斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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| 2003年08月05日(火) |
epは最も理にかなった次世代放送のはずだったのに |
昨日、将来のTV放送について書いた。 将来のTV放送の三要素は「衛星」、「ブロードバンド」、「HDD」である。
実はこの三要素を満たしている放送サービスは既に存在する。 「ep」である。
epは約1年ほど前に放送を開始したCSデジタル放送。 CSデジタル放送とHDDを組み合わせた専用チューナによって構成されている。 蓄積放送サービスとして、衛星からHDDに番組を蓄積し、見たい時間にHDDから番組を再生する。 ブロードバンドは最初の機種では対応していないが、2世代めから対応する予定だった。 放送テクノロジーから見れば、非常に理にかなっている。 次世代型放送のあるべき姿である。
HDD内蔵チューナーは価格が高いため、携帯電話と同じビジネスモデルを志向した。 ハードウエア自体を安くし、会員費で回収しようと試みた。 携帯電話が実際の製造コストより、ずっと安く買えるのと同じビジネスモデル。
でも、epは失敗した。 大ゴケである。 300万人程度の加入者を目標としたにもかかわらず、現時点でまだ加入者は1万人もいないといわれている。
これは、戦術の失敗である。 epの目のつけどころは正しかった。 だけど、見事にコケた。
失敗の理由は下記の2点。
�”當未謀稿�で買えない等、サービス形態がややこし過ぎて消費者が理解できなかった ��蓄積番組があまりにもつまらなかった
epのHDD内蔵チューナーは店頭では買えない。 サービスとハードウエアが高度に融合しているのだけれど、消費者はそのややこしいサービスが理解できない。 それ以前に、機器が店頭に並んでいない。 店頭に並んでいても隅のほうに置かれ、ポップもなければ、店員が説明もしない。 epの加入チラシが置いてあるだけである。
HDD内蔵チューナーを安くするために、会員費を取るサービスを取ろうとしたのだけれど、蓄積番組があまりにもつまらないため、会員は会員費用を払うのがアホらしくなった。 epにしてみれば、ハードウエアを安くするための手段であったのに、蓄積番組がつまらないがために、ユーザーは会員費を払いたがらない。 しかも蓄積番組は基本的に広告エリアである。 広告のために、会員費など払えるか、とユーザーは感じた。 epサービスのややこしさを理解できた少数の消費者は、会費を払う事をアホらしいと感じ、epに加入しなかった。
まだ、放送は続いているけれど、時間の問題でサービスを停止するだろう。
とても残念である。 epこそは、最も理にかなった次世代放送サービスのはずだったのに。 本来なら、epは次世代放送の新しいカタチを切り開いたはずだ。 なのに、これ以上、選択の余地がないくらいに、最悪の戦略を取りつづけた。 全くもう・・・。 これは人災である。。
ep関係者の皆さん、もし良かったら僕にビジネスモデルの再構築をやらせてください。 まだ資本金が残っていたら、の話だけれど。
■イーピー http://www.epep.jp/
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