TWILIGHT DIARY
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2003年03月31日(月) 三月の終わりに。。

三月も今日で最終日。

札幌では、長い冬にさようならを言う日である。

秋の終わりに降る初雪は新鮮で良いが、
もうしばらく見なくていいくらい、今年の雪は最後の最後まで降った。

そんな長すぎる冬には、春を待つ気持ちでいっぱいになる。

いつもは買わない四月からのスケジュール帳を買ったり、
桜のフレーバーのお茶を買ったり。。

明日から、やっと四月。

今夜は娘達が借りてきた「アメリ」を見よう。



2003年03月30日(日) マイセンミュージアム。。

今日は、サッポロファクトリーに用事で出かけたので、
ファクトリー内にあるマイセン美術館に、寄ってみた。

つい最近、BSの柿右衛門特集でも紹介されていたマイセン。
美術館は、ドイツとここ札幌にしかないということを今日知った。

磁器の原料であるカオリン(初めて見た)。
工程ごとの手作業の模様も、マイセン製のお人形で紹介されていて、楽しい。
現代美術的な作品も広いスペースにたくさん展示されている。

興味深いのは、ビンテージな工芸品で、
1700年代の噛み煙草入れやステッキの持ち手飾り。

貴婦人の頭部や、猿の顔などが模されており、
美しいが、反面、少しグロテスクで、
その時代の流行を垣間見た。
ステッキの飾りの方は、婦人が仮面をしているのもある。
持ち主は、舞踏会にそのステッキを持って出かけたのだろうか。

たまに、雑多な日常から離れるのもいい。
遥か昔のドイツに思いを馳せる。

その後、美術館内のカフェでお茶。
ショップで、シャム猫の絵付けの小さなトレイを見つけ、嬉々として購入。

道には昨夜の雪がまだ残っていたが、春の陽射しが心地良い休日であった。



2003年03月28日(金) 春のクラクション。。

札幌は、少しずつ暖かくなってきている。
もう冬には後戻りしないだろう。
立派な春である。

長い冬の寒さのせいで、私は肩こりが続いていたが、
日に日に軽くなってきているように思う。

ビタミンB群の配合された目の疲れや肩こりに効くサプリメントや、
ビタミンC剤を飲んだりしていると、健康に前向き(笑)な気持ちになるので、
(たとえ肩こりが軽減してきている原因が、気温の上昇であったとしても)
多少、それが効いてきているような気持ちになるものである。

さて街は、春のシーズンを迎えて入れて、
つかの間、沸き立っているように見える。

クラクションや、ホーンを鳴らしっぱなしの車。。
赤信号で渡る人々。。

こんな深夜に何をそんなに急ぐのだろう。

春は人の心を惑わせるのだろうか。







2003年03月26日(水) ワイシャツの話。。

深夜帰宅して、BSをつけたら、
レッドフォードの映画「大統領の陰謀」をやっている。

ウォーターゲート事件を題材に製作された映画で、
かなり前のことになるが、映画館で封切りの時に見た。
記者役のレッドフォードとダスティン・ホフマンがとても格好良くて、
ジャーナリストというものに、少しだけ憧れた覚えがある。

多分、自分には絶対出来ない職業だな、という感じがしたからかも知れない。

さて、何よりこの映画でいいなぁと思うのは、
緊張感のあるリアルなストーリーもさることながら、
登場人物が、皆、ワイシャツの着こなしがうまいことである。
様々な色、襟や柄のデザインも多種多様。

レッドフォードはジャケットを脱いで、ネクタイを少しだけ緩め、
仕立の良いシャツの袖口を腕まくりして、仕事のたまったデスクに向かう。
仕事着としてのワイシャツの着こなしが、何とも言えず良い。
ワイシャツが、さながら肌の一部のようなのである。

日頃は、ネクタイやスーツに目が行きがちだが、
実はワイシャツの方が、男性にとって、
何より大事なワードローブなのかも知れない。




2003年03月25日(火) パトリシア・コーンウェル。。

今日は、文学講座「時代小説の世界」の最終講義。

講義は、前回の藤沢周平「三屋清左衛門残日録」の続きと、
先生おすすめの海外女流探偵小説家のお話。
(今度は、そちらの分野の講義をぜひやりたいそうである。)

