日々の泡

2011年10月25日(火) 北原亜以子著「深川澪通り灯ともし頃」読了

面白かった。煙草売りの政吉は、かつては身の不幸からやくざのような生活をしていたが、木戸番の夫婦と喧嘩の手当てをしてもらってから縁がつながり、手習いに通ううちに狂歌作りに目覚める。古武士のような威厳のある笑兵衛とその妻お捨がなんとも魅力的だ。いつも人の手助けをするのに労をいとわない。一部がこの政吉の話、第2話は、政吉と同じ長屋に住み、お針子を3人雇って仕立て屋を営むお若が中心になっている。お若には十数年、年に何回か通ってくる夫のような存在の男がいる。彼には実は妻と子がいたのだが、お若にはそれを知ってからも彼と別れることができなかった。


 < 過去  INDEX  未来 >


para