かっしーのつぶやき
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2003年02月21日(金) レディ・ゾロ観戦記 4 君の心にしるしはあるか?

「レディ・ゾロ」って、和田慎二とか柴田昌弘もいいけど島本和彦の絵柄だって似合う話だよねとりあえずバッちゃんは伊吹かなあ、などと凝りもせずにtimutaさんとバカ話を続けつつ早いものでもう観戦記もこれで4回目です。差別化のためなんとなく副題をつけてみました。

以下、前回までと同様ネタバレ大いに注意のこと。…今回も長いです。

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* 本日、酔漢にからまれて暴走しかけたタニアを止めに飛び込んで来たマリアちゃんが、勢いあまってすてーんと転んでしまいました。どうもタニアの腕に取りすがりかけたあたりですてーんと行ってしまったようなので、いきおいマリアちゃんがタニアにスライディングタックルをかけたような状況になってしまい、もろとも座りこんでから一緒に起きあがる格好に。
いつもだったら自分の戦闘用サイボーグモード(笑)に怯えるマリアちゃんに「大丈夫よ」と話しかけつつ舞台をハケていくタニアでしたが、今日は逆に「大丈夫?後で手当てしようね」とかなんとか言って場をフォローしつつ去っていくのでありました。舞台って生ものだ。なにはともあれ両者とも怪我とかなくてよかったです。

* それにしても回を追うごとに、出演者の皆さんの殺陣がどんどん冴えてきています。今日あたりはもう、まさに剣劇!という感じで、臨場感&迫力満点、そして胸すくかっこよさ。

* 匠ひびきの立ち姿が美しいことなんてもうイヤってほど骨身にしみて、つーか網膜に焼きついて判りすぎるくらいわかってら〜い、…とどんなに頭で思っていても、それでもやっぱり毎回このラストシーンを見るたびごとにびっくりします。
この人が「コレ」をやる限り、私はいつまでも飽きることなくその姿形の緊密な線をこの目でトレスしつづけ、そしてそのたびごとに鳥肌立てて感動して、匠ひびきという人の存在を畏怖してしまうんだろうなと、なんだか途方もないような気持ちになります。

今日の席はかなり前の方の上手側最端でしたので、最後のあの段上のレディ・ゾロの決めポーズは、ほとんど横から見上げるような感じになってしまいました。
…が、しかし、匠ひびきの立ち姿とは、見る角度でその美しさが劣化するようなヤワな代物ではなかったのです。
むしろ極端な横アオリ構図で見ることで、かえってその姿形に角度が加わって余計にドラマチックな効果となり、あれほど感動して鳥肌立てたはずの前回にも増して、もはや壮絶、凄絶なまでのかっこよさ。なんだかもうあまりにもあまりにも隙のない、完璧に統御され尽くした立ち姿だったので、ある意味ゾッとしてしまいました。

上下左右どこから見てもサマになってるなんて、普通それは人間業ではないと思います。フィギュアですフィギュア!
…というような茶々は、まあ、さておき。

あのラストシーンで、高みに現われるレディ・ゾロがあれほどまでに完成されたフォルムを形作って見せるのは、ただ単に「チャンバラ活劇のラストシーンだから、ヒーローがかっこよくキメて、幕〜!」ってだけの理由ではないんだろうと思います。
あの壮絶なまでに研ぎ澄まされ尽くした彼女の立ち姿、レディ・ゾロのフォルムは、ある意味で「生の人間としての存在感をいっさい消し去ったなにものか」としてそこに提示されていて、だからこそそれを見上げる人々の心に、百万言を費やして言って聞かせるよりも直截なイメージで、「ゾロ」が、あの「Z」のイニシャルが、ひときわ鮮やかに刻み込まれ永く残ることになるのではないかと思うのです。

まあ特撮ヒーロー的にあえて言うなら、

「君の心に、しるしはあるか?」(ちゃきーん!ちゃきーん!ちゃきーーーん!)<Zを描く効果音

って感じ(笑)。

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というわけで、今日も今日とて大いに楽しんで気分はホクホクで帰途についたのですが、劇場を出て冬の夜の外気にふれたとたん、いきなり「ああ、こんな楽しい舞台ももうすぐ終わっちゃうんだ!」ということに突如として思い至り、比喩でなく身が震えるほどさみしくなりました。
本日の終演後は、どうやらtimutaさんも同様の気分になったもよう。いつかは必ず来る別れとはいえ、やっぱりつらい。チャーちゃんがどうのということからはもう既に離れて、純粋にこの「レディ・ゾロ」という音楽活劇の、大好きな登場人物のみんなと別れなければならないのが悲しい。このへん、やっぱり小学生純心モード。大仰なようですが、でも本当の気持ちです。


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