それは、サラ・パレツキー、スー・グラフトン、パトリシア・コーンウェルの三人。

その内のコーンウェルは、料理本も出ており、見せていただいた。
彼女の小説の中に登場するお料理が、引用文と写真で紹介されており、
レシピも細部まで書かれている。

彼女は「検屍官」という小説でデビュー。
女性の検屍局局長が主人公と聞き、なんだか興味が湧いてきたので、
講義のあと早々と教室を出て、丸善で文庫を探して買ってきた。

コーンウェルは、大学卒業後、警察担当記者、
検屍局のコンピューターグラマーを経て、
小説家としてデビューしたそうである。

さて、仕事帰りに、たまには良いかなと思い、
春らしいマテウス・ロゼを仕入れてきた。

気温も上がり、深夜でもプラス気温である。

ピンクの微発泡ワインのマテウスを飲みながら、
「検屍官」のページを開こうと思う。




2003年03月24日(月) 春からのスケジュール帳。。

昨日、東急ハンズの文房具コーナーで、仕事用ファイルを買い、
その後、面白いグッズがあるので見ていたら、
4月からのスケジュール帳&ダイアリーコーナーがあり、
色とりどりのポップなデザインの日記帳が、たくさん並んでいた。

そうか、年度変わりで新生活の人もいるからかぁと気付き、
なるほどと手にとって眺めていたら、
うちのサイトのトップページカラーである、
オレンジのスケジュール帳に心惹かれた。

オレンジ一色のシンプルな手帳。
私はカレンダーさえあれば、スケジュールの予定などは間に合う方で、
あまり手帳は使わないのだが、ついつい買ってしまった。

さて、何を書こう。
なんでもいいから、日付のついたメモ欄の空白に何かを書きたくてしょうがない。

それでまず、ラジオの放送何回目というのを何ヶ月か分、書いてみる。
いつもは前回の原稿を見て、じゃ今回は何回目、などとやっているので、
とれあえず、これは便利。

まだ、何か書きたい。
それでホームページのカウンター表示数を記録してみる。(笑)
なんだか、計らずも、書くのは数字ばかりである。

春からのこのスケジュール帳を見ていると、
これからのいい季節に思い巡らす。

だが私は急にイラク情勢を思い浮かべる。
前線にいる人達は、スケジュールどころか、
その日一日、一瞬、一刹那を生きるだけでも大変である。

彼らの春のスケジュールには、果たして何が書いてあるのだろう。
スケジュールも平和があればこそ、である。







2003年03月23日(日) お彼岸。。

日中はとても暖かく、気温は10℃。
街なかの道路は雪や氷は溶けて、すっかり乾いている。

お彼岸なので、霊堂にお参りをしてきた。
春の陽射しがそこいら中に溢れており、
駐車場から歩くのも、心なしか足取りが軽い。

上の娘が、おじいちゃんに合格の報告。

遠くから、お経をあげている声がして、有り難い感じがする。
帰りにそこの前を通ったら、お坊さんではなくて、
セーターなどの普通の格好をした方だった。
休日のお坊さんだろうか。

実家に寄り、母を誘って、旭山公園近くの高台にあるお寿司屋さんで夕食。

JRタワーやテレビ塔も見える眺めの良いお店。

この頃は日も長くなり、夕方五時を過ぎても、まだ明るい。
ここから、夜景を見ると、さぞかしいい眺望に違いない。

実家に母を送り、大相撲の千秋楽の結果をTVで見て、
姉が蒸したお赤飯をおみやげに貰う。

静かないいお彼岸であった。




2003年03月22日(土) ローザンヌ国際バレエコンクール2003。。

最近、眼精疲労と肩こり及び頭痛がひどく、冬の疲れが出ているのかも知れない。
原因のひとつには、寒さで肩を上げながら、
重い譜面入れバッグを、持ち歩くのが良くないようである。
そこでここ数日間、まずバッグの中の譜面を減らす計画(笑)を進めている。

