***☆For My Dearest☆***



***☆For My Dearest☆***

男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2002年10月13日(日)包み込むように。

3連休真っ只中。あたしは今日はひとりでのんびり。
昨日は試合で。そうると一緒にいられた。
明日は後輩の試合の応援で。そうると一緒にいられる。
だからたった1日。一緒にいられないくらい。
なんてことない。・・・はずやのにね(涙)。

あぁ。なんてゆーか。寂しくなってしまうあたしは。
やっぱり。そうるの言うとおり。うさぎなんかな。
(「なんでうさぎ?」って方、分からない方はこちらの日記へ。)

しょーがないから。今日は1日家のことでもしようかな。
最近バタバタしてて。部屋の掃除とかもゆっくり出来んかったし。
そう思って。あたしは肩までの髪をキュッとまとめて気合いを入れる。

試合のユニフォームとか。溜まってる洗濯物を干して。
お布団と。枕も2つ。しっかり太陽の光に当てる。
部屋を片付けながら掃除機をかける。キッチンのシンクを拭きあげる。
ついでに。お風呂場。トイレ。洗面所。水周りをまとめて掃除。
うん。いろんなとこがスッキリして。なんか気持ちまでシャンとなる。

ちょっと休憩。BGMはそうるの好きなミスチル。
あたしは思いついて。溜まってた写真の整理を始める。
だいたいはサークルのイベント写真。
合宿。飲み会。キャンプ。花火大会。バーベキュー。
いろんな時間を重ねてきたなぁとか思いながら。
写真をめくるうちに。あたしは1枚の写真で手が止まる。

そこに写ってるのは。そうるとあたしの2ショット。
それは。某アーティストのライブに。(←常連さんにはバレバレかな(汗)。)
そうると2人で行ったときの写真。

そう。2人で計画して。ちょっとだけコスプレしていったんよね(爆)。
そしたら。なんかファンの人たちにえらい好評で(苦笑)。
つかまって。写真とかもいっぱい取られたりして。
あんな経験は。きっともう一生ないような気がする(苦笑)。
・・・あたしはまた。ぼんやりと思い出す。


そうるは高校のときから。地味にコスプレ好きやったらしい。
真っ黒くて長いつけ爪とか。派手な化粧とか。
そういうのをやってカラオケで遊ぶ程度やったらしいけど。
でもそのとき。ライブにあたしがそうるを誘って。
そうるが提案して。コスプレしようってことになった。

大体コスプレとか言われても。何をどうやればいいのか。
マジメな高校時代を送ったあたしには(←嘘。)さっぱり分からなかった。
でもそうるは。昔からけっこうビジュアル系アーティストが好きで。
少なくともあたしよりは全然詳しかったから。あたしはそうるに任せることにした。

どーゆう感じにしようかーって話してたときに。
「うちブーツ履こっと。背高くなりたいねん。」ってそうるは言った。
「ええやん。今でも十分高いのに。」ってあたしが言ったら。
「いやいや。あんたといいバランスに見える身長がほしいねん。」って。
なんてゆーか。またあたしを泣かせるようなセリフを言ってくれた。

でもなぁ。あたしはちょっと考える。
そりゃ。世間の一般的なカップルは男と女やからさ。
見た目でいい感じのバランスってもんはあるのかもしれん。
男の人の肩かそのちょっと上に。女の人の頭がくる。そんな感じ?
そーゆう枠で捕えたら。身長差が5センチもないあたしとそうるは。
もしかしたらいい感じには見えんのかもしれん。

でもさ。あたしは外見だけであんたを好きになったわけじゃないよ。そうる。
例えばあんたの身長が180センチあったらもっと好きになるとか。
そーゆう問題じゃないんよ。あたしはそんなとこを重視してるわけじゃないから。

