き　ら　き　ら　　ひ　か　る　。

2005年04月28日(木)
■■あなたは　いつまでも　わたしの　妹。④

「今年の桜、一度も見ないで春が終わっちゃうよ。」

その日は日差しが暖かいけれど、風が冷たくて
散歩にでるというと、母が心配した。

でもワタシ達は
家のすぐそばの桜の花を見に出かけた。

ほんの15分くらい。

抗癌剤を２回。
副作用に耐えて、退院してから

数週間。

彼女は何を考えて　何を想っていたのだろう。

何を想い　桜のつぼみを　見ていたのだろう。

ワタシは　春が　嫌いです。

2005年04月25日(月)
■■あなたは　いつまでも　わたしの　妹。③

夜間に　救急車で運ばれた。

過換気を起こした。

原因は驚くべきことに

抗癌剤をしていることで
血球減少という副作用が起こる。

そのため
とある白血球を増やす薬を投与するのだが

この薬は、骨髄を刺激するため

骨自体が痛む。

その痛みが原因で過換気を起こしたのではないか

という結論に達した。

前にも同じ薬で、痛みがひどくなったため
その薬剤は使わずに、もう1つの薬剤を使うように
伝達してあった。

しかし今回の担当ドクターは

同じ薬剤を使った。

妹ちゃんは

「あたしは再発したから、おざなりにされるんだよ。」

といった。

今思えば

絶望との戦いは　ここから始まったように感じる。

まだ桜も咲かない季節の出来事である。

2005年04月13日(水)
■■あなたは　いつまでも　わたしの　妹。②

慎重に検査が進み　第一回目ＣＡＰ療法が　開始。

前日より入院。

尿道カテーテル留置。

激しい嘔吐を抑えるために

中枢神経をブロックする薬も投与。

抗癌剤投与開始後　副作用発現。

嘔吐持続。

嘔吐物　なし。

意識朦朧。
水分摂取　なし。
会話不可能。

母が付き添い　状況を聞く。
勿論　本人からのメイルの返事はない。

やっと返事が帰ってきたのは

投与後　５日目のこと。

山を越えた　と　あった。

2005年04月11日(月)
■■あなたは　いつまでも　わたしの　妹。①

タキソールとカルボプラチンが効かなくなり

彼女はCAP療法をすることになった。

まだ　桜が咲くには程遠い　寒い寒い季節。

CT所見では　腎が腫れて
肝臓にも　怪しい影がある　という説明だった。

そのなかでCAPを・・・ということは
とても至難だった。

ＣＡＰという薬剤の組み合わせの中には
抗癌剤のなかでも一番副作用が強いといわれている
シスプラチンという薬剤が含まれており

それは　腎毒性がある。

慎重に投与の時期がピックアップされた。

▲in the future

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