さて、ローザンヌのバレエコンクールのTV放送があったので、
VIDEOに録画したのを見ながら、書いている。

春先にこのバレリーナの新人登竜門で有名なローザンヌ国際コンクールの映像を見ると、まるで蕾が開きかけた初々しい花々を眺めているようで、気持ちが清々しくなる。

ここから巣立って留学し、プリマになる人も多く、毎年楽しみにしている。

古典では、ピアノ一本の演奏で踊るシンプルな形式で、
次から次と様々な演目を、何十人もが登場しては演技する。
国籍も様々である。

演技前のウォームアップの模様や、
演技後の舞台裏での演技者の様子もカメラが捉えており、
普段、バレエに無縁な者にとっては、そんな様子が非常に興味深い。

何人目かの、すっと立ち姿の良い中国人の男の子が「ラ・シルフィード」を踊ると、
今が2003年ではなくて、どこか遠い昔、お姫様の誕生日に招かれて、
宮殿の大広間で、彼が踊りを披露しているような、そんな幻想が湧いてくる。

同じシンプルな舞台で、短い演技時間だが、それぞれにドラマがある。

ここから、またどんなトップダンサーが生まれていくことだろう。







2003年03月20日(木) 名もなきタンゴ〜小曽根真&塩谷哲コンサート in kitara。。

今日はキタラにて、小曽根真さんと塩谷哲さんのピアノデュオコンサートを聴いてきた。

今日が初めてのデュオコンサートだそうだが、プレイがよくマッチしていて、
日本では数少ない、音楽性や完成度も最高のピアノデュオになっていくと思う。

今夜をスタートに、回を重ねるごとにより高く、より緻密、
よりドラマティックに、進化しつづけるプレイを予感させる。

今回がお披露目の曲もあり、このデュオのために二人が書き下ろした曲が二曲。

小曽根さんのまだ名前もないタンゴは、非常に印象に残った。

あのスティングのトスカーナのライブのように、
図らずもこのような特別に意味のある日にコンサートをするのは、
様々な意味で、やはり厳しいと思う。
何千の聴衆の前で、この問題を素通りすることは難しい。

タンゴは人間の喜怒哀楽や、愛と憎悪、美と醜悪の裏腹を奏でる。

たおやかで繊細な旋律のあとに、激しくどこまでも増幅していくリフレイン。

だが不気味な足音や鐘の音を思わせる音で終わるこの名もなきタンゴは、
たとえ、醜悪な世界や警鐘を描き出していたとしても、
曲そのものは美しく、こんな忌まわしい日に、
音楽そのものだけを楽しめる貴重な時間を紡ぎ出してくれたのである。








2003年03月19日(水) またまた冬模様。。

またまた天気は冬模様。
冷え込んで、雪も降っている。
一度ならず二度も冬のコートを引っ張り出して着用。

ここのところ、上の娘の入学準備やらなにやらと、急に忙しくなった。
こういうのを嬉しい悲鳴と言うのかも知れない。

いいなぁ、学校〜と思いながら、準備を進める。

今でもたまに、新学期で自分の靴箱がよくわからなくて探している夢をみるが、
学校に帰りたい気持ちが、どこか心の奥にあるのかも知れない。

さて、緊迫しているイラク情勢はどうなるのだろう。
イラク情勢というよりは、ブッシュ情勢な今日この頃。






2003年03月17日(月) バック・トゥ・スクール。。

さて、今日は久々に、京都や熱海からのお客さまがみえて、
それぞれ別々にいらした方たちなのに、
お友達のように仲良く交流なさっていて、とてもほほえましかった。

年代や価値観が少しでも合うと、お話の方も合うらしい。

何より、この春の季節柄、学校時代を思い出して、
社会的地位や、普段のしがらみをまっさらにして、
どこかピュアな気持ちになるのかも知れない。

人間、楽しんでしまった方が勝ちである。

札幌の方で社会人をしながら大学院に通い、
今期めでたくご卒業の方もいらしており、
場は、ますますバック・トゥ・スクールな乗りであった。

楽器を習い始めたり、外国語を勉強し直したりと、
春は、色々何かと始めたくなる季節である。

もう社会人だからと言って、仕事だけを一筋にやるだけではなく、
何か趣味や、好きな分野の勉強も、
気持ちのリフレッシュや、脳の活性化につながると思う。
そこから、新しい価値観の発見や、
人との出会いが出来たりする可能性も多々あるかも知れない。

