| 2003年01月22日(水) |
彼は御蔵島へ行くという。 |
今日は、後輩というか年下の友人の訪問を受けた。引越しと転職の挨拶だった。なんと御蔵島へ行くという。驚いた。 御蔵島とは伊豆の三宅島と八丈島の間の島。周囲16キロ。島民300余名であるという。
とにかく都会以外に住んだ事のない男が、である。仕事が本当にないのだそうだ。こんなご時世、一般の就職だといつ潰れるかわからない。そうではない仕事が、たまたま御蔵島にあったのだという。
それにしても、と思う。優秀な男である。某国立大学を卒業して、順風満帆と思われた男は、硬直し、異常とも思える人間関係のなかに耐えられず、精神的な疾患を得てしまっていた。今日は抗鬱剤をのんでますから、といって、昔の快活明瞭な受け答えをしていたけれど、彼をしてそこまで苦しめるシステムというのがわからない。
聞けば、各部署に一人ないし二人、心の壊れた人がいるという。かれらはいまだにその部署にとどまっているか、やはり職を辞したか。 暗然としてしまった。 まぁ、プラスに考えるしかない。海と空はそれはきれいだという。バンドウイルカの群もよくくるという。そういう環境の中でゆっくりと癒し、元気になってほしいと思う。間違っても島でこもることのないように。それはないと思うけど。
なんだか祈るような気持ちになってしまった。 なぁ、胸を張っていこうぜ。きっと素晴らしく眼が輝くようになるよ。
だけど、他人事じゃない。この国の古いシステムはくずれる寸前の腐臭を放っているようだ。もちろん、新しい息吹きもある。 が、しかし……。
彼の健闘をただただ祈る夕暮れでありました。
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