かっしーのつぶやき
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| 2004年08月24日(火) |
GOLDEN DAYS |
残業のあと帰宅してTVつけたらもう試合は終わってた。 ネットで調べて結果は判った。 また外へ出て近くのコンビニへ買い物に行ったら、冷蔵ケースの中にビールの「秋味」が並んでて、その紅葉色の缶見たら胸の中が一気に切なくなった。ああもう秋なんだこれで本当に夏は終わったんだなあって思って、一瞬、身が震えるようなさびしさに襲われた。 仕方ないんだ。誰だって永久に勝ち続けるわけにはいかない。仕方ないんだよ。
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前にも書いたけど、今の全日本女子バレー見てると、私の感覚は自分の中学時代のバレー部員な感覚に還る。
これが終われば先輩たちの代は部活を引退しちゃうっていう一世一代の最後の試合、だけど負ける時はどうしたって負ける。その瞬間、ある意味世界は崩壊するんだけど、でも、目の前で先輩が試合に敗れるのを膝が震えるほどの激情の中で見守りながらそれでも、その時心の中に、たとえば先輩達への失望やマイナスの気持ちなんてものは一片も湧いてこないものなんだ。
ただ、白熱したような感覚の中で、負けた、ってことはこれで終わりなんだ、って事実がシンプルにしみてくるだけ。
つらい思い出もいっぱいあったはずなのに負けて終わったその瞬間はそういうのぜんぶどこかに飛んでっちゃって、ただただ、終わってしまうことへの切なさだけがひたひたと体育館を包んでた。
あの感覚は、きっとそれだけ一緒に過ごした時間が濃かったってことなんだと思う。
嫌なこと苦しいこと、辛くて泣いたこと、沢山あったけど、でも、みんな一緒にやってきたから、その時間一秒一秒の密度の濃さが、最後の最後に私を本当に酷薄なところへは堕とさない。一緒にやってきたんだっていう時間の記憶が、私をどこか柔らかいところに引き留めたまま閉じていく。
そういう感覚。
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録画しといた中国戦は秋味ビール片手にぶーぶー泣き笑いしながら見た。
1992バルセロナは5位。 1996アトランタは予選敗退。 2000シドニーは出場することもできなかった。 その日本女子バレーが、いま、2004アテネオリンピックの決勝トーナメントのコートに立っている。それが、どれほど凄いことか。コートの中には19や20の子もいる。その若さでこの瞬間に身をおいているというそのことが、この子たちにいったいどれだけ多くの経験を与えてくれるだろう。この「今」を、このつながりを、冷えた化石でなく生の血が通ったままでどうにかやっとこの子達に手渡してあげられる、今日この日を迎えるまでには、いったいどれだけの人が黙し、努力し、陰で泣いて支えて来たか。今はただ、それを思え。それを思え。それを思え。
「いい試合だ!」「いい試合だよ!」「中国の選手もうまい!」「みんないいよ!いい顔してるよ!」
「かっこいいー!吉原ーっ!」「撃てぇっ、佐々木ー!」「竹下、神業ー!」「成田すげー成田!」「そこだ栗原ー!」「巧いぞっ高橋!」「大友ー!大友ー!おーおーとーもーー!」「行っけえぇーっ、大山ぁぁーーっ!」
気持ちいい、バレーボールってこんなに面白い。
久しぶりに爽快なほどグラグラに酔っぱらった。何かを洗うように、涙があふれた。
おつかれさまおつかれさま、さよなら私のアテネへの道。 濃くて透きとおって金色に輝く、蜂蜜みたいな日々だった。
できることなら、今はみんなの背中をてのひらでやさしく撫でて、よくやったねって休ませてあげたいです。
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