さて、まるで偶然の異業種交流会と化した場の盛り上がりであったが、
ちゃーんと最後には大人な名刺交換もあって、いい感じの雰囲気であった。

何故か、バック・トゥ・スクールしたい気持ちになった一日。




2003年03月16日(日) 休日の春の街。。

今日は、昼から下の娘と街でお買い物。

上の娘はというと、いい知らせがあったり(やっと進路が決まりそう)、
お友達が遠くから帰省しているので、家で遊んだりと大忙しである。

さて、下の娘は体が弱いので、人出が多いJRタワー方面に行くことを避け、
いつもの大通り近辺でのお買い物になった。

春の服や靴を選んでいると、他の女の子たちもとても楽しそうで、何だかいい。
Tシャツやカットソーも春らしいフェミニンなデザインや色。

買い物の途中で、交差点が見えるファッションビルの2Fにあるカフェでお茶した。

道を眺めていると、JRタワーオープンの影響もあって、
多すぎないちょうど良い人出。

シュークリームやチョコレートタルトを食べながらお茶して、
上の娘がやっとこれで浪人生活を脱出できるのかと思うと、二人の会話もはずむ。


春は、様々である。

笑う人もいれば、泣いている人だってたくさんいると思う。
進路は将来の仕事に重要に関わる。
後悔のないようにさせてあげたい、と思う。

昨日、ある方から、生まれつき体の弱い息子さんが4年もかけて、
進みたい大学にやっと受かった、というお話を聞いて、感涙した。
親御さんも大変だったと思うが、その息子さんはもっと大変だったと思う。

普通に生活していく事だけでも、大変なのに、プライドや誇りを捨てないで、
進みたい道をつらぬくというのは、並大抵な気持ちでは出来ないと思う。
祝福したい気持ちで一杯である。

本当に「普通の生活」って、一番難しい。。















2003年03月15日(土) 平和な地上の楽園。。

今日のラジオのテーマは「楽園」。

当初「楽園」は、たとえば南の島、青い海青い空のイメージ。

だが、話していく内に、ここのところのイラク情勢などもあって、
何時の間にか、平和な楽園とは?という話になってしまった。

平和な地上の楽園。

鳥は囀り、草木は青々として、湖には美しい水が満ち溢れ、
田園には小麦や米の穀物が実り、花は咲き乱れ、蜂は蜜を集めるのに忙しい。
そして、そこでは誰もが傷つくことなく、平和に幸せに暮らす。

そこまで想像して、ふと気がついた。

それはまさしく禁断の実を食べる以前のアダムとイヴの楽園なのである。

一度、禁断の実を口にしたら、もう後戻りは出来ない。
そんな禁断の実の意味する原罪とは何だったのだろう。

もう二度と、地上に平和な楽園が訪れる事はないのだろうか。



2003年03月14日(金) 「ねこに未来はない」。。

と言う本を、wakaさんから頂いた。

ある詩人が、結婚することになったが、
花嫁は無類の猫好きな事が、結婚してから判明する。

そんなに猫好きではない詩人と猫好きの花嫁、
そして一匹の猫との共同生活が幕をあける。

そこまで読み進んでいるが、おもしろい。

現実に、よくありそうな事である。

その「猫」を巡る好みは、究極の氷山の一角で、
共同生活を始めたは良いが、あるものの好みが全く違ったために、
どちらかが我慢しなければならない、という事は、
現実には、もっと多種多様な例があるに違いないと思う。

