WEBLOG
斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」

β版

目次  <<前へ 次へ>> 


2005年01月31日(月) 「Google Video Search」をDVD/HDDレコーダーに搭載すべき

僕は、何年か前からテレビ番組内情報の検索エンジンは、すぐにでも登場すると思っていた。
でも、なぜだかどこからも出てこない。
僕はいつまで経っても出てこないことに苛立ちすら感じていた。

やっとGoogleがベータ版かつ米国向けのサービスながら「Google Video Search」を発表した。
さすがGoogle様。
僕はGoogle信者だ。

が、発表を見て驚いた。
字幕検索。
MPEG-7ではない。
「Google Video Search」は字幕放送の字幕をインデックス化して検索を行う。

僕は、テレビ番組内の情報検索はMPEG-7によって実装されるものだと、思いこんでいた。
MPEG-7とは、乱暴に言ってしまえば、映像にメタデータを付与して、検索を可能にする技術である。
だが、MPEG-7は検索キーとなるメタデータの記述が必要である。
「Google Video Search」はMEPG-7などという面倒くさい技術をすっ飛ばして、字幕で来た。

僕は、ややこしく考えすぎていた。
反省。
日本のテレビ放送でも聴覚障害者向けの字幕放送はたくさんある。
すぐに実装可能だ。
日本のテレビ番組にも速攻で、対応して欲しい。

で、僕の希望は、「Google Video Search」と「Google Desktop Search」の融合版のDVD/HDDレコーダーへの搭載である。
これが実現すると、自宅のDVD/HDDレコーダーにどんどん蓄積されていくテレビ番組の検索が容易になる。
今までのDVD/HDDレコーダーはEPGに掲載されている情報しかブラウズできなかったのだけれど、テレビ番組の内容まで踏み込んだ検索が可能になる。

今後、DVD/HDDレコーダーのHDD容量はどんどんと向上していくだろう。
そして、性能が向上する一方で、価格は真っ逆さまに下落していく。
付加価値が必要となる。
ハイビジョン録画も多チャンネル同時録画も、搭載されて当然の機能となる。
だが、もっと付加価値が欲しい。
HDDの容量アップを正当化するさらなる理由が必要だ。

今後、無理矢理にHDD容量増大の理由付けに必要となっってくるのは、「録っちゃ消し」ではなく、「録りっぱなし」で、HDDにコンテンツが蓄積されていくことではないか、と思う。

そこで、必要となるのが、僕が今、「思いつき」で書いている「『Google Video Search』と『Google Desktop Search』の融合版」のDVD/HDDレコーダーへの搭載である。
全チャンネルのテレビ番組を一方的にHDDに溜め込む。
そして、「『Google Video Search』と『Google Desktop Search』の融合版」を使って、キーワードで番組検索を行う。
キーワード検索だけでは、さすがにつらいので、ディレクトリサービスもローカルのHDDに実装する。

とか、思いつつ日本のテレビ局の経営はCMで成立している都合上、「リアルタイムで見る」ことが大前提なので、テレビ局は相当嫌がるだろう。
家電メーカー対テレビ局の戦いは既に始まっている。

■米テレビ局の番組情報を検索できる「Google Video Search」のベータ版
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/01/25/6206.html
■MPEG-7とは
http://www.itscj.ipsj.or.jp/mpeg7/mpeg7_body_1.html
■ローカルファイルを検索する「Google Desktop Search」ベータ版公開
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/10/15/5010.html




目次  <<前へ 次へ>> 
オクノ総研 |MailBBShttp://www.junokuno.com/

My追加
孤独に歩め 悪をなさず 求めるところは少なく 林の中の象のように

リンク、引用はご自由にどうぞ。@your own risk
当サイトの内容は筆者が勤務している企業の見解とは無関係です。