生きる。を消費する
中学の時仲が良かった男の子が居る。 彼は女の子に囲まれて育った所為か私よりもおしとやかで可愛かった。 お菓子を作るのが得意で、いつも素敵なラッピングのお菓子をくれた。 私が食べたことのないお菓子を作ることだってあった。
彼と待ち合わせをすると、汗を掻きながらスゴい勢いでチャリを漕いで 彼がやってくる。夏の高円寺。人混みでムッとする暑さの駅前。 手を繋ぎながら商店街を歩く。とりとめのない話をしながら、歩く。 その日あった出来事。好きな音楽の話。
あの時のにおいがふと蘇る。 彼のTシャツから香るかおり。どこかの台所からの夕ご飯の匂い。 あの頃の私は、どういう女の子だったのだろう。
夏になると、何故か思い出す。そして胸がキュッとなるのだ。
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