さて、この「猫に未来はない」は、まだ読みきっていないが、
このネーミングの謎は、この本のどこかに隠されているのだろうか。。




2003年03月13日(木) ジュリエット・ロバーツ。。

今日は、CDショップで、ラジオ用に新譜の試聴。

二枚ほど選んだ。
実は昨日、すでに二枚買っていたのだが、
どうもピンとこなかったのである。

一枚はブラジリアンジャズのコンピアルバム。

タニア・マリアやカリン・アリソン、ビル・サマーズ、
ダ・コスタやチック・コリアの音源までと、幅広い選曲のコンピ。

もう一枚、初めて聴いたイギリスの女性ヴォーカルのジュリエット・ロバーツ。
イギリス発なこともあって、解説を、BBC LONDON FMの人が書いている。
そういうのを読んでいると、外国のFM放送を聴きたくなる。

今、ロバーツを聴きながら書いているが、完成度高し。
ナチュラル指向があったり、
ワイルドな面もありながら、
非常にアーバンな音。

彼女のオリジナルやサルサの曲も入っている。

へぇー、と思いながら、感心して聴いている。
実は、今日これが入っていた試聴のマシーンの調子が悪く、
二曲しか聴いていなかったのである。

なんだか得した気分で、
お気に入りのポルトガルワインもすすむ。



2003年03月12日(水) 春っぽいボディコスメ。。

昨日まで車道は乾いていたのだが、今日の雪で、また街は冬に逆戻り。

寒い中、コスメ類が充実したドラッグストアに入る。
ボディケアのコーナーで、グレープフルーツの香りいっぱいのボディジェルを発見。

ジェルの色は濃いオレンジのルビー。
薄いイエローのプラ容器に入っていて可愛い。

二人の女性が、テスターのジェルを手の甲に塗っていたので、
そのリアルなグレープフルーツの匂いが、そこいら中に広がっていた。

そのナチュラルな香りが、新鮮で良かったので購入。

ハーブエキスが配合された、フランス製のハンド用とネック用のパックが、
セットでリーズナブルなお値段。

チューブのハーブの絵もキュート。
で、こちらも購入。

こう書いていると、なんだか、ナチュラルな感じのするコスメに惹かれている。
フルーツや、草花を感じさせるコスメばかりである。

さて、春っぽいボディコスメ。入浴して、早速試してみよう。












2003年03月11日(火) 文学講座でふと思う。。

今日は、文学講座の日。

題材は藤沢周平さんの「三屋清左衛門残日録」。
退職後の武士の物語。

将来のことは、誰にもわからないが、退職後の生活は誰もが直面する問題である。

私の父は、在職中は教育関連の管理職。
退職後は、囲碁を打ちに行ったり、家で静かに芭蕉を読んでいた。

父の「奥の細道」を後で開いたら、読んだ日の月日が、
小さく鉛筆でメモられており、退職後、数年間に渡って、
幾度となく読み返していたことがわかる。

退職後をどう過ごすかは、男性にとって、重大な問題なのかも知れない。

女性と違い、男性は何か会社や団体に属して、社会的地位や、肩書きがないと、
自分の位置を見失ってしまいがちなのではないだろうか。

家にいても、どこか居場所がないような、そんな感じに囚われるのかも知れない。

さて、次回で文学講座も最終回になる。
次は何を勉強しようかなぁ。











2003年03月10日(月) オレンジ色のカッティングボード。。

今夜は冷え込みが厳しい。
気温も低いが、風も冷たい。

今日は、色んな方とお話が出来て、思った事がひとつ。
人生、ずっと勉強なのだなぁ、とつくづく思う。

自分の好きな分野を仕事の合間を見つけては、
本を読んだり、楽器の練習にと時間を費やす。

人生一度きりしかない。
結局、上手な時間の過ごし方、だと思う。

チェロを弾いている方、ローマ帝国時代にはまっている方、様々である。

さて今日、アフタヌーンティーでチーズ用カッティングボードを見つけて買った。
