WEBLOG
斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」

β版

目次 | <<前へ| 次へ>> 


2004年08月06日(金) 2ちゃんねるの就職偏差値表

2ちゃんねるの就職版には、就職偏差値というスレッドがある。
リクルート等が発表する人気企業ランキングは、就職難易度ではなく、自分でも入れそうな企業を前提としているので、正しい情報ではない、という事ではじまった趣旨のスレッドである。

★ 現在の最新版 ★
77 財務省 経産省 外務省 総務省(自治)
76 日本銀行 警察庁 金融庁 BCG
75 総務省(総務+テレコム) 厚労省 JBIC GS
74 防衛庁 国交省 文科省 DBJ マッキンゼー モルガンスタンレー フジ
73 会計検査院 郵政(総合職) 農水省 環境 内閣府 NRI(コンサル) メリルリンチ
72 その他官庁(1種) 日テレ 講談社 みずほ証券 野村證券(リサーチ)ドイチェ アクセンチュア(戦略) 
71 三菱商事 朝日新聞 集英社 電通 日興citi
70 JR東海 三井物産 JP-モルガン 小学館 三菱地所 三井不動産 読売新聞 博報堂 TBS
69 東電 日本郵船 ソニー 共同通信 日経 大和SMBC 農林中金 新潮社 P&G(マーケ) NHK JICA
68 関電 住友商事 東京ガス テレ朝 トヨタ 任天堂 商船三井 三菱信託 東京海上 東京三菱
67 中電 産経新聞 準キー テレ東 大阪ガス 武田 新日鐵 三菱重工 野村AM 日本コカ 日本放送
66 JR東 新日石 三井化学 花王 伊藤忠 毎日新聞 住友信託 本田技研 時事通信 味の素 JRA JWAVE
65 富士フィルム キャノン 信金中金 松下電器 日産 日本生命 住友化学 JFE サントリー シティバンク マイクロソフト
64 地方電力 資生堂 JR西 SMBC ADK 丸紅 旭化成 住友電工 川崎汽船 ドコモ キリンビル アサヒビル リコー
63 住友不 三菱化学 新生銀 JASRAC 地方局 デンソ- 富士ゼロ 日本リーバ ユニバーサル 東宝
62 日立 王子/日本製紙 地方新聞社 みずほ メトロ 東レ NTT東 日清製粉 松竹 JT NRI(SE) 日本IBM
61 シャープ インテリジェンス 川崎重工 バンダイ ニコン キッコーマン 日本HP NEC NTT西 コニミノ 日清食品
60 東急電鉄 MS海上 明治製菓 東芝 三菱電機 オリンパス 帝国データ アクセンチュア 地方JR NTTデータ
59 NHKエンタープライズ 商工中金 共同テレビ カゴメ オリエンタルランド ビクタ パイオニア 損保ジャ キリンビバ
58 国民公庫 森永乳業 明治乳業 KDDI 伊勢丹 アサヒ飲料
57 最上位地銀 あおぞら銀 第一生命 中小公庫 サッポロビール 政令指定都市 UFJ
56 中央三井 TBSビジョン ブラザー 森永製菓 ING 
55 農林公庫 ヤクルト ミツカン 明治安田生命 国��
54 上位地銀 ハウス食品 AFLAC ALICO JCB 日本興亜/あいおい損保 住友生命
53 中位地銀 サントリーフーズ キューピー オリックス ヤフー
52 上位信金 信用保証協会 IYバンク 住商リース 富士通 太陽/大同生命
51 大和證券 日興コーディアル証券 
50 下位地銀 AGF 警察消防 積水ハウス 楽天


2ちゃんねるの就職板は学生の妄想の宝庫。
この偏差値表も学生の妄想にあふれていて面白い。
学生から見た企業イメージをつかむのには最適なので、良く見ている。
コンサルタントとして、各企業の奥深くまで入り込んで実態を知っている僕にとっては2ちゃんねるの「就職板」は「就職妄想板」でしかないのだけれど、企業イメージは企業戦略にとって重要。
学生からどう見られているか、については企業の将来を左右しかねないほど重要なことである。

僕は、仕事柄、様々な企業の方々と接するのだけれど、この就職難易度ランキングと各企業の社員の優秀さ加減にはかなりの開きがあるな、という印象を持つ。
企業のなかには優秀な人もそうでない人も混在しているので、特定企業の社員の評価などできないので、あくまでも印象だけど。

企業にとって、新卒社員の採用は実はとても難しい。
正直なところ、ギャンブル、と言っても良い。
中途採用であれば、職務経歴書があるので、ある程度の判断も可能だけれど、新卒社員の場合、実績が何もないので、何とも判断がつきづらい。

よく学生が「10分や20分の面接で何がわかる!」みたいな事を言っている。
その通り!
10分や20分の面接では、コミュニケーション能力程度しかわからない。
学生のポテンシャルの見極めなどできるワケがない。
グループディスカッション等をやれば、多少、マシではあるが、それでも学生の本当の姿は見えない。

一方、新入社員が配属されて、一緒に仕事をしてみると、能力はすぐに判断がつく。
演技ではない本当の姿を見ることができれば、能力は簡単にわかる。
一日のうちの午前中だけで判断できる。

なので、企業は新卒採用をインターンシップ重視に切り替えつつある。
インターンシップ中でも学生は「演技」をするのだけれど、期間が長いぶんだけ、演技ではない、本当の姿が見極め易くなる。
ちなみに、インターンシップ中に社員との飲み会や打ち上げがあると思うけれど、その時こそが、本当のアピールタイムだ。
インターンシップ終了後の打ち上げだろうと、気を抜いてはいけない。
酒の勢いでした、と言えば良いので、酔ったフリして、大ボラを吹きまくれば良い。

新卒学生の採用にあたっては資格、成績等はほとんど考慮されていないと思う(少なくとも僕は)。
なぜなら、学生時代の成績とビジネスマンとしての能力に相関性があるとは思えないから。
企業は、大学の教育に対して、何の期待もしていない。
採用してから育てる。
仮にMBAを持っていたとしても、英語ができるのね、とかEXCELを使った分析やファイナンスの「基礎」は知っているのね、程度(ただしどこの大学のMBAかは重要)。
採用時に一番重視しているのは、あくまでもポテンシャル。
将来成長できそうかどうか、を見ているのである。

就職難易度表そのものは面白い、と思うけれど、高偏差値の企業で成長できるかどうか、待遇はどうか、といった点との相関性はない。
あくまでも単なる就職難易度。
「幸せ度」表ではない。
大学の偏差値であれば、学歴社会である日本にとって、就職時にある程度意味のあるものかも知れないけれど、就職難易度表は、お遊びとしての域を出ない。

終身雇用が完全に崩壊した今、日本は「学歴社会」から「職歴社会」へと移行している。
学生は、この就職難易度表に惑わされてはいけない。
高偏差値企業に就職しても、何年かすれば転職することになる。
偏差値としてみるのであれば「職歴」として、評価されやすい企業を選択したほうがおトクだと思う。

でも、僕はそもそもキャリアを積んで「エリートちゃん」を目指す人生そのもののほうに疑問を感じる。
同じ2ちゃんねるにある「合コン受けランキング」の上位企業を目指したほうが、幸せだと思う。




目次 | <<前へ| 次へ>> 
オクノ総研 |Mail|BBS |http://www.junokuno.com/

My追加
孤独に歩め 悪をなさず 求めるところは少なく 林の中の象のように

リンク、引用はご自由にどうぞ。@your own risk
当サイトの内容は筆者が勤務している企業の見解とは無関係です。