたたかい

ちょっと凹みかけた
私のひかり
また
輝けそうです。

受けて、与えて
与えて、受けて
私の太陽さんたちへ
ありがとう。

2002年05月20日(月)



 お願い朝日よ

ひとしきり降り続いた雨
この街に
あなたの
こころに・・・

やがて
朝日が
静かに昇り
晴天の朝が来る

お願い
朝日よ
かわかしておくれ
あのひとの流した涙たち・・・

雨上がりの
澄み切った空に
昇華してゆく露たちとともに
苦しみも哀しみも連れて行っておくれ・・・

2002年05月19日(日)



 わらいましょう、うたいましょう

新緑の候
木々も
草も
花々も

新芽や葉っぱや花弁を
目いっぱいに伸ばして
歓びを全身で
感じています

私たちも
彼らのように
手を足を背筋を伸ばし
目も耳も鼻も大きく広げましょう

感じて
感じて
わらって
わらって

厳しい冬を過ぎて
苦しみや弱さを知った者たちには
これから強く、たくましくなれる可能性が大きなあの空ほどに広がっているのです

そうです
だから
思いっきり伸びをして
こころから、わらいましょう、うたいましょう



(わらうは笑うではありません。あくまで、「わらう」です。それはこころの笑み。「うた」もまたしかり)

2002年05月15日(水)



 ごはん

五月の空
爽やかな晴天
きらめく太陽、あたたかな風
いっしんにあびて植えたての稲

さわさわ
さわさわ
揺れる、わらう
うす緑いろの葉・葉・葉

これから
お日様の恵みを
たくさんたくさんその身に受けて
育ちゆく彼ら

食卓に立ち昇る湯気
満ちる陽射しのエネルギー
ひとつぶ、ひとつぶ感謝していただきましょう
太陽の子、ごはん。

2002年05月14日(火)



 祈りは降りそそぐ日差しのように

陽だまりにふりそそぐ
日差しは
絶えることなく
次から次へと

私の
この陽だまりのうた
どうかこころに届きますようにと
祈っています

絶え間なく
ひかりを
ひかりを
ひかりを

同じ様なうたばかりかもしれません
でも、継続的な祈りとひかりが
いつかあなたをあたたかく・・・
そう信じて私はあの日差しのよに祈り続けます

2002年05月13日(月)



 ひかりへ!

私たちは
どこから来たの?
ひかりのなかから?
それとも闇のなか?

私たちは
どこへ行くの?
ひかりのなかへ?
それとも闇のなか?

私は願います。
私達の道の
先にも後にも
ひかりが満ち溢れていますことを

そして
この世が
決して苦しい闇に満ちることなく
誰にも最後にはきっと等しく陽だまりの訪れますことを

2002年05月12日(日)



 心地よい布団で

日差しをたっぷりあびて
ほかほかの布団
そこで眠る
幸せよ

幼き日
外から入れたばかりの
布団の上でお昼寝
気持よかった

いまは
週末の
天気のいい時しか干せないけれど
やはり布団はほかほかが最高

今日は雨降り
ああ・・・
干したいな・・・
明日天気になーれ

2002年05月11日(土)



 太陽とともに

朝のひかりが
障子戸越しにさしてきます
ああ・・・目覚めの時がきたんだ
そう教えてくれます

西日が山の稜線をあかあかと照らし
やがて闇が訪れます
ああ・・・一日終ったんだ
そう教えてくれます

太陽の光とともに
起きて
寝て
過ごしてきた悠久の時の流れ

生命の源
太陽の恵み
ああ・・・命のリズムのままに生きられたら
きっとよみがえる。ちから。

2002年05月10日(金)



 羽化

幼き日
早朝のひかりと露の中で
静かに羽化する
虫たちを見ていました

とんぼ
せみ
みんな固いさなぎのからを破って
次第に強くなる日差しを目指し飛び立ってゆきました

わたしは
思います
きっとこころもいつか飛び立てる
固いからを破って

毎朝
毎朝
新しいじぶんが羽化している
そう信じています

目覚めは
きっとやってきます
そして
あたたかな陽だまりを全身で感じるのです

2002年05月09日(木)



 さつき咲く道で

朝の道をゆけば
赤いさつきの花のあざやかな色が
緑の葉とあいまって
とてもきれいです。

思いい出す
学生の頃
あのキャンパスへの道にも
まばゆい日のひかりあびその花は咲いていました。

朝のひと時
渋滞の車の中から
眺めては
こころ癒されています。

過去と
現在の
こころ模様つなぐ花
陽だまりのなかで・・・ほら笑ってるよ私

2002年05月07日(火)



