斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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2005年01月14日(金) |
またギターを買ってしまった・・・ |
またギターを買ってしまった・・・
今回はギブソンSGの限定モデル。 僕のギター探し脳内ブックマーク(欲しいギターリスト)の最後に、白いギブソンSG、というのがあった。 当然ながら、僕の欲しいギターリストは全てレギュラーモデルではなく、特殊モデルである。 僕はヤケクソ的な大人買いと20年に渡る週2回の定期楽器屋巡りにより、脳内ブックマークのギターは、ほぼ全て強引に手に入れた。 残るはギブソンSGの白だけだった。 ドラクエ、FF、ポケモンのレアアイテム探しとほとんど同じレベル。
僕は一般的に手に入る通常モデルのギターには興味なし。 僕の脳内には各種のギターの色、仕様に「無意味」なコダワリがあり、ひたすら脳内の「俺様モデル」のギターを探し求める旅をかれこれ20年ほど続けている。 今回入手したギブソンの白いSGはギブソンの通常カタログには存在しない。 白いギブソンSGなど、通常は手に入らないのである。
しかしだ、しかしっ!
限定モデルで白いギブソンSGが発売されてしまったのであるっ! 白SGは限定販売なので、とりあえず今買っておかなくては、次に欲しくなったとき、いつ買えるかわからない。 とりあえず、買っとけ、ということで「祝ギブソンSG限定モデル入手」。 めでたくギタークエストコンプリート。
僕は、「限定販売」、「特別仕様」などという言葉に大変弱い。 自宅のギターがとうとう1ダース(12本)になってしまったが、大半は限定モデル、特別仕様モデル、廃盤モデルばかりである。 ある意味ヲタ・・・。 面倒くさいので写真はアップしないけど、いつか暇を見てギターコレクションの自慢写真を嫌がらせ的にアップしたい。
で、とりあえず買ってみた限定モデルのギブソンの白SG。 楽器屋での試奏段階で既に気づいていたのだけれど、すんごく弾きにくい。 弦のテンションきつすぎ(ヘビメタのダウンチューニング向きか?そもそもの弦が太すぎ。本来のSGはテンションが弱いハズなので弦さえ張り替えれば済む?)、ネック幅広すぎ(タッピングはやり易そう。薄いので、80年代のヘビメタ仕様に近い)、弦高が高すぎ(無意味なので、要調整)。 音は、まずます。 と、いうか楽器屋では僕の嫌いなフェンダーのチューブアンプで試奏だったので、トラブルチェックしかできず。 「マーシャル原理主義者」の僕としては、フェンダーアンプではエラーチェックしかできない。 とりあえず、慣れない、というか大嫌いなフェンダーアンプで試奏。
弾いてみると、いわゆるSG特有のお色気ゼロのジャキジャキ音。 SGは同じギブソンでもレスポールとは全く性格が違う。 メイプルトップ(硬くて重くて密度の高い木)のレスポールとマホガニー単板(柔らかくて軽くて密度の低い木)のSGでここまで音が違うものなのだなあ、と。 自宅で実験してみたのだけれど、フェンダーのストラト、テレキャスター、ギブソンのレスポール、SGの音は、同じセッティングで弾き比べてみると、世の中のイメージとは全然異なる事がわかる。 ギターの音色のイメージって、実にいい加減。 特にテレキャスの音は一般イメージと全然違うぞ。 同じセッティングで弾き較べてチェックしてるのかよ、と。
でもこの違いについては、書き出すときりがない&オクノ総研の読者層には全く興味のないネタだと思うので、次回、ダラダラと嫌がらせを兼ねて書く事にする。
ギブソンのSGの特徴を嫌がらせ的(読んでいる人が全く興味がないことを前提に)に書く。 僕の自宅のマーシャルJCM2000 TSL直結でのファーストインプレッション。
・中音域の音はジャキジャキ感があり、好感が持てるが、高音域は伸びない、エロさがないのでイマイチ ・上記の理由により、リードというよりクランチ向き ・バリバリに歪ませると音が潰れがち。歪みはクランチレベルに抑えたほうが良さが出る ・中音域の出音が良いので、アンプは中域をブースト、低域、高域を抑え気味にしたいわゆるウーマントーンが良い ・高音域エロさはなく、ドライ。フロントピックアップでもエロエロな泣きギターにはなりにくい ・高音域の音がヘボいので超絶技巧速弾き系には向かない ・ボディーの生鳴りは単板のせいか非常に良い ・トーンコントロールが異様に効き、音質の変化幅はレスポールよりもずっと大きい。トーンコントロールだけでここまで音が変化するギターは初めて ・サスティーンはストラトよりはマシだが、レスポール、テレキャスには及ばない ・異様に薄く軽い。いわゆる弾きまくり、振り回し系。ライブで客席にダイブするようなギタリストに最適 ・ハイポジションはレスポールよりもずっと弾き易い。が、ハイポジションの音はショボい ・ワウペダルを使うと効きが良く、マイケル・シェンカーごっこができる ・吊るし状態では大変弾きにくいので、購入後、速攻で調整が必要。僕はちまちまと3時間かけて調整した ・レスポールに比べて仕上げが雑
まとめると、ギブソンのSGはスタジオやレコーディングでチマチマと音質にコダワリつつ弾くギターではない、ということ。 ちまちま系というよりもざっくり系、スタジオ系というよりもライブ系。
僕が、元スタジオエンジニア(バイト)&絶対音感(音大受験脱落)の耳で弾き較べた結果、音質では同じギブソンのレスポールと比較するとレスポールの圧勝。 趣味性は抜きにして機械的に聴き比べると、音質的にSGはレスポールに劣る。 でも楽器なんて趣味性のカタマリ。 好きだったら何でも良いのである。
ギブソンSGは軽くて、使い勝手が良くて、見た目が良いので、ライブでぶんぶん振り回せっ! 傷だらけでボロボロになっても良いので、ガシガシ弾きまくれっ! ワイヤレスシステムを装着して、ステージから客席にダイブしろっ! SGはストレートでロケンロー!なギターであった。
うへへ、皆さんこんなネタには全く興味なしでしょ? ある意味、嫌がらせ的なネタでした。 でも、これからもオクノ総研の読者層には全く興味のないネタを書くぞ。 ついでに、ギタークエストはコンプリートしたので、これからの僕の興味はギター改造(ピックアップの磁力、インピーダンス、コイルの材質による音色の変化)という無意味な領域に進む予定。
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