遺書

2016年09月21日(水) 1994 No More No More

頭のなかにもう一人自分がいる
今日日今日とて気の触れたリリックを聞き届け

真っ赤に染めて

無機質的に広がっていく頭の痛みに
耐えきれなくなって思わず叫んだ

心が軋む音がする
ギシギシと、静かに苛烈な音を立てながら、
ミシミシと、ただ確実に脳みそを歪ませていく

何を叫んだ?
私の耳には何も聞こえなかったよ

よろしくない考えが電気信号を通して
止めどなく流れてくる

私はただ、静かに生きていたのに
ひっそりと、あなたの愛を感じて生きていたいだけなのに

頭のなかにもう一人自分がいる
狂気と驚喜に満ち溢れたサイケデリックな花畑



2016年09月18日(日) 1993 死にたい

(死ねなかっただけであって、生きたいと思ったわけでもない
ただなんとなく生を消費する終わりある人生のリリカル)

終止符を打て、生きていくと決めたのだから

そこには数え切れないほどの思考があろうとも、
死にたくないと叫んだ己の心の声を無視することは許されず

俺はただ無制限に生きていく

限りない怠惰と悲壮は切り捨てられない
俺は今だって死にたい気持ちで心がいっぱいだ
ただ、それでも、それでもだ

生きているのだから、
生を為すべく、歩みは決して止めやしない

例え今日死ぬことになっても、
俺は今日まで生きてきたと胸を張って俺は死にたい



2016年09月14日(水) 1992 Stasis

夏の終わりの季節、夏服が少し肌寒い、灰色の空、見上げ、

(自己嫌悪と自己嫌悪と自己嫌悪の地続きのような人生
 26歳の誕生日に買った新しい眼鏡
 度が合わないことを理由に机の奥に眠らせたままなことを思い出す
 結局、僕の新しい日々は始まらなかった
 それでいいじゃないか、いつもどおりじゃないか
 いいや、それで良ければ今日もまた今日もまた
 昨日を後悔したりなんかしていない)

そうだ、眼鏡を買いに行こう



2016年09月13日(火) 1991 Egoist

自分がこんなんだって、忘れてたんだよ俺は
必死に人間のふりをして生きてきただけの

俺は俺の抱える苦しみが理解されるものだなんて思っていないし、
誰かに理解してもらおうとも思っちゃいない

だからこそ、誰にも理解されない苦しみを抱える奴が、
俺の手に届くところにいるなら

といったところ、
せいぜい俺は寄り添うことぐらいしか出来ないんですけど



2016年09月12日(月) 1990 今日という日を愛していました

反射と思考が一致しない
積み上げてきた行動をなぞって
僕という名前をつけて
僕と呼ぶ

ただ、こうしたほうがいいんじゃないか、とか
こうしたほうがいいんだろうなあ、とか
こうだったらいいなあ、なんて
思ったり、思ってなかったり、積み重ねたり、崩したり
笑ったり、泣いたり、死んだり、生きたり、

こんにちは、さようなら、生きていますか?死んでる気がします
僕には僕という人間がいまいちよくわからないんです
ただ、それだと生きていけないんですよね
別に僕、死にたいわけじゃないんで

でも多分、こうやって何もわからなくなった僕こそが、
原初の僕なんだろうなあ、と思います

こんな僕を愛してくれたら最高なんだけど、
そんなうまい話がこの世にあるわけもないので、
僕は死んでおきます

とりあえず、また明日、さようなら
きっと、明日は明日の僕がどうにかしてくれます



2016年09月11日(日) 1989 希望に満ち溢れた日々

僕は別に死ねなかっただけで、
特別この世界を生きていたいとも思ってなかったことを思い出しました

笑ったり泣いたり、色々ありましたけど、
結局僕はこういう人間だったんだなあ、と

少し、ほんの少しですけど、悲しいです

こんな気持ちで生きていけるはずもないので
明日はきっと、生きていたい気持ちで満ち溢れた僕が居てくれると思います

僕はそういう僕を否定するつもりはありません
それで生きていけるなら、悪くないかと思います



2016年09月10日(土) 1988 無題

感情を際限なく吐き出したキャンパスは、
何色とも形容しがたい色に染まり、
かつて抱いていた夢や希望を、
思い出すことなんて、無理なんです



2016年09月03日(土) 1987 全部君のせいだ

死んでいく死んでいく
価値観は崩壊し、現実は麻痺して
そこに咲いた花が、今僕の生きる意味だ

吐き捨てた劣情を、愛しく思う
それが愛だと君は言った

思うがままに振るうことを恐れはしない
これが愛だと君が言うなら

僕は躊躇わない
躊躇する暇なんて、もう僕にはないもの



2016年09月02日(金) 1986 ZX

さよなら人類また明日
今日も今日とて愛の営み
触れては離れる愛しき月の民
過ぎ去りしは君の香り
終わることのない夜を
いつまでも夢見る
目が覚めなければいつまでも夢のなか


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