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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」

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2005年05月26日(木) どうも腰の辺りが重い

どうも腰の辺りが重い。
ダルい。
喉も痛い。
咳も出る。
痰もからむ。
鼻も詰まっている。

ん?

これって風邪?

風邪っぽいけど、熱はない。
いや、腰の辺りが重いので、何かヤバい病気ではないだろうか?
痛くはないので、腰痛ではない。
先日の人間ドックの成績はオールAだった。
学校ではそんな成績は取った記憶はないのだけれど、人間ドックでの成績はいつも良い。
僕の身体の奥深くで、何かが進行しているのではないか?

とりあえず近所の病院に行くことにする。
病院に行って診察を受けて領収書を貰えば有給休暇ではなく、疾病休暇になるので、お得なのである。
医師に症状を伝える。

「ハイ、口を開けて、あああああああ、と声を出してみてください」
内科医が、アイスクリームの棒みたいなものを僕の口に突っ込む。
「ああああああ、げほっ、げほっ」
「喉が腫れてますね」と、言いつつ僕の首を触診。
「痛いポイントがあったら言ってください」
「あ、そこ痛いです」
「リンパ腺です。立派な風邪ですね。どちらか片方だけ痛くはないですか?」
「右側だけ痛いです」
「喉も右側が腫れています」
「腰のあたりが重いんです。もっとヤバい病気じゃないんですか?」
医師が僕の腰のあたりを触診。
「重みの中心に来たら言ってください」
「あ、そこです」
「腎臓ですね」
「風邪に伴って腎臓に来てます」
「でも、腰が重いですよ?」
「咳が出ているので、体力を消耗してるだけです」
「ただの風邪です。でも長引くと思います。インフルエンザでもありません」

ちっ、ただの風邪かよ。
「立派な風邪」らしい。
でも、腰が重くてそこから全身にダルさが廻っている。

そうだ、電気風呂だ。
スーパー銭湯に行こう。
電気風呂で腰を癒すのだ!

僕は、電気風呂は恐くて入れなかったのだけれど、最近、勇気を振り絞って、電気風呂に入れるようになった。
痛気持ちいい。
マゾヒスティックな「歓び」、というか。
野原しんのすけ(5才)と同じ声が出る。
アナクロさもいい。

病院から駐車場に直行。
スーパー銭湯はクルマで10分くらいのところにある。
ドアキー兼イモビライザーのリモコンを押す。
反応なし。
いつもならイモビライザーを解除すると、ハザードを点滅させて「こんにちは」って挨拶してくれるのに。

鍵穴にキーを挿しこんでクルマのドアを開ける。
今のクルマを買って5年になるのだけれど、いつもリモコンを使っているので、鍵穴に鍵を挿しこむのははじめてかも。
何か変。
エンジンキーを挿しこみ、キーを廻す。
無反応。
あ。
バッテリーあがり。
僕のクルマは電装品だらけなので、放っておくとバッテリーの電圧が下がりやすい。
そう言えば今年のゴールデンウィークは、新幹線で帰省したし、その前から運転していなかったような・・・。

くそっ。
スーパー銭湯に行けんぞ。

バッテリーをはずして充電しなくてはならない。
自宅にはトリクル充電器がある。
トリクル充電器とは、バッテリーをつなぎっぱなしにしても過充電にならないように充電し続ける特殊な充電器である。
冬場はバイクのバッテリーをはずして、トリクル充電器につなぎっぱなしにしている。

ボンネットを開ける。
バッテリーをはずすためには工具がいる。
工具はトランクに入っている。

が、僕のクルマのトランクは電動でしか解錠できないしくみになっているのであった。
盗難被害対策のため、鍵穴がない。
外からはリモコンでしか開けられない。
バッテリーがあがっている、という事はすなわち、トランクは開かない。
工具が出せん。
工具が出せない、ということはバッテリーもはずせない。

僕の駐車場は近所では数少ない屋根付きであるため、自宅からは結構距離がある。
工具を取りに戻って、また駐車場に戻ってきて、バッテリーをはずして、また自宅に持ち帰って、充電して・・・。

がーっ。
電気風呂があっ。
今すぐ電気風呂に入りたいんだよっ。

バイクがあるぞ。
が、バイクもバッテリーを取り外して充電中だった。
バイクのバッテリー取り付けは、カウルをはずさなくてはならないので面倒くさい。
そこまでして電気風呂に行くか?

しょうがない。
温泉だ。
僕の自宅から自転車で数分のところに、銭湯タイプの天然温泉がある。

クルマもダメ、バイクもダメなら、自転車だ。
チャリに乗ろうとすると、今度はタイヤの空気が抜けていた。

神は僕を電気風呂にも温泉にも行かせないつもりか?
僕は神の与えたもうた試練に、空気入れで立ち向かった。
バッテリーは面倒だけど、空気くらいは入れてやる。
がっこんがっこんと空気入れでチャリのタイヤに空気を入れた。

無事にチャリで温泉に行った。
徒歩でも10分もかからないのだけれど。

クルマはともかく、バイクと自転車は実物大プラモとして、パーツを取っ替え引っ変えして、走行不可能な状態にある期間のほうが長い。
AudiTT Quattro、Ducati998 Matrix、Canondale SV。
どれもこれもデザインだけは、最強に美しい。
僕にとって、この世で最も美しいと思われるクルマとバイクと自転車だ。
少々マニアックではあるものの、デザイン重視なので、おたくではないだろう。
でも、あんまり乗る機会も時間もない・・・。
首都圏の繁華街には、駐車場も駐輪場も少ない。
なかでもバイク用の駐車スペースは「全く」ない。
クルマもバイクも自転車も実用として使う機会は少なくなってしまう。

僕は、走ることのできない状態で放っておかれたクルマとバイクと自転車に対して、申し訳ない気持ちになった。
クルマとバイクと自転車に謝れっ!
ごめんなさい。

週末は、クルマとバイクを動く状態にしてあげよう。
乗り物に愛を!

腰が重い。




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