日々の泡

1998年08月13日(木) 藤沢周 ブエノスアイレス午前零時

純文学小説
作者:現代 日本
出版社・値段:文芸春秋

芥川賞受賞作品。 ジャンルとして純文学を選択しつつ、今年に入って1000回目くらいに純文学の定義について考え込む。 それにしても最近、主人公が少々一般社会からはみでている小説が多い。昔なら挫折と言った重い主題となるところを軽く流しているところに時代を感じる。 しかし、ここ10年〜20年の価値観の変わり様は眼を瞠るものがあり、目安となる普通の生き方なるものが、あやふやになってきている今、[社会からはみだした]という表現はまもなく死語になるのではないかと、これは少々嬉しい予感がある。 ただドロップアウトしている[主人公]が劇中劇を演じているかのように現実味がないことも確かである。 もっと読み応えのあるものが読みたいとやはり最後には思った。1998年8月13日深夜


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