かっしーのつぶやき
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2006年01月28日(土) 春は名のみの風の寒さや 1

というわけで、天童@バレーボール観戦旅行です。
新幹線から眺める朝焼けの時間が去年の年末に行ったときより少し早くなっていて、ああ暦は春へと向かっているのだなあと思いました。

今年初めに見るトモさんは、ちょっと髪が伸びて、相変わらず細くて、
…そしてやっぱり、厳しくも美しかった。
まっすぐ見てると目が眩んでくるような、そんな気持ちになるほどに。
そんなわけであまり顔を見ることができず、いきおいその美しい手ばっかり見てたような気がします。サーブ練習の時、打つタイミングを見ながらたたずむトモさんが指先でボールをくるくるっと回していて、その細い手指の白く透き通るように美しいことったらもう…

試合中に、アップゾーンにいるトモさんばかり見てるのはさすがに気が引けて、脇目でちらちら見るに留めておりました。
が、第三セットにトモさんがスタメンで出てきてからは、コートの中の闘うトモさんに視線クギヅケ状態。
やっぱりコートの中で闘っている時の、あの命をやりとりせんばかりの彼女の峻厳さが、私は大好きなのです。


そう、第三セット目に、スタメンで出てきたトモさん。
うわー、トモさんがスタメンだ、これでちょっとは試合の流れも締まるかな、と確かに思いはしましたが。
プレイが始まってみると、何もそんなに変わらなくても、と苦笑したくなるほどコートの中の雰囲気が変わってしまったように見えたのは、単に私がトモさんファンだからそう見えるだけ=トモさんどりー夢・俺イリュージョン、ってことだけ、ではないと思うんですが…どうだろう。

当たり前のことを言うようだけれど、バレーボールって決して個人技のスポーツじゃない。団体競技、チームプレーだ。そして数あるチームプレーの中でも、その「一人が個人技によってボールをホールドし続けることは出来ない」という単純だけど深遠なルールのために、チームプレーであることの妙、その醍醐味が、時として恐ろしいほどの鮮やかさで浮かび上がることがある。今日の第3セット、トモさんがスタメンで出場したときにコートの中で起こった現象は、まさにその一例なんじゃないかと思う。

第2セットまでと今とは同じチームであるはずなのに、さっきまではそれぞれ別の場所に置かれていたような個々の選手の動きが、トモさんがスタメンで入ってきたとたんに有機的に結合して熱をもって動き出したように私には見えた。
何がどうだったからこうなった、と後から論証することは少なくとも私にはできそうもない。あれは、決定率やローテーションのデータからは決して窺いえない現象だったと思う。あの時、パイオニアのコートの中には、そこにトモさんという高い熱量が投入されたからこそ起きたさながら化学反応のような、鮮やかな変化が確かにあったということしか、私にはわからない。

一個の人間同士としての関係性とはまったく別の次元で、あるひとつの研ぎ澄まされた技を顕そうとするときには、人と人との「あるべき取り合わせ」のようなものがどうしようもなくあるのだと、あってしまうのだと、この第三セットを見ていて、まるで頭上の空が落ちてくるような感覚とともに、思い知った。

それが果たして幸福の徴なのか、それとも消せない欠落であるのかは、私には、わからない。


かくして試合は終わってみれば3-0で勝ち、私らは第三セット目のミラクルにくらくら目が眩んだまま、体育館をあとにしたのでした。


…で、天童タクシー騒動は、まあ…(苦笑)
まじめな話、県の総合運動公園のほとりで遭難するかと恐怖しましたよ…
南口と中央口は違うの?そもそも中央口と正面入り口がどうして別のところにあるの?だいだいどっちが西でどっちが南かなんて星も見えない雪の夜道でよそもんに判るかゴルァ!!
半泣きで暗い公園の中を右往左往しながら、そういえばつい2〜3日前、甥っ子様の8歳の誕生日プレゼントにコンパスとルーペのついた非常用ホイッスルを贈ったことを思い出し、うおおお今あれが手元にあればせめて曲がり道の見当くらいはついたのに!あれが今必要なのはあたしだあたしあーたーし!と真剣に思いました。
藁にもすがるような気持ちで電話した山交タクシーさん、本当にすぐに駆けつけてくれて本当に本当にありがとう。運転手さんが喋る山形弁の素朴な響きを聴いてたらどんどん緊張が解けていって、泣かないようにするのが大変だったよ…


お宿に着いて、ともかくこのルイベになりかけた身体を温めなければと取るものもとりあえず温泉につかりました。
お湯の中では足先から手先から温かさがじんじんじんじん沁みてきて、ああ、温泉ってすばらしい…

人心地ついた後、今日の試合後にレイナちゃんにもらった豆を開いてみる。おお。裏には直筆メッセージが。可愛いなあ。
トモさんの豆メッセージには何て書いてあったのだろう…
やっぱり 「一試合完全燃焼」 だろうか…


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