にっき
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2005年07月13日(水) 海のパイナップル

海鞘、というものを御存知だろうか。
ホヤと読む。
別名「海のパイナップル」ともいうらしい。

私は東京に住みはじめて、2年と半分。
九州とは違う食文化を体験し、その中で
この「ホヤ」を始めて食べた。

ホヤ酢というのを居酒屋で見かけた事はあるだろう。
黄色く、こりこりとした歯ごたえ。
最大の特徴はクセがあるにおいだ。
食べたことのある人にしかわからない独特のもので
苦手な人も多く(パクチー食えないひとは無理かも)
珍味と呼ぶしかないこのホヤ。

私はとっても好きなのだ。
スーパーで150円でみかけたので、自分でさばくことにした。
私は幼い頃から食べたいもののためならさばくことを厭わない。
代表作「鳥の砂肝のさしみ」「きびなごのさしみ」

しかし、切り身ではないホヤはかなりグロい。
にぎりこぶしぐらいの卵型で
黄色から赤茶色のグラデーション。
しかも鬼の金棒のような突起。
ぐにぐにしていて
これなんの生物?? です。
SF映画のクリーチャー風。

包丁を入れると堅い。
切れにくいなか縦に包丁を入れたとたん
「びしゅーーー!」と何か出た。
赤茶色のびよーとしたやつを含む
海水とか体液とか内臓とか。でるわでるわ。
ここで食欲を失わない私に最大の敬意を表しながら
皮と実をはがして、内臓を流水であらう。
切って、酢醤油につけて、はいできあがり。


……
ぜひ一度試してほしい。

その時は新鮮なものを、ね。


nz