あたしがそんなようなことを言ったら。そうるは。
「ちゃうちゃう。そんなマジメな問題じゃなくてさ。」って笑って。
「単純に背高くなってみたいだけやで。」って。
「ついでに男と女に間違えられたいだけ。」って言った。

ふーん。まぁそれならおもしろいかも。
そうるは。普通にしてても男と間違えられることがいっぱいあるし(苦笑)。
「おっけー。じゃあやってみよう☆」ってあたしが賛成して。
そうる→「男」、あたし→「女」で、「カップルに見せよう大作戦」が始まった(笑)。

そうるはコスプレ好きな高校時代の友達と連絡をとって。
すぐに衣装を調達してくれた。(←やると決めたら早いのがそうる。)

そうるのは。全身黒。イメージは悪魔。(←あら。)
黒い帽子をかぶって。黒い改造スーツで。パンクに決める。
さらに黒いシークレットブーツで。10センチぐらいの底上げ。
対してあたしは。全身白。イメージは天使。(←おい。)
フワフワの白い膝たけスカートに。編み上げの白いブーツ。
レースとか。フリルとか。全体的にめちゃめちゃ甘い感じ。

あたしの部屋で。2人で試しに着てみた時。
あたしはそうるのあまりのかっちょよさに卒倒しそうになった(苦笑)。
あたしは前にも書いたけど。そうるに1番似合うのは黒やと思ってるし。
「ひゃー。似合うなぁ。すげー。」って。
ちょっとぽぉーっとなって見とれてしまった。

そうるはそうるで。あたしに白い衣装を着せて。
「うーん。似合う。やっぱりうち天才!」って笑ってた。
「あんたには絶対こーゆうの似合うと思っててん。」って。
妙に感心したように言ってた。

いやいや。買いかぶってるわ、そうる。
クールなあんたに悪魔キャラはぴったりやけど。
あたしにこんなかわいい天使キャラなんて。こそばゆいし。
あたしはそんなオンナのコオンナのコしてへんし。

あんたがめちゃめちゃ男っぽいからさ。
2人一緒にいればあたしが女っぽく見えるのは当然(苦笑)。
普通の女集団におったら。あたしはそこまで女っぽくないし。
・・・でも。そうるはあたしの中にあるかわいい部分を見つけてくれて。
そーゆうかわいいものが似合うと思ってくれたんや。
・・・あぁ。それって。やっぱり幸せかも(照)。

まぁそんなこんなで。そうるはあたしの絶賛を受けてその衣装にして。
あたしも。こそばゆいー無理ーとか言いながらも。
そうるに誉められてまんざらでもなくて(笑)。結局その衣装に決めた。


そしてライブ当日。会場のトイレで2人で着替えた。
黒いそうると。白いあたしで。会場周辺をうろうろしてたら。
なぜか。いろんなファンから声かけられまくり。
「写真とらせてくださーい☆」の連発攻撃。・・・なんてこったい(焦)。
あたしとそうるは。顔を見合わせてにやり。
注目されるのって。悪い気はしない。

「衣装作ったんですかー?」とか聞かれて。
そうるは悪魔やから基本的にしゃべらないつもりらしく。(←成りきってる。)
「うん。2人で作ったんよー。」とかあたしが答える。(←大嘘つき。)
「すごーい☆」「めちゃめちゃ似合ってますねー☆」とか。
あんまり言われたもんで。嘘ついた罪悪感に苛まれたりした(苦笑)。

びっくりしたのは。なんかとりあえず思ってた以上に。
「2人お似合いですねー☆」っていっぱい言われたこと。
写真撮りたいーってのも。普通なら一緒に撮らせてってもんかと思いきや。
「お2人の姿を撮りたいんですー☆」とか言われる方が多かったし。
なんやの。うちらみたいなのが被写体でええんかいな(苦笑)。