フランスチーズのミモザに似たオレンジ色のいわゆるミニまな板である。

ずっと欲しかった物なので、その上で何でも切りたくなってしまう。
細いバゲット、パン・ド・ミーなど切って、使い心地を試す。

ロックフォールチーズを食べようと出したら、これはカットする必要がなく、
本家本元のチーズの切り心地は、実はまだ試してない。

まぁゆっくりでいいじゃないと、ポルトガルワインを飲みながら、
カッティングボードを前に、パンやらチーズやらを、味わう一日の最後であった。









2003年03月09日(日) 早春の休日。。

今日は、昼からwakaさんのチェロの発表会があった。

大人の為の音楽教室の発表会で、ピアノや声楽、バイオリンを発表する方もいた。
初心者の方々もたくさんいて、その緊張がこちらまで伝わってくる。

舞台袖で、出番待ちをしている時の気持ちや、
出たはいいが、椅子の高さや譜面台はどうしよう、などと言う気持ちは、
音楽をやっている人間は、誰もが一度は経験する。

社会人の方々が、自分のお勤めや子育ての間に、時間を作り、
好きで音楽を勉強するというのは、とてもたいへんなことである。
そのひたむきさや、純粋な気持ちの心映えが、舞台の上に表れていて、
見に行って本当に良かった、と思う。
音楽の完成度などはまた次のステップで考えれば良い事である。
初心忘れるべからず、とは平凡な言葉のようで、実のある言葉だと思う。

見終った後、自分の小さな頃の発表会を思い出した。

子供というのは現金なもので(笑)、何週間も前から、
服や靴をああだこうだと、さんざん緊張して、
わがままを言った挙句(本当は演奏のことで頭が一杯)、
当日弾き終えたら、発表会のあとは「中華のテーブルが回るやつが食べたい(笑)」と、
まぁ、やりたい放題である。
よく親も付き合ったものだと思う。

さて、夕方にJRタワーに出かけてきた。
予想通りの人出ではあったが、見たいところは大体見る事が出来た。
三棟あるので、とにかく広い。

だが、そんな広いエリアでも、結局、CDショップで試聴三昧、
デパ地下で夕食のお惣菜と京都のお菓子を買った。
途中で中国茶の試飲。

場所は違っても、いつもの通りの行動パターンであった。





2003年03月08日(土) 春の猫。。

今、珍しく、家の猫が膝の上に座っている。

PCに向かって、椅子に腰掛けると、ポンと乗って来た。
ここ最近何日間か、彼女は考え事をしているのは、それとなく知っていた。

何かこちらが行動を起こすと、ふっと見上げて見つめる。
そういう時は、瞳孔が開いて、真っ黒な目になる。
普段は目の色がブルーなのである。

そうか、春が近いのか。と思う。

彼女は、自分の考え事の原因を知らない。
何か忘れているような気がするが、それが何かはっきりとはわからない。

忘れ物が、どこに忘れてきた物だか、どんな形をしているとか、全くわからないのである。

深夜、起き出してはみても、どうしていいかわからずに、
人の膝の上に乗ってみたりしてみるが、それもじきに、飽きてしまう。

心迷う春の猫である。







2003年03月07日(金) 離れ小島。。

深夜、TVで国連査察委員会の会議の模様をLIVE放送していたが、
同時通訳の音声で理解しようとしても、内容が内容だけに、理解できない事柄が多い。

後で、日本のニュースでまとめられた内容のものを見て、少し納得した。
結局のところ、武力行使か、査察続行かのどちらかの選択に絞り込まれているらし
い。

こういう会議などを見ていると、
なかなか理解出来ない、自分の知識のなさにがっくりくるが、
それと共に、自分の住んでいる国が、
国際的にはいかに離れ小島かということを、いやというほど思い知らされる。
地続きで、何千年も前から、国際紛争のある民族や国々とは、外交の歴史が全く異なる。

