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2003年04月08日(火) DoCoMoの505iの戦略が理解できない

DoCoMoの505iが発表された。

僕は年に一回は携帯電話を買い換えるので、当然505iが出たら発売日に即、買う予定。
今回のねらい目はソニーエリクソンだろう。
145グラムとPDCとは思えない激重さ、液晶むき出しという実用性には???なのだけれど、そんな事はどうでも良い。

今年の僕のテーマは「くるくる回る液晶」。
Zaurusもこの条件に合致しているので購入した。
今回の505iシリーズのなかでこの条件を満たしているのが、ソニーエリクソンだけなのである。
なので、くるくる液晶が回るソニーエリクソンの505iを買う。

今回の505iに対するDoCoMoの戦略が理解できない。
どうもやり過ぎ感が漂っている。

基本的な携帯電話会社の収益増大モデルはトラフィックの増大である。
携帯電話ユーザー数の増加はもはや頭打ちなので、収益を伸ばすためにはパケットをたくさん使ってもらうしかない。
そのための、写真メールであり、iアプリのサイズの拡大であり、FLASHの採用である。
ユーザーをパケ死に追い込むのがDoCoMoの基本戦略だ。

が、今回の505iの戦略にはやり過ぎ感が強い。
ここまで、重いコンテンツを携帯で流そうとすれば、ユーザーは簡単にパケ死する。
ちょっとFLASHのサイトを見たら300円、iアプリをダウンロードしたら500円、なのである。
505iユーザーはパケ死続出だろう。
これでは、却ってパケットの使用を自粛するのではないか、とも思う。
少なくとも、DoCoMoのパケット代が高すぎることへの批判が続出することは目に見えている。

また、カメラ機能は130万画素モデルも出ているのだけれど、iショットの仕様は以前のままなので、130万画素の写真はネットワークには流れない。
基本的にスタンドアローンのデジカメと同じなのである。
ユーザーとしてはカメラの性能が上がってうれしいが、カメラの画素数を上げてもDoCoMoの収益には結びつかない。
今回の505iは504iと同様の2−3万円で販売する、との事なので端末のコストが上がったぶん、DoCoMoの収益性は低下するはずである。
しかも、その下がった収益を増大するパケットで賄えない。

謎である。




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