でも喜んだ後で。あたしはちょっと考える。
たぶん。あたしたちにそんな声をかけてくれた人たちには。
そうるがめちゃめちゃかっちょいいクールな彼氏に見えて。
あたしがそんな彼氏に甘えるかわいい彼女に見えたんやろうな。
あたしたちが。女同士なんて。分からんかったんやろうな。
そう思ったら。なーんか。沈んでしまった。

ちょっと元気がなくなったあたしを。
「どした?疲れた?」って。そうるが心配してくれて。
2人で近くのコンビ二にジュースを買いに行った。
コンビニまでの道でも。ファンの人たちにいっぱい見られた。
「あの人かっこいー☆」「後で写真撮ってもらおうよー☆」
「隣のコ彼女かなー。」「やー。でもお似合いー☆」
そんな声が後ろからいっぱい聞こえてくる。
そうるは。全然平気そうにしてたけど。
あたしは。なんか素直に喜べなくなってた。

だって。実際のそうるは。身長もそんなに高くないし。
胸もお尻も膨らんでるし。女やのに。
そんなそうると。こんなあたしが。恋人同士って分かったら。
あなたたちはいったいどんな顔をしますかね。
さっきまでと同じように「お似合いー☆」とか言えますかね。

あたしはそんなことをドロドロ考えて。難しい顔をしてた。

そりゃ最初は新鮮やったし嬉しかったけどさ。
偽りのそうると並んで。お似合いとか言われても。
そんなのちっとも嬉しくなんかないやい。
そう思ったら。だんだん涙が出そうになってきた。

そんなあたしの変化に気づいてたんやろうか。そうるは。
いきなり顔を近づけてきて。短いキスをくれた。
あたしたちを見てたファンのコたちが歓声をあげるのが聞こえた。
いつもと違うキス。身長が高い分。首を曲げて。そうるがくれるキス。
でも。その甘さも柔らかさも。いつもと何も変わらなかった。

「見せ付けてやった(笑)☆」って。そうるはあたしの耳もとで言う。
あたしは。そんなそうるの余裕っぷりに。あたしは呆れたけど。
どうにもたまらなくなって。そうるの腕に絡みついた。
「ちょー。そんなんされたら歩けませーん。」って言うそうるに。
「いーや。離れてあげませーん。」って。あたしは笑った。
そうるは笑って。あたしのほっぺたをぷにーっと引っ張る。
「はいはい。分かったから。そーやってちゃんと笑ってなさい。」って。
そう言って。そうるはいったんあたしの腕をほどいて。
今度は手をつないで。歩き出した。

そうる。あの日感じたあんたの優しさ。あたし思い出したよ。


ねぇそうる。あんたはいつだって。
あたしの小さな変化とかも見逃さへんね。
見た目だけで判断されて。お似合いとか言われて。
あたしがちょっとイヤな気分になってたのを。
あんたはやっぱり気づいてくれた。

ねぇそうる。あんたと一緒にいると。あたしは。
気づかれることとか。思いやってもらうことに慣れすぎて。
いつの間にか。あたしばっかり甘えてそうな気がする。
だからあたしも。あんたがあたしにしてくれるのと同じだけ。
あんたの気持ちを考えられるようになりたいんよ。
あんたにも甘えられる場所をちゃんと用意してあげたいんよ。

まだまだそんなキャパがないあたしやけど。
いつか。あんたのことを包み込めるようになりたいんよ。

あんたに包み込まれる幸せを知ってるから。
あんたにも。同じ幸せを届けたいから。





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もう短い日記を心がけるなんて嘘は言いません(涙)。
あたしはどうにも。まとめて要点だけが書けないみたいです。
出来ないもんは出来ないんです。はぁー。ごめんなさい。
打つ方は簡単でも。読む方は大変ですよね。はぁー。
がんばって読みやすくしようと思ってはいるんですけど(涙)。
とりあえず今日はヒマっ子で。いつも以上に長くなりました。(←言い訳。)
こんな長い長い日記を。いつも読んでくださって。
ほんまにありがとうございますです。感激です。





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written by さあや

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