大学って。たまにおもしろいことが起こる。 おもしろいとゆーか。別に普通かもしれんけど。 精密な機械がいっぱいあるからこそ。 ちょっとしたことで機能停止になって。使い物にならんくなる。
本日。そうるの研究室周囲。停電。(笑)。
「ありえへんと思わん?なんで停電やねん。」 「ほんまやなぁ。この忙しい時期に。」 「もーまじ迷惑。どないせーっちゅー話。」 「まぁまぁ。今日は土曜やん。ちょっとは休めば?」 「いや、そんなことしたら来週に泣くハメになる・・・。」 「そんなん言ったって停電やったらどうしようもないやん。」
ぶーたれるそうるは。結局研究室のノートパソコンを家に持って帰ってきた。 あたしもあたしで。まだ完成してへん資料があったから。 8畳の部屋。そうるはこたつで。あたしは机で。 ふたりしてパソコンに向かって。せっせと課題を進めてた。
カタカタ。カタカタ。 キーボードを叩く音が部屋に響く。
行き詰って溜め息をひとつ。 ふと目をやると。真剣なそうるの顔。 そして。あたしの視線に気づいて。 「なにーな。」って言う。
なんでもないことなんて。分かってるくせに。
「つかれたよー。」 「つかれたなー。」 「もー肩凝りまくりやねんけど。」 「確かに。もーバキバキやな。」 「なー。肩揉みあいせーへん?」 「あー。しよっか。」
そう言うと。そうるはあたしの後ろに回って。肩を揉んでくれた。 握力ありまくりのそうるは。時々わざと思いっきり揉んで。 「ちょー!痛いしー!」とか言わせては。ケラケラと笑ってた。 「ここには肉ついてへんねんなー。」とか言って。あたしに殴られてた。
そして今度はあたしが揉んであげる番になって。 悔しいからあたしも痛がらせようと思って。思いっきり揉んでも。 強がるそうるは。ちょこちょこ顔をしかめるだけで。 「痛いんちゃうん?」って笑ってやっても。「全然ー。」とか答えてた。
しょーもないけど。それだけでも楽しい。
結局1日中2人して。ほとんど作業してた。 ごはん食べたり。テレビ見たり。ちょっとゆっくりしたせいで。 夜中に再開することになって。けっこう疲れた。
「あー分からん。もーできん。」 「なんでやねん。パワポぐらい使いこなせ。」 「だって分からんもんは分からんねんもん。」 「もーあほやなー。ちょっと貸してみ。」 「まじでー。やってくれんの?」 「あーでもちょっとだけやで。」
そう言うと。そうるはあたしの代わりにパソに向かう。 「ここはどうしたいん?」「ここは?」 そうやっていろいろ聞きながら。どんどん進めていく。 「ここはこっちの方がええで。」「これはいらんのちゃうか。」 そうやって意見も挟みながら。どんどん作っていく。
時計を見れば夜中の3時。 自分のこともやらなあかんのに。 全く関係ない分野のあたしの研究にまで。 付き合ってくれるそうるは。ほんまに優しい。
あたしはそうるの背後に立ってた。 ちょっとプリン状態の髪の毛を見つけて。 そろそろ染めんとあかんでーと思った。 お疲れモードの背中を見つめて。 抱き締めたいなーと思った。
愛しい人がこんなにそばにおる。嬉しすぎる。泣けてくる。
ねぇそうる。今日は久しぶりにあんたとまるまる1日過ごせたね。 最近のあんたは研究室に入りびたりで。ほんまに忙しそうで。 あたしとちゃんと向き合う余裕なんてなさそうで。 まぁいいか。しょーがないよなって。あたしは勝手に諦めてるとこがあった。
でも。そんな自分にあほって言いたくなるような。 思いっきり蹴りを入れたくなるような。そんな今日やった。
大好きな人がおる。 あたしのそばで笑ってくれる。 あたしを癒してくれて。 あたしを支えてくれる。
これ以上あたしは。何を望む必要があるんやろうって思ってもた。
そうる。あんたはあんたなりに。いろいろ尽くしてくれる。 あたしとの時間を作ってくれてるし。あたしのために動いてくれる。 それやのに。あたしは自分ばっかり尽くしてるつもりで。 「たまにはあんたに何かしてもらうのもいいなー。」とか思ったりしてた。
もーあほか。お前は何を勘違いしてるねんって話よな。 あんたはちゃんと。あたしを大事にしてくれてるのに。 勝手にいじけたり。勝手に拗ねたり。勝手に泣いたり。 あたしは扱いにくくなってまうことがいっぱいあると思う。
なんかそんなことを考えてたら。 いつもみたく「成長」って言葉が頭に浮かんでた。 でも。いつもとちょっと違ってたのは。 「成長せんとなぁ。」じゃなくて「成長したいなぁ。」やったこと。 めちゃめちゃ前向きに。がんばりたいって思えたこと。
ねぇそうる。あたしはね。 もっとあんたに好きになってほしい。 もっとあんたに愛されていたい。 単純にそう思うから。もうちょっとがんばってみるよ。 うまく言えんけど。いろんなことをがんばってみるよ。
今日はいい1日やった。ありがとうね。そうる。
↑あいたたー。やってもーたって感じ・・・(涙)。 |