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2002年12月07日(土) 戦略的思考の基本はパチンコで学んだ

僕は以前、パチンコに凝っていた。
クリエイター時代の話で、将来戦略コンサルタントになるなどとは夢にも思っていない頃のことだ。
最後にパチンコをしてからもう既に数年がたつが、凝っていたときは狂っていた。
僕はマイブームになると誰にも止められなくなるまで、どこまでも突っ走ってしまう性格である。

毎週金曜日の夜に3000円くらいかけて試し打ちしながら、良さげな台に目星をつけ、釘の状態を確認する。
金曜日は台に目星をつけることのみが目的。
土曜日は開店前から並び、目星をつけた台にまっしぐら。
釘の状態に変化がなければそのまま打つ。
釘が変わっていれば、次の台に移る。

無制限の台であれば持ち玉がある限り、延々と長時間打ちつづけたほうが得である。
4円で玉を買い、2.5円で交換なので2.5円の持ち玉がある限り、打ちつづけなければ損である。
翌日に持ち越せばまた4円で玉を買わなくてはならなくなる。
僕は開店から閉店近くまで延々と打ちつづけていた。

デジタルのパチンコ台は確率のみに制御されている。
出玉の波などは延々と打ち続ければいつかはパチンコ台に設定された確率と同じになる。
パチンコ台がデジタルで制御されている以上、いつかは確率は平準化される。
パチンコとは本来、幸運、不運などは全く関係ないのだ。
日によって勝ったり負けたりすることもあるが、延々と続けていればいつかは運の要素など消えてなくなってしまう。
パチンコの勝ち負けには余計なノイズが入り込む余地などほとんどないのである。
きちんと計算をして遊んでいる限り、トータルで負けることなどあり得ない。
競馬と比較すれば予測不可能な要素が極端に少ない。

大当たりの確率、大当たり時の平均予想出玉数、換金率から1000円あたり何回デジタルを回転させればボーダーラインか?投資に対して収益が上回るか?
きちんと計算すれば簡単に求められるのだ。
最初の大当たりまで投資しても良い金額についても期待値から求めることができる。
持ち玉でのやめどきも同様にして計算可能。
実際は、持ち玉での勝負は換金率の問題があるので、基本的にはできる限り長時間やり続けることが有利である場合がほとんどだけど。
パチンコは投資に対する期待収益率をかなり正確に事前に予測することが可能なのだ。

何事にも研究熱心な僕はパチンコでの戦績を全てEXCELに保存し、様々なシミュレーションを行っていた。
プレステのパチンコソフトもシミュレーションに活用していた。

当時の僕がパチンコでやっていた事は、戦略コンサルタントの仕事と何ら変わらない。
目標を達成するための戦略を練り、収益の予想を立て、投資計画を立て、実行する。
企業経営もマクロ経済もパチンコと基本は同じ。
少し規模が大きくなっているだけである。
戦略変数が多少多くなっただけで、基本は全く変わらない。
僕が戦略的思考の基本を身に付けたのはパチンコ屋であった。

結局、半年ほどのパチンコマイブームの間、僕は数百万円をパチンコに投資した。
半年ほどの収益結果は数万円のプラス。
負けはしなかったが、大きく勝つ事はできなかった。
大きく勝てなかった理由は、ボーダーを下回る台であるにもかかわず「今日はイケるような気がする」、明らかに目標初期投資額を上回っているにもかかわらず「ここまで投資したんだからもう少し」などという、理論を無視した行動を取ってしまったからである。
勝ちパターンがわかっているにもかかわらず、パターンを無視した行動を取ってしまう。
実際の企業経営も実は同じなのかもしれない。




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