かっしーのつぶやき
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さて本日の標題、字面だけ見るとどこぞのファンタジーのタイトルみたいですが、実は元ネタは村上もとかのマンガ『六三四の剣』だったり(笑)。剣つながりってことで。 この『六三四の剣』を最近になって再読したことに当初は深い意味はなかったんですが、実は今読むとすごくハマってしまう作品だったのでした。 なぜならばこれもまた、「剣を通じた父と子の物語」だから。
「レディ・ゾロ」に流れるテーマのひとつに、「父と子の物語」ってことがあると思うんですね。 あまりにも偉大すぎる親から生まれてしまった子供の物語。
誰もが知っている、誰からも敬愛を集める偉大な親。しかもその偉大な親は、自分が大人になる前に殺されてしまった。長い流転の月日ののち帰り来たなつかしい故郷、でもそのふるさとの町では今もなお自分の親の名は偉大なまま在りつづけ、今はもういないその親をいまだ慕い崇拝する人々がいて、会う人誰もが自分の姿を通してその向こうにあの偉大な親の影を見る。「ゾロの娘」、「あの正義の人の娘」と。 そんな、呑みこまれそうな懐かしさと恐怖がないまぜになった生まれ故郷へ、彼女はどんな思いで帰ってきたのだろう、どんな決意を抱いて、どんな目をして、大西洋を渡る船に乗ってきたのだろう。
そう思うと、タニアのあのはりつめた体の線、スキを見せない背中の形が、みんな意味あるものとして、胸に迫ってくるような気がします。
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