周回遅れに気をつけろ!
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2002年12月06日(金)  いざ、プジョー206の試乗に出発!

スタートしようとアクセルを踏んだ瞬間、早くもがっかり。
これはとても運転が難しいクルマだと分かったからだ。
1.4�韻箸い�小排気量でエンジンパワーがないため、
普通のセッティングでは、スタートがもたついてしまう。
しかしながらそれは、ただアクセルを踏み込めば
問題ないわけで、私自身は何の文句もない。

しかしそれを良しとしないのが
多くの日本人ドライバーの意見なのだ。
信号待ち後の再スタートはゼロヨンの
レースをしないと気が済まないらしく、
アクセルを踏んだ瞬間にどか〜ん!
という走り出しがお好みだ。

信号スタ−トが速くて何の意味がある?
それより同乗者の体に負担をかけないように
するするっとスタートするのが、
良い車であり、上手い運転だと思うのだが・・・。
多くの欧州車はそういう考えにのっとった
セッティングになっているのに、
「欧州車はスタートがトロいからダメ。」
と理解しがたい文句を言う輩が多い。

オ●ル(←おまるではない)を見に行った時のこと。
「今までのオ●ルは、信号待ちの時とか、
 とろとろっという感じのスタートだったけど、
 このクルマはぴゅ〜んとスタートできて良いですよ♪」
と、いかにも鼻高々に営業の人が説明してきた。
「悪くなってるってことじゃん!」と私はがっかりしたが、
営業の人がそれをプラス要素と認識している点で
日本人は車にこういうことを求めてるんだと、
再確認させられた、なんてこともあった。

そういう考えの客に対応する為、
日本車はわざわざアクセルワイヤーに、
円の中心からずらした所に軸を持つ
円盤のようなものを噛ませてある。
アクセルを踏み込んだ瞬間は、
アクセルペダルを踏んで引っ張ったワイヤーの動きしろより
スロットルを開くワイヤーの動きしろの方が
大きくなるようにしてあるのだ。

少しアクセルを踏んだだけで、大きく開くスロットル。
『踏んだ瞬間にどか〜ん!』車の完成だ。
しかしそれはスタ−ト時のスロットル操作が
とても敏感であると言うこと。
J・ヴィルヌーヴくらいアクセルワークに対して
センシティブであれば、その小さい踏みしろでも、
同乗者に負担をかけることなく
するりとスタートできるかもしれないが、
普通の人はそうではないだろう。

しかも軸の中心をずらした円盤の特性として、
最初の動きしろは大きい反面、その後の動きしろは
踏み込んだ量より小さくなってしまう。
すなわち、アクセルの最初の踏み込みに対する
反応はクイックだが、その後の加速へのアクセルの反応は
困った程にダルになってしまう。

スタ−ト時に気を使う必要があって、
加速時したい時に踏んでも加速しない。
これを運転が難しいクルマと言わずして何と言おう。

とんでもなく前置きが長くなったが、
この試乗した1.4�韻離廛献隋治横娃兇�
そういうセッティングになっていたのだ。
非常にアクセルワークが難しい、大きな減点だ。
これが日本仕様でこうなったのか、
本国でもこうなのかは、ちょっと気になる所。

ステアリングとブレーキフィールは、
ちょうど良いのではないだろうか。
扱いやすかったように思う。

前回の307では、乗り心地が却下モノだったが、
この206は素晴らしい乗り心地だった。
306よりヒップポイントは高めだが、
車の動きは低く、路面を這うような滑らかさ。
柔らかくて気持ち良い。
プジョーはこうでなくっちゃ。
なぜ307は、この優れたリア・サスペンションを
捨てたのだろう? コストの問題か?
大いなる疑問だ。

今回は道路が混んでいて、試乗コースが若干短くなり、
S字コーナーでの切り返し時のロール具合を
確認できなかったのは少し残念。
でも、この乗り心地には、180万の価値があるよ!
と、さすがにそこまでは言わないが(笑)、
気に入った。なかなか良いよ、この車。(306には劣るけど)
ぜひ1.6�韻諒�も試乗してみたいものだ。
こちらは完全に予算オーバーだが、
15万アップ以上の良さはあるかもしれない。





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