日々の泡

2012年02月24日(金) カルロス バルマセーダ著「ブエノスアイレス食堂」読了

朝、読了。軽い嘔吐感を感じた。あくまで軽くであるが。原題を直訳すると「食人者の指南書」となるそうだ。知っていたら決して読まなかっただろう。昨年ノーベル文学賞をとった。芥川賞ならともかくノーベル文学賞をとった作品を読もうと思ったのは随分昔のことで、その時もラテン文学だったが全く相いれないものを感じ、それ以来興味がなかったのだが、今回は「食堂」という言葉に惹かれて図書館の予約を入れておいた。随分前の話だが、図書館からメールが来たのでこのタイミングで読むことになった。結果、やはりラテン文学だった。「百年の孤独」「蜘蛛女のキス」などなど。訳者は邦題について、内容の暗黒ぶりと対照的なのどかな調子が絶妙だし、食堂の年代記でのあるのだからふさわしいと書いているが、詐欺にあったような気がしないでもない。自分にとって害になる人間を殺害しては、死体を料理にして処理してしまうのは、よくある話だが、最後に自らを料理にしてネズミに饗してしまうところがすごい。


 < 過去  INDEX  未来 >


para