生きる。を消費する
今までの人生で、嫉妬に狂う事というのはしばらくなかった気がする。 若い頃はとても嫉妬深い女だったと思う。 勝ち負けで生きていた事もあるとおもうが、それで悔しくて 人を傷つけたり(精神的にも肉体的にも)した事があるので嫌だった。
だから大人になってからは嫉妬を表に出すのはカッコ悪いと思って 極力自分のそういったドロドロした感情を表現するのは抑えていた。
でも、その嫉妬心も恋愛に対しては感じたことが無かったと思う。 今までの恋愛はろくなもんが無かったけれど、多分嫉妬してたら 身が持たないようなものばかりだったからなのだろう。 大抵が他に付き合ってる人が居たり、浮気されたり、はたまた裏切られたり。 そういう事が多かったのかもしれないから、自分の嫉妬心は隠してたのだろう。
私は独りだ。誰も私を守ってくれる人など居ない。 戦場に取り残されても、誰も手を引いて「逃げろ」と言う人は居ない。 だから、今の私はとても固い殻で覆われている。自らも割ることが出来ないくらいの。 最近、感情がうまくコントロール出来ないのは多分それが原因なのかもしれない。 固い殻に亀裂が入り始めたのかもしれない。もしかしたら。
ずっとずっとそればかり考えてて、答えなんて出る訳ないんだけれど。 自分をだましだましてここまでやってきたんだもの、外に出してあげる時が来たのかも。
嫉妬に狂うのはみっともない、と思ってセーブしてきたが 今回嫉妬する事で、その相手に対する愛情の度合いを図ることが出来た。 私は多分もう後戻り出来ないんだろう。今までそれが怖くて、船を漕ぎ出さずに 目の前の大海をただ眺めて想像して、それで終わってたのかもしれない。
何かが変わった。うまく口に出して言えないけれど。 より良い私が現れる事を祈って。流れ落ちる涙を拭いて。
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