だがそんな、外交の歴史も浅く、戦争を放棄した国にも、いつしか危機は迫る。

何とか、世界中が平和でいられないものか。
離れ小島の一住人でも、そう思うのである。




















2003年03月06日(木) 桜を想うとき。。

昨日、レピシエの春のフレーバーのSAKURAを購入した。

札幌はこの時期、暖かくなったかと思えば、次の日また寒くなったりする。
三月に入ると、春はそこまで来ているはずなのだが、悪い事に実感がない。
桜の開花は本州なら今月下旬だが、こちらはまだまだである。

そんなところに、桜のフレーバーの紅茶に惹かれた。
淡いピンクの咲いたばかりのデリケートそうな可憐な桜の絵のラベルが美しい。

桜はバラ科だが、このSAKURAはローズティーほど強い匂いではない。
あの桜餅の葉の香りがほのかにする。

思いついて、広辞苑と虚子の歳時記を開いてみると、
桜の項は、本当に入念に書かれてあり、読んでいてとても愉しい。

その中で、琵琶法師が平家を語る時に、一番最初に語る一句の曲名、というのが気になった。

その「櫻」と言われる一句は、あの出だしの祇園精舎の下りのところなのか、
それとも法師が何か前置きの「櫻」を謡うのかが、今一つわからない。

だが確かに、桜は満開になると咲き誇り、
散る時はまるでそれが幻想のような、幻惑的な美しい散り方をするので、
平家の栄耀栄華と衰退の物語には、ピタリとはまるとは思う。

桜の紅茶のお陰で、平家物語まで出てきてしまい、結果、面白い調べ物になった。








2003年03月05日(水) とんかつは和食。。

今日は、久し振りにお会いした方と食べ物やワインのお話して行く内に、
何故だか、東京での食べ歩きの話になった。

そこで、とんかつの話に及んだのである。

私が東京エリアでとんかつを食べたのは、羽田空港内のお店と、
新宿の「とんとん亭」だけである。
「とんとん亭」は、かわいい子豚さんのダンスしている絵が、
紙ナプキンに描かれているのがとても可愛い古いお店で、
楽しみで行ったジャズのライブハウスの開演時間にまだ間があったので、
わからない新宿の小路を探して、一人で入った想い出がある。

さて、その方のおすすめのお店は、
上野のぽん多(字はさだかではない。)と双葉。
ぽん多は谷崎潤一郎も行ってたらしいとのお話。

とんかつというのは紛れもない和食で、老舗も多い。
なるほど、とんかつは、お箸で食べるし、
香の物やお味噌汁がつく。

東京に行った折に、その上野のとんかつ屋さんのどちらかに、
是非、行ってみたいと思う。


ただ、そのとんかつが食べたいかどうかより、とんかつを食べた時の記憶が、
春まだ浅いこの時期に、二人の頭によぎったのかも知れない。









2003年03月04日(火) Casalinho Douro DOC 1995とニュース。。

今日は、なごり雪というには、ちと量の多い大雪である。
先週、レザーの薄手のコートにしてみたが、また冬用のコートに戻った。

零下の気温で冷えきってしまったので、
今、買い置きしてあったポルトガルワインを飲んでいる。
お値段もリーズナブルで、コクのあるミディアムボディのワインである。

前に一度飲んだら、千円以下のワインに思えないほど良い味だったので、
主人に三本ほど買ってきてもらっていたのを、玄関に置いていた。
それで残念ながら冷えすぎて、まだ飲み頃の温度ではないが、それでも美味しい。

