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2005年01月17日(月) 社会復帰しました

本日より、仕事に復帰。
一応の社会復帰である。

本音としては、仕事になんて復帰せず、延々とニート君生活を続けていたかったのだけれど、そうもいかない。
この国では、僕らワーキングクラスの人間は労働しなくては生きてはいけない。

僕は約半年にわたって、ニート君生活をしていた。
完全な「無職」ではなく、現役に戻りたければいつでも元に戻れる「休職」、という形をとっていたので、お気楽生活。
「仮装ニート君」。
明治時代であれば「高等遊民」、である。
休職期間も延ばしたければ、まだまだ伸ばせたのだけれど、お気楽生活もいい加減にしておかないと現実社会へ復帰できなくなりそうなので、仕事に戻ることにした。

仮装ニート君としてブラブラしていると、「労働意欲」とか「社会参加意欲」が出てきそうなものなのだけれど、僕の場合、そのような意欲はゼロだった。
働かなくても生きていけるのであれば、働きたくない。
いつまでもブラブラしていられるのであれば、ブラブラして生きていきたかった。
「休職」、といういつでも社会復帰可能な保険があったからかもしれない。
でも、世の中にあふれるニート君たちの気持ちは少しはわかった。
僕も、働かなくても良いのなら働きたくない。
もちろん現実のニート君達は僕のような保険があるわけではないので、不安でいっぱいなのだろうけれど。

僕は、まるで欲のない人間である。
「食う」、「寝る」、「遊ぶ」という低レベルな欲求においても、「人間として」というよりも「生物として」生きていくために最低限の条件が満たされればそれで良い。
美食家でもないし、惰眠をむさぼりたいとも思わない。
ゲームとギターがありゃあ、それで満足。
日本国憲法で保障される最低限度の文化的生活が送れればそれで構わない。
欲求レベルが低いので、「お金」、「地位」、「名誉」といった高次元な欲求には興味なし。
一応、社会生活を送っているので、「お金」、「地位」、「名誉」にまったく興味がない、というわけではないけれど、「まあ、そこそこ」レベルでじゅうぶん満足である。

ただし、僕が無人島で暮らしていけるか?というと、そうでもない。
僕が耐えられないのは「通信ネットワークから切り離されること」である。
僕は、スタンドアローン状態には耐えられない。
常に高速ネットワークに接続可能な状況でなければ生きていけない。
僕を拷問したければ、電波遮断室に閉じ込めておけば、良い。
僕は3日ももたずに根をあげるだろう。
幸い僕のニート君生活では、ネットワークからは切り離されてはいなかったので、何の不自由もなく、ブラブラとしていられた。

じゃあ、僕は何のために生きているのか?
何が目的なのか?
僕の欲求は何なのか?

それは、「好奇心を満たすこと」である。

僕は、ただただ「好奇心を満たすこと」だけが、唯一の生きる目的なのである。
僕は好奇心さえ満たされれば、それで満足。
だが、逆に言えば、僕の好奇心の欲求レベルには際限がない。
僕の好奇心は留まるところを知らない。
おかげで「お金」に興味がないはずなのに、現実には、浪費家である。
ニート君生活中でもクレジットカードの毎月の決済額が少ない月で40万円、多い月で80万円。
しかも、この金額は僕の浪費の大半を占めるデジタル系のモノは含まれていない。
デジタル系の買い物はポイント還元率の関係上、現金決済なので、クレジットカードは使わない。
自宅でごろごろしているだけのはずなのに・・・。
アホである。

僕が仕事に戻ることになった理由は、一人でいることに飽きて来たから。
平日の昼間は誰も遊んでくれないので、どうしても一人で過ごさざるを得ない。
最初のうちは一人の時間も楽しかったのだけれど、いい加減飽きてくる。
サラリーマン体質である僕は、平日昼間の一人での過ごし方に慣れていない。

と、いうことで仕事に復帰。
でも、機会があれば、また「好奇心だけのために生きるニート君生活」に戻るのも悪くない。




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