| ∈大人になれないコンプレックス��∋ |
| 2005年03月21日(月) |
今年に看護師さんに、何気なく言われた言葉。
「あなたは、社会人の経験がないのだから、人間関係に未熟な所があるんだと思うよ。」
短大生の時に、クローン病で、長期入院してから、社会人として働いたことはない。
働いてお金をもらったことがあるのは、高校生の受験が終わった頃から、始めたバイトでしかない。しかも、短大生活との両立が難しくなり、途中でやめてしまった。
働くのは大変だ。と感じたのも、その時。
立ち仕事に、「いらっしゃいませ。」「ありがとうございました。」営業スマイルに、時には、まかされる商品の入庫入力という、ちょい大物の仕事に責任感を感じたり。
時給６５０円。他のバイトに比べては、安くてやめたるわと思いながら、惹かれていってしまった・・・。
２０代は、病気との付き合いの毎日。
そればかりで、他に何かしたとか、身についたとかは、痛みに強くなったことと、病院のかかり方や、医者との付き合い方がうまくなったくらい？
それさえも、難しいかな・・・。
成長したものなんて、これっぽっちもない。
先生や看護師さんに守られ、治療や検査を素直に受け、できることとできないことを制限される毎日。
自由から、ほど遠い毎日だった。
自分の仕事というものを得て生きてきた、周りの友達を見ると、時に自分と違うなぁと思うのは、折り合いのつけ方。
大人になるというのは、ある意味、上手にあきらめることができるようになるということ。
自分の力や周りの力で、できることとできないことが、見えるようになるのも、大人になるということ。
あたしの中の、真っ直ぐな部分が、自分と相手との間で突き刺さり、しんどく感じてしまう時がある。
生きていく。という仕事と、これまで毎日付き合ってきた、あたし。
それには、いつだって、真剣勝負だし、手抜きはできない。
自分の命を守るのは、自分にしかできない。
誰にも譲れない、守れない、あたしの毎日。
もしかしたら、病気と付き合ってきた、あたしだから、感じたこと、考えたことがあったかもしれない。
きっとあるのだと思う。
生きていることに、自分や周りの命の存在に、感謝する機会なんて、人生において、そんなにないことだもん。
病気との付き合いの中で、得たものもある。
先生や看護師さん、患者仲間、そして家族。
あたしという小さな世界の中で、それなりに人間関係に、悩み、考え、成長させてもらった。
だけど、やっぱり、どこかで不安。
この年で、社会人としての経験がないことは。
それに、最近感じるのは、子育て。
子供を産むということ、育てるということは、母となること。
自分の子供の存在って、どんなのだろう？と思う。
母となることで、成長すること、させられることもあるのかもしれないなぁって。
あたしは、結婚できるのか？
子供は、産めるのか？
子育ては？
そんなふつうの女性としての、夢もある。
捨ててはいないけど、あきらめも持っている。
きっと、ずっと悩んでいくんだろなぁ。
その年らしい、人間になっていますか？と。
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