斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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2003年07月16日(水) |
ザ・リアル・ミリ・バニリ ¥100 |
会社の帰りに中古CD屋に寄り、スゴイモノを発見してしまった。
ザ・リアル・ミリ・バニリ ¥100
買いだ、買い。 即買い。
もう、あの事件は記憶のかなただと思われるので、解説する。 ミリ・バニリを覚えているだろうか? 10年くらい前に、口パク問題でグラミー賞を剥奪されたアーティストである。 歌っていたわけでも、演奏していたわけでもないので、アーティストではないのだけれど。 ミリ・バニリとはグラミー賞の新人賞を受賞しておきながら、実は口パクだった事がバレ、グラミー賞を剥奪された、という前代見聞のアーティスト?である。
このザ・リアル・ミリ・バニリとは、その口パクのミリ・バニリの影で演奏していたホンモノ。 ゴースト・ミュージシャン。 影武者として演奏していたアーティストなのである。
一種のキワモノなので、当然売れていない。 僕が今回入手したCDにも「限定版」と書いてある。 僕も音は聴いた事がない。
「ザ・リアル・ミリ・バニリ」と、Googleに入力しても13件しかヒットしない。 「オクノ総研」ですら57件もヒットするのに・・・。 「ザ」が余計かも知れない、と「リアル・ミリ・バニリ」で検索してみても18件。
そうか、世間の人は全然興味がないのか。 このテのネタに。 ミリ・バニリがグラミー賞を剥奪されたときには、t.A.T.u並にスポーツ新聞を騒がせたものだったのだけれど。
オトナの僕としては¥100の中古CD一枚だけを買うのもナンなので、テキトーに近くに置いてあった同じく¥100のUB40のCDを2枚とマイケル・ボルトンのCDを一緒に買った。 CDを4枚買って、¥400。 税込みで¥420。
家に帰ってザ・リアル・ミリ・バニリを聴いてみると、全然マトモな音。 笑うために買ったCDなのに、結構、キチンとした音だったので、がっかり。 ちぇっ、マトモじゃん。
典型的な90年代初期のちょっとだけ黒い音。 ナイル・ロジャースからソウル色を薄くしたみたいな。 CHICではなく、ナイル・ロジャースがゲストやプロデューサーで参画しているバンドっぽい音。 たぶん、この人達もスタジオミュージシャンなのだろう。
ミリ・バニリとは関係なく、登場していれば普通に売れていたかも知れない。 キワモノイメージが強くて、ちょっとかわいそうな気もした。
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