∈ただいま∋ |
2004年11月20日(土) |
昨日、退院して帰ってきました。 あまりにも、体調がよくなかったので、ご報告が遅れてごめんなさい。 「この状態で、退院?」・・・って、へばってました。 何か、「おめでとう。」と言われたくない気分だったので(誰も言いたくないぞ。かもしれない・・・けど)、そっとして欲しくて・・・何かわがまま言っちゃって、ごめんなさい。。。
風邪が長引いてるのと、パルスのステロイドと、それ以外にも、かなりきつい薬を使ったので、副作用で気分がワルワル状態です。 今週は、ろくに食べられない状態・・・凹 胃のムカムカは、薬の副作用の抜けきる1週間後くらいには、治まるらしい・・・。あと、たぶん、風邪引いてるせいもあるでしょうと。 ダブルパンチは、さすがに、しんどい・・・。
昨日は、午後から、退院して、気分の悪くて倒れそうな中、死にもの狂いで福祉タクシーで帰ってきて、すぐにベットで寝ました。 何かうとうと・・・していた。 入院中、毎日3,4時間くらいしか眠れてない状態だったから、さすがに、疲れも溜まってたのかな? 寝て起きたら、また気分悪かったけど・・・病院食より、家の夕食は食べられた。 食欲なくても、家の食事は、食べられるから不思議。 病院では、湿度がなくて、空気もカラカラ。真夏なくらい暑かったし、どこの国?ってくらいの不快感だった・・・。 家は、湿度が病室より高いから、痰も自分で出しやすいし、咳とか少なくなって楽。 風邪引いてから、咳や痰がひっきりなしで、肺炎じゃないの?とか思うくらい、苦しかった。。。 やっぱり、家はよいです。最高ー。
今回の入院は、治療入院なので、点滴が終われば帰れるし、ほんとは火曜に点滴が終わり退院予定だったんだよね。 入院しなくても、歩ける人は、外来に7日〜10日通って治療されてるわけだし。 でも、風邪引いて延びて、というか延ばしてもらって、それでもスッキリしない状態だけど、帰ることにした。 訪問看護師さんは、「こんな状態で、帰るの大丈夫?」と心配していたけれど(不安定な状態で帰ると、在宅で受け入れる側の訪問看護師さんがフォローできずに、大変困らせてしまう)、病棟側は早く帰れとうるさい・・・。 次の入院予定の患者さんも待ってるし、ベットが早く回転しないと、いろいろ困るわけです。 前の入院の時に、抗がん剤の治療入院で、入院した時は元気だったのに、点滴が始まりしんどくなられて、トイレで吐き続けていて、食事も食べられなくなり、治療が終わった日に退院と言われていた人がいて、「あんなで帰れるの?」とか他人事に思ってたけど・・・今回は自分事として、つくづく身に滲みました・・・。
今回は耳で入院したわけだけど、あたしは他の病気も患ってるし、手足も麻痺して何かと不自由なわけで、生活に介護も必要なのだけど。 在宅で、家族や訪問看護師さんに、看護・介護してもらってたことを、入院後も継続して、病棟の看護師さんにケアしてもらうことが大変でした。 入院した時は、何度もいろいろ(トイレは、食事は、どうしてる?とか)聞きに来られて、親切な看護師さんだなぁと思ってたけど、何か聞いたのは看護記録に書くためだったのですか?と思わされるような、後の入院生活の状況だった・・・。 ナースコール押しても、面倒な顔するし、トイレとか言うと、尿器が飛んできそうなくらい殺気立ってるよ・・・。何か押せなかった。 それに、あたしの体を知らない看護師さんばかりだから、何ができて何ができないとかわからないし、どう介護していいのか?わからない。 車イスだけど、歩けるとか、立てるとか思い込んでる人もいて、車イスへの移動ひとつも恐怖だった・・・。 そもそも、急性期病棟は治療の場で、介護の場ではないから、介護はないに等しい。だから、検温や、点滴の処置以外の、トイレとか食事とかは、家族が介護する。 でもね、何かそれは看護処置でしょと思える、命に関わるようなことも、忘れられるのか?はぶこうとされるのには、ちょっとやめてもらいたかった。 言わなきゃしないのには、困るし、言いにくいのですよ・・・。 もちろん、夜も母が泊まり込んでました。
付き添う人も、健康な人が病院で暮らすのって、大変です。 病棟の生活は、もちろん患者に合わせているわけで、1日中交代もなしで、一人で付き添って看護するって、健康な人も身体も心も病気になっちゃう。 母も風邪引くし、早く治療が終わって帰してとばかり言ってた。 在宅の方が、家事とかしながら介護できるし、ゆっくり休める。 母には、今回の入院は相当堪えてしまったみたい。 父も毎晩、コンビニ弁当で我慢してもらったし・・・。 正直、あたしはこんなしんどい状態で帰ってどーなるん?と不安だったけど、家族もそんな状況だったので、とにかく早く退院しよう。ってことにした。
何か、世の中って、矛盾だらけです。 病院も、営利目的の時代になったのかなぁと思う。 患者も、商売道具のひとつなのかな、と。悲しいですね。 病む人の救い方というか、支え方が間違ってる気がする。 そもそも、医療保険も10日で入院点数が落ちるから、それ前後で退院させないと、病院は儲けない仕組みになってるのです。 でも、人間って治療したらすぐ治るとか、計画通りにはいかないわけで。 病院案内にも書いてたけど、「1ヶ月の入院後は、転院を勧めます。」と、前は3ヶ月だったけれど、また短く厳しくなってるんだなぁと。
入院は誰もしなくてする人なんかいないし、元気になりたくて、治療も耐えるわけで、それを応援しない、支えになれない医療の仕組みって、何なんでしょうか・・・。 長く入院するのもいいこととは限らないけど(社会的入院とか)、このままではあまりにも人間を機械化し過ぎだなと思った。 アメリカばかり追わず、日本の医療のよい部分は、大切にしていって欲しいです。
ほんと、今回は、体の状態なんか無視で、さっさと治療して終われば帰って、といった感じで、すごく辛い思い出しかない。 申し送りはなってないわ、熱あることも翌日の看護師さんに伝わってない。 それに、看護助手さん「お茶いいですか?(コレって、お茶いらないですねという意味らしい。)」という聞き方はおかしいだろ。お茶欲しくて「はい。」と言ったら、入れてくれなかった・・・涙 全てがマニュアル過ぎて、機械じゃない自分の体の方がおかしいのかと思ったよ。 患者は生きるなまものなんですよ・・・。
退院の日は、昼の1時に次の入院患者が入るということで、それまで退院して下さいと、朝から点滴に4時間もかかるのに、10時から2時間で落とされ、その日に限り、「早く時間がない・・・。」と、なぜか着替えさせてくれて、さっさとお帰りって印象がした・・・。 荷物が多かったので、一人の看護師さんが、エレベーターの下まで送ってくれた。それだけ何か救われた。
たぶん、胃のムカムカはストレスもあるのかな。 家だと気分的に楽だし。吐き気止めもよく効いてくれる。 ストレスって怖いね・・・。 しばらくゆっくりして、早く元気になればいいなぁ。
入院生活10日で、73500円の部屋代也・・・。 あー。これで、ディズニーランドへの旅費は、消えてしまったかもー。涙
それにしても、家は寒い・・・。 この10日で、南国から、北国に引越しした気分です。。。
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