年代が1995年とあるので、95年に世の中は何があっただろうと考えているが、
8年前のことなのに、今一つ、思い出せない。

TVをつけるとリクルート事件判決のニュースをやっているが、
それはなんと14年前にも遡る。
かなりの長期間、判決が出なかった裁判だと思う。

それが何故なのかは、私は法律の専門家ではないのでわからないが、
ニュースのコメンテーターは、
遅い裁判なら裁判がないほうがまだいいと言っている。

うーん。その通り。人は8年前のことでさえ、はっきりと思い出せない。
14年前の過ちは、本人の心の中ではすっかり償っているに違いない、と思う。

1995年のこのワインは、穫り入れされた天気の良い秋の日の事を果たして覚えているだろうか。





2003年03月03日(月) お雛様の日は耳の日。。

今日は、お雛様の日なので、五目寿司と蛤のお吸い物、
うどの酢味噌和えと菜の花の辛子味噌和えを食べた。

気温も0℃前後で、着々と春に近づいてる感じがする。

さて、本日3月3日は、耳の日でもある。

3月に入り、やっと気温も落ち着いてきて、
マイナス10℃などというような日はなくなってきたので、耳の調子も良い。

どうやら耳は精密機械のように、零下に弱いらしい。
寒いと、聞こえも悪く、冷え込みがひどい時は、
耳鳴りや、めまいも起こす時がある。
耳は大事な器官である。

何年か前のある日、朝起きたら耳の中で虫が入ったような音がするので、
耳かきや綿棒で探ってみたが、なかなか虫が出てこない。
そのうち諦めて、めまいもするし、体も熱っぽいので横になっていたら、
強烈に耳が痛み出した。
耳鼻科で診察して貰ったら、幼稚園以来の中耳炎だった。

幸い一過性の中耳炎で早めに治ったが、
聴覚が以前と同じようにはっきり戻ったと感じたのは、
なんと、六ヶ月後の話である。

それまでは、なんだかプールの中で生活しているような、
水を通して聴こえてくるような音の感覚があり、
段々と、その水が消えていっても、音のクリアさには欠けて聴こえていた。

病気が治癒しても、とかく感覚というものは難しい。
せっかく耳の日であるから、聴覚の有り難さに感謝したい。












2003年03月02日(日) 遅まきながら「バニラ・スカイ」。。

今日は、殻付きの蛤と海老でパエリアを作った。
蛤からこくのあるダシが出て、美味しいパエリアに仕上がった。

夜は、レンタルDVDで娘達と映画三昧。
「バニラ・スカイ」「キャッツ・アンド・ドッグス」「愛しのローズマリー」。

一番重かったのは「バニラ・スカイ」。

すでに見た方で「今一つわからない」という方と、
「おすすめ!」という方の二通りがあって、
いつかは見ようと思ってた映画である。

DVDには、スタッフやキャストのインタビュー&メイキングや、
世界中でのレセプションの模様などのおまけも付いていて、楽しめる。

映画鑑賞後、現実と夢の違いについて、ちょっと考え込んでしまった。
脳内での主観的人生体験は、誰もが日常で経験している事だし、
客観的な物の見方が、何かの理由で脳が拒否するとしたら、
現実と夢の違いの認識が曖昧になっていくのではないだろうか。

精神的混濁なのか、SF的な秘密なのか、
それとも全部が夢なのかは、謎に包まれたままである。

最後の目覚めが本当の目覚めだとすると、
主人公のデイビッドは、夢から目覚めて現実の自分に辿り着けるのだろうか。

やっぱり不思議な映画であった。



2003年03月01日(土) 決断。。

今日は、ラジオやこのサイトに、たまにリアクションを頂いている、
ブルーローズさんに久し振りにお会いして、少しだけだがお話した。

彼女は、毎年長期休暇の折には、必ずメキシコに行って、
子供たちの施設で、ボランティア活動などを行っている。
彼女はこの四月から、メキシコに渡るそうで、お別れを言いに来たのである。

向うで、何をするのかを伺ったら、
恵まれない子供たちを引き取って、一緒に生活をし、
18歳まで育てるそうである。

「最初は一人からです」と言っていたが、たいへんな事である。
彼女の決断や、高い志の清らかさがひしひしと伝わってきて、
なんだか、いたたまれなくなった。

食べていくために、お花屋さんもするそうである。

私は、彼女のその決断は、マザーテレサにも劣らぬ決断だと思う。

他国で、恵まれない子供たちを引き取って生活をする。
幾多の苦労や責任が、これから彼女の重荷になって行くのかは、計り知れない。

彼女の最後のリクエストは、ベット・ミラーの「ROSE」だった。



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izumi [HOMEPAGE]

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