| 2003年03月12日(水) |
Shipbuilding と doo−bop |
今日からご機嫌に聴いてる2枚。昨日書いたのとは別に置いていて、そろそろ他のは全部片付けて、この2枚だけに集中しようと思ったのでした。
Shipbuildingは「富田ラボ」の作品。「富田ラボ」とはサウンドプロデューサー富田恵一さんの音楽工房のこと。 なんとも素晴らしいアルバムを出されています。参加しているのはキリンジ、saigenji、ハナレグミ、bird、畠山美由紀、松任谷由美。
手にしたのは松本隆さんの作詞が「眠りの森」と「海を渡る橋」とふたつあること。それと畠山さんが参加していること。そんな理由だったんです。 もちろんいいんだけど、birdさんもいいんですよね。素晴らしいです。
これはまた、きちんと書きたいと思います。たぶん松本作品一つだけに絞って感想をまとめたいです。
もうひとつ、doo−bop。これはマイルス・ディヴィスの最後の作品群の一つ。まだまだ未発表音源は出てくるとは思いますが、ミシェル・ルグランと作ったサントラの「ディンゴ」。そしてモントルーのライブ。スタジオ録音ではおそらく、ディンゴよりも後と思われる「doo−bop」。これらが最晩年の作品になります。
マイルスが亡くなったのが1991年9月28日。その直前まで彼は精力的な活動を続けていました。遺作がこのアルバムです。「ディンゴ」の透明な涌き水を思わせるトランペットとは違い、生命力溢れるのびやかなトーンで吹きまくっています。
このアルバムはラッパーと共演しているんです。だけど仕上がりはどう聴いてもマイルスのアルバムになってる。制作途上で亡くなり、共演のラッパー、イージー・モー・ビーがプロデュースしているにもかかわらず、さまざまな音源を駆使するラップ・ミュージックにのっかっているにもかかわらず、これはマイルスのアルバムです。
先週、マイルスへ「献じる」作品を書いていたので、集中的にマイルスを聴いていました。だけどこのアルバムはあえてはずしてました。これはこれだけで強烈なアルバムなんです。ダンサブル、セクシャル、「肉体」をとにかく刺激しまくる音楽。
枯れている、なんて言葉を吹き飛ばすように前へ前へ、ジャズすら吹っ切ってしまって飛躍していくマイルス。凄いです。 そう、92年ころだったらジャズとは誰も言わなかっただろうな。だけどこれこそ、この猥雑でクールな音こそジャズ。もともとJAZZというのは黒人スラングでSEXの事だったんだから。その事を思い出させる音楽です。 そういう逞しさ、生命力を一気にに取り戻してる。けっして「博物館」にはいりそうなのだけがジャズじゃないぞ、といいたげ。
「俺がメイン・ストリーム」という自負。ストリートへ飛び出していくセンス。 センスと言えば音のセンスは最高にいかしてます。まぁ、あたりまえだけど。 ラップやブラックミュージックをどんどん聴いてたほうだから、なんとも違和感がは無くきけたんですけどね。
だけどこの音楽はいわゆる、「ヨーヨー」とかいうのりのラップじゃなくて、プリンスに近い。プリンスの音楽をとても感じます。 (実はプリンス、好きです)
亡くなる直前にプリンスと三曲ほど録音したというから、その影響もあるのかな。それが聴きたいですねー。 ところでマイルスファンはどの時期のマイルスも好きなはずだ、とぼくは決めつけていますが、ワーナー時代のマイルスはまさに「自由」。 吹っ切れてる、というのが実に気持ちいい。
このアルバムのラップもマイルスをひきたてる方へとひかえめだし。全曲死ぬまで踊れそう。 で、やはりこれはまちがいなくJAZZです。
死ぬまで前進を止めなかった。生命力をストリートに求めた。ほんとにどこまでも「かっこいい」マイルスでありました。
モントルーのライブ。これはもう一つの大傑作だと思っている「ジャック・ジョンソン」が大フューチャーされています。なんとか手に入れたいものですが…。
ビツチェズ・ブリュー以降だと、
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