 西日射す部屋で

日が傾き
西の窓から
オレンジ色の
西日が部屋に射しこんできました

私は
今日ひとひの終わりに
ほんのひと時の
瞑想に入ります

今日は何が出来たのか
一生懸命であっただろうか
迷いはなかったか
誰か喜んでくれたか

満足して
夜に入れる日は
心地よい
ひと時です

でも
時には日没が
とても
辛く苦しい時もあります

ひかりと
闇の境界
こころ揺れる
時間帯であります

そんな時間に
誰しもが幸いであるよう
私は
祈ります

2002年05月06日(月)



 田園

田園の道を行けば

田植えに精を出す




水が
日のひかりあびて
キラキラと
輝いています

人々の顔にも
笑顔が
きらり

そんな田園が
今もまだ
存在しています

ただ大きくされて
枯れ果てた田んぼはとても淋しいです

でも、
田園の道をどこまでも
深く分け入ってゆけば

今でもまだ
小さな田んぼのあの陽だまりのなか
水面にそよぐ風にゆれる
稲の苗と

おだやかな
時の流れに
出会うことができます。

そこはまだそんなに遠い場所ではないのです。
まだ帰れる
そん帰れるんです・・・

今のうちならば・・・
まだ・・・

2002年05月04日(土)



 川面

幼き日
遊んだ川面の優しさよ

冷たい水に足をひたし
やがて
じゃぶじゃぶと
水管をくぐり
さわがにや貝を捕まえ

陽だまりに、あったかい
ひかれたての
舗装道路のアスファルトの上
足の裏から感じる熱が心地よい

あんな遊び
懐かしい思い出

今の子らも
川に行くと
水は興味の源

冷たさと
日のひかりのあたたかさ。

水と太陽はとても相性がいい

2002年05月03日(金)



 帰郷

そこには
じいちゃんがいる
ばあちゃんがいる
孫を抱く日を
指折り数えて

いつか消えゆく定めの中であと幾度の再会が許されているのか

人生は先が見えません・・・

いつその機会が
永遠に失われる時が訪れるか・・・

だから帰郷しなかった
日々を
本当にごめんなさい

「今度いつ来るの?」
淋しそうに尋ねる曾祖母の言葉に

「近いうちまた来るよ・・・」
そう言う私のこころの中には済まなさがいっぱい

空にはこいのぼりが
泳いでいました。

傾きかけた日をあびて
きらきらと

陽だまりは
私たちをあたたかく
つつんでおりました。

「また帰らんあの淋しき家へ」
陽だまりを連れて・・・

2002年05月02日(木)



 インターネットの中の陽だまり

ここは陽だまり
ここは僕たち
私たちの
現実に生きている世界

決してバーチャルなものではありません。
文字や色彩に彩られて
現実の顔や名前は知らなくて・・・イメージが一人歩きしても
その向こう側にいるのは生身の人間

言葉の不自由さは
逆に理解しようという
前向きな
思いにつながります。

時に行き違いはあっても
きっと理解し合える
そう信じて
送りつづけるメッセージ

いつもプラスばかりが
人のこころじゃありません
マイナスになって
泣くこともあります

そんな時
みんなのプラス分け合って
みんなのマイナス消し合って
私たちは生きている今を共に喜び合いました。

偏見と悪意が
間違ったイメージを広く煽動しようとも
私たちは決して負けることはないでしょう
なぜならば私たちはきらめく銀河

幾千幾億の太陽の子が
作りあげてゆく
あたたかな
世界

広い闇も
いつか
いつか
覆い尽くすような光の群れ群れ

語り合い
生活し
生活し
語り合う

生きた言葉たちは
やがて言霊となります
そのエネルギーは
病と闇を浄化し・・・

決してこれは夢や理想なんかではありません
実際にいま私たちは
あたたかな陽だまりを作り上げているのです。
そして今あなたはもうすでにその中にお入りになられたのです。

ここは現実
ここは命の場所
ここはあなたの場所
ここはわたくしたちみんなのあたたかな場所

感じましょう。

生きている
生きている
生きている
生きている

歓び
歓び
歓び
歓び

そしてみんなが。

笑顔
笑顔
笑顔
笑顔

になれますように。

祈り
祈り
祈り
祈り

それが、

大事
大事
大事
大事

なのではないでしょうか。

作りましょう
作りましょう
作りましょう
作りましょう

現実のあたたかな陽だまりを
網目のように、おおきく
この時空間に。

2002年05月01日(水)
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