かっしーのつぶやき
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2006年、東京ヤクルトスワローズでは、神宮球場への観客動員数増加をはかるためにF-Projectと称して様々なイベントに力を入れとります。 その中で、日を決めて「××day」と称し一人の選手や事物をフィーチャーするというのがあるんですが、本日はそれの「宮出day」でした。 そうです、あの“セ界一の美脚外野手”・宮出隆自選手の日だったんでございます。
イベントの主眼は 「宮出選手のリストバンドと同じ水色のグッズ、もしくは宮出選手の背番号43にちなんだグッズを身に付けてご来場の方にペアチケットプレゼント!」。 無料チケットは別にいらないけど、やっぱりひいきの選手の名を冠したイベントであるからには少しでも賑やかしになればと現地に馳せ参じたくなるのがファン心理ってもんじゃありませんか。
で、
行ったね!
水色のポロシャツ(しかもこのために買った)着て!!
いやー… 恥ずかしかった恥ずかしかった… いやあのその、やっぱりその、宮出dayに合わせて宮出カラーの水色シャツ着てひとり神宮球場へ向かう女37才、という図は客観的に見て相当痛い事象なんじゃないかと…。我ながら外苑前へ向う銀座線の中あたりからじわじわ恥ずかしくなってきて、外苑前駅から神宮球場への道はもう強烈に恥ずかしくなって小走りで駆け抜けました。あああすみませんごめんなさいこんなアタシでも宮出を応援したいんですどうか見逃して下さい世間の皆様、みたいな。ああなんて小心者のファン。こんな私がいわゆるレプリカユニ着てスタンドで応援する日はきっと永遠に来ない。宮出グッズ売上に貢献できなくてごめんよ宮出。
それはさておき。
今日もまた私は、神宮球場で、宮出選手のホームランの瞬間を見ることができたのでした。
彼が今季打っているホームランは本日8/30現在で8本。そのうちの2本をこの目で、しかもホームの神宮球場で見ることができたということは、考えてみればファンとしてはとてもラッキーなことだと思います。ありがとう神様仏様ご先祖様。
彼のホームランは、やっぱり今日も、とても美しかった。 彼のバットから、またあの放物線とともに白球がバックスクリーン横へ吸い込まれていくのを見たその瞬間、私はしばし茫然、それから、あろうことか涙が溢れてくるのを止めることができませんでした。
なんてことだろう、私の頭は、どうしてもどうしても宮出選手の描く放物線の軌跡に、自分の記憶の中にあるあの一番美しかった放物線のかたちを重ねてしまう。 バットの芯とボールの芯が激突するそのたった一点をめがけて弧を描くスイング、迷いなく踏み込んだ細い左足、小気味よく回転する身体の軸、そして夜空へ一直線に伸びていく、あの、放物線。
硬球を握ったこともない私に、所詮「野球」はわからない。 けれど、あのホームランなら、あの放物線なら、私にもわかる気がする。
ああ、きっとこんなの本当に単なる私の思い込みに過ぎなくて、ちゃんとものの判っている人が見ればそれぞれ全然違うホームランで、私が感動してるこの気持ちも妄想とか幻影とかその類のもので、当の選手だって昔の誰かに似てるなんて言われても面白くもないに決まっているのだけれど、ああ、それでも、そういうこと理屈では判っていてもそれでも、快音が響いたその一瞬間、私にはどうにも抑えることができなかったあの激情、あの涙を、いったいなんと呼べばいいんでしょう。
試合は勝って、宮出選手がヒーローインタビューで、宮出dayとしては最高の試合となりました。
以前、宮出選手のホームランを目撃した時はわりと素直に喜びながら球場を後にしたのだけれど、今日はあんまり自分の内で勝手に思い出イリュージョンに浸っているのが現在を生きる選手達に申し訳ないような気がして、どこか切ないような何か物悲しいような、そんな気持ちのまま、帰途に